heartbreaking.

中年の末路とその記録

パーフェクトコレクション イース4~ザ・ドーン・オブ・イースVol.2

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『PerfectCollection YsⅣ-The Dawn of Ys- Vol.2』
94.04.21
キングレコード
KICA1140
米光亮

米光亮さん完全アレンジの第二段。
このVol.2は激しすぎるロックから、ほろりと泣けるものまで実に多彩である。Vol1が幕の内弁当とすれば、このVol2は三ツ星レストランフルコース。ナニが良いかといえば全部良く、肩透かしは一切なしなこのVol.2は、タイトル通りパーフェクト。今回は、イース4のゲームを彩る主要キャラクターのテーマともいうべき曲もココにほぼ揃っている。
迷うことなく買うがいい!!!!!!(廃盤だがね)

見よ、この豪華な声優の面々。
これらのキャラが口パクで、しゃべる様は当時はかなり衝撃的だったよ。…そしてPCエンジンのヒロインといえば、冬馬さんだなぁ。

リリア(鶴ひろみ)/カーナ(冬馬由美)/リーザ(白鳥由里)/エルディール(池田秀一)/グルーダ(矢尾一樹)/ガディス(玄田哲章)/バミー(滝沢久美子)/キースファクト(堀秀行)/レファンス(鈴置洋孝)/殺戮王アレム(大塚周夫)/レオ(青野武)/フィーナ(渡辺菜生子)/レア(萩森侚子)/デュレン(石丸博也)/ゴーバン(郷里大輔)/ドギ(屋良有作)/フレアラル(戸谷公次)/

以下、曲の感想(いつも通り、漠然としている)

『TOWER OF THE SHADOW OF DEATH (20)』
ゴージャス光線に常に休み無く無差別に爆殺されながら、中盤と後半のギターの喋り具合にピンポイントでジャブを喰らう!むしろ明るく華々しく死ねる。全てのパートがそれぞれ自己主張が強めな性格のため、うっかり聞くと騒がしいだけかと完結しそうなものだが、おそろしいまでに楽しく聞き飽きない曲である。

『セルセタの樹海 (05)』
コレは絶対外せないっ。この激しすぎずメローすぎずにズンダラしてる中で、水を得たように実に生き生きと流れるメロディーが最高ですな。中盤は小鳥がさえずるように美しい瞬間もあり、その後はまたズンダラしたままケリをつけて終わる。低音部分があまりゴチャコチャせずに淡白にテンポだけとっているところが理屈抜きに格好ヨイ。コノずんだら節にボコボコにされて死ぬしかない。

『偉大なる試練 (03)』
このダンダカぶりとズンチャカぶりと、何者をも受け付けないかに厳しいメロディーがビシぃっとキマって、接着材で脳みその両面に貼り付けられたように頭から離れないこの一曲。最高すぎてもはや鼻血しか出ねぇ。

『リーザ~胸に秘めた想い (12)』
【ウンチク1】 リーザとは、大地の村ラパロに住んでいる少女の名である。願う様な想いが切々と心に染みてくる…。

『エルディール (14)』
【ウンチク2】 エルディール=有翼人最後の生き残りといわれながら闇の一族に利用され殺された男の名だ。最後の方はもう"イッちまった危険人物"になっておるが…とにかく池田さんの演技が上手い。このまさに翼ある者の貫禄を示すかのユッタリしたリズムに乗っかり流れるメロディーがまたいかにも高貴なる雰囲気を醸し出しながらぁ~…メロディーが最高だ。

『闇の一族 (04)』
ホラー最高傑作。アドルがホラーな闇の一族に身包み剥がされてスッポンポンでガタガタ震えるしかないような恐ろしいまでのホラーぶりである。ダイナミックなリズムが炸裂して鼓膜を揺るがす。ラストはギターが強く干渉。ゲーム音楽の枠を超えた壮大なスケールである。【ウンチク3】闇の一族の3人/ガディス 「かかってきやがれ」 (イカツイが味のあるおっさん。意外と強く戦闘は二回)バミー 「おーっほっほ」 (爆乳赤毛美人。電撃にやられる)グルーダ 「いくぞ」 (3人のリーダー。アドルを踏み潰し 手裏剣を投げ、忍者のように動く。弱いが格好良い。昔の声優ファンにはタマラン八尾一樹さん!! 「やってやるぜっ!」 )この3人の悪役登場時の曲。毎回なんだかんだとアドルを殺れず仕舞で微妙な存在であるが、見た目「華」が有る為 Vol2. Vol3のジャケットに採用されている(そうなんでしょ)

なんでこんなに闇の一族をプッシュするのかな。ビジュアル的に三人並んだ姿が綺麗だからスキだね。(バミーがポイントだね。)闇の一族が好きな人集まれーー…。

『古代の伝承 (09)』
悠久の時を刻み脈々と歴史を語る音の海を泳ぐ…。…霧に包まれてはっきりしない空間の中、朧気に息づく誰かの足跡を辿る旅に出る…。

『聖域 (13)』
この静寂に落ちる重々しい空気…。何も考えたくないんだ…という気分のときにワケもなく聞きたい。落ちてくる重厚感に押しつぶされながら。

『流砂の渓谷 (15)』
とにかくアップテンポなものを増やして全体のバランスをとりたかったんだろうな…としか思えない。あんなメロ~でスローでポヤぁ~ンとウットリな曲を、こんなノリ良く仕上げてしまうとは力技。コレはなんとなく「紅の翼」と路線が似ているが、これらは元のイメージを粉砕した後、メロディーだけとりあえず拾って、あとはズンダラに乗せてみたのだろうな。

『紅の翼 (17)』
変貌しすぎだがノリが良いので許す。

『溶岩地帯 (01)』
いきなり激しすぎるロックバンドにウヘェ…と首を竦めるしかあるまい。一曲目から明らかに狙いすぎである。マグマがドロドロ煮えたぎり炎を吹き上げる様子である。

『燃ゆる剣 (07)』
この透明感に漂いながらぁ~ …。なんて透き通ったメロディーなんだ…。このズンダラのテンポがまたイイ。

『THE LAST MOMENT OF THE DARK (21)』
もはや何も思い残すことはなかろう。これ以上何を望むのだね。

『FEENA (19)』
静寂を突き破る激情のあとは、ただ穏やかさの波に身を任せるがいい。願わくば、序盤の激しい部分をもっと前面に出せば良い。

『SUPER MEGA MIX VERSION #2 (22)』
後半 「THE LAST MOMENT OF THE DARK」 で立ち上げた後は一貫して 「燃ゆる剣」 で攻めつつラストはエレキでフェードアウト…。前半から後半への繋ぎ目の演出は#1と大差ない。これに比べても、Vol.3のMEGA MIX#3はゴリ押しで最高なのでVol3も聞くことを薦める。

Vol.3へ続く。(謎の布教活動中…)

収録曲:
01. 溶岩地帯~エルディールにくちづけを
02. 五忠臣
03. 偉大なる試練
04. 闇の一族
05. セルセタの樹海
06. 追憶の彼方に
07. 燃ゆる剣
08. 賢者
09. 古代の伝承
10. リーザ
11. 伝説へ続く道
12. リーザ~胸に秘めた想い
13. 聖域
14. エルディール
15. 流砂の渓谷
16. 不安
17. 紅の翼
18. REST IN PEACE
19. FEENA
20. TOWER OF THE SHADOW OF DEATH
21. THE LAST MOMENT OF THE DARK
22. イースIV SUPER MEGA MIX VERSION #2

goo blog funamushi2 - 2005-01-24 00:00:00 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )