heartbreaking.

中年の末路とその記録

闇。

憂鬱な時が 指先の神経まで麻痺させる
脱力感と
底なしの虚無が 漠然と横たわる この部屋で

悪戯に傷付ける 皮膚を掠める 刃先が
階段を踏み外すように ふとした拍子で
全ての苦しみを 断ち切る強さで
横切ればいい……

目覚める朝は 死を感じ
眠る夜は 悪夢へ旅立つ
やがて 息すらままならない
絶望へと……

今 存在しているのかを問う
誰かの声に
さらに広がる 居場所の無さと
歪んで 形を失う 部屋の風景

自分以外の 誰かに支配され
全てを失う
神の光すら 手の届かぬほどの暗闇が
今宵も この部屋の片隅に
生まれようとしている……


goo blog funamushi2 - 2005-06-10 04:11:31 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )