heartbreaking.

中年の末路とその記録

04.25

野次馬のようにネタを嗅ぎ回るレポーター
不運にも目を付けられた被害者の姿が
画面に映し出される

着の身 着のままで飛び出してきたのだろう
愛する肉親の 考えたくもないような姿を
頭の中で繰り返す
被害者の表情は絶望しかない

メディアに関わる人が
あの空気の重さの中で
生み落とした言葉は 全て偽者だった
死に行く尊い命の中で
感情を煽る無神経な言葉が
氷の雨のように
降り注ぐ

もし貴方が 被害者の立場ならば
マイクを持って
人の不幸を嗅ぎまわる存在を
薄っぺらい紙切れのような
無意味な存在としてしか認識出来ないだろう

どんな醜い体でも
愛する人の懐に飛び込める命があるのなら
それだけで いい

何故
二度と会えなくなってしまったのか
悲しみに暮れる人々

相反する
人間として何か大切な感情すら失った
加害者達の存在
責任逃れの言葉などいらない
ただ頭を下げろ…… そして、泣け

加害者が
TVの前で みっともないほど泣いてくれた方が
被害者の
メンタル面でのケアに
少しは役に立つだろう


goo blog funamushi2 - 2005-04-30 00:01:42 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )