heartbreaking.

中年の末路とその記録

無縁仏

変わり果てた かつての 人 だった ガラクタを
箸で…… 掴む

何故 こんな風に
胸が 痛いのか
別に 同情しているわけでもないのに
こんな 瞬間でさえも
自分の この先の心配しか していない
身勝手な 己の思考に 嫌気が指す

この涙は 死者への 手向けなどではない
自分への 悲観に過ぎない

独り身の 自分を 弔う人は
この場面で…
この世に 生きて いるだろうか……

そんな事を 想うとき
現世から 切り離されたかに
孤独な空気を纏う
無縁仏の群れが 目にとまる

自分も あの場所に 収まるのだろうか…

…… この一瞬の迷いさえ 断ち切れば
誰にも 目にとまらぬ場所で
消えることも 出来るのに

そんな
遠い未来の 老いた自分を 悲しむ刻は…

今 生きている現実にさえ…
暗い影を落とそうとしている……


goo blog funamushi2 - 2005-06-08 15:27:55 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )