俺は、蟻地獄を仕掛けて待ち続けていた。孤独な砂漠の真ん中で……。―ある日、一匹の蝶が、この暗がりに足を取られ斜面を転がり落ちてきた。 メスの蝶だった。 よく見ると 片方の羽が傷だらけで、過去に相当痛手を負った蝶のようだった。蝶は、俺の腕の中でこ…
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