愛される事を諦めた一厘の名も無き花は
忘れられた荒野の果て
悲し気に咲いていた
もう涙も流れず
雨も降らない
強くなければ淘汰される恐怖に
淡々と生きるだけの孤独さだろう
だから俺が愛してやる
美しい色に染まるまで
この指先で
散る間際の花びらをそっと開いて
この舌先で
朽ちた生命の産まれる源を
思う侭、潤してやりたい
綺麗な花が咲くまで
絶えず濡らし続ければ
俺だけの為に咲き誇る
かけがえのない一厘の薔薇にも変わる
そんな夜を重ねながら
貴方を愛してゆきたい
goo blog funamushi2 - 2005-09-22 03:48:14 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )