heartbreaking.

中年の末路とその記録

「太宰ぽくて好きかも」

伝えたい事はあるのだけど、それを表現する為の適切な言葉が見つからない事が多い。やはり読書をしない人間というのは、言葉のボキャブラリーが圧倒的に乏しいので、同じローテーションに嵌りやすい。いや読書していても、のんべんだらりと時間潰しで読むだけでは、言葉は何も入っては来ないだろうと思うので同じ事か。

読むときの意識の持ち方次第なのだろうと思う。その文章を良く噛み砕いて自身の中に組み入れて昇華する事が出来るかどうか。

誰かが綴った文章を、食べ物だと仮定してみると解り易い。そこにある食べ物をきちんと味わって良く噛んで食べているか。その食べ物の作り手に感謝して食べているか。

だが自分の人生を語りたいなら、余りにも個性的すぎる文豪の著書は読まない方が良いかもしれない。

俺も以前、この記事を読まれた方に「太宰ぽくて好きかも 」と誉められた事があるのだけど、正直なところ太宰治についてはほとんど知らないし、著書を読んだ事も一度もないです。だけど俺はそれで良いのだと思う。

誰かの真似をする事で人間は成長するのかもしれないが、その真似をする段階において、対象の世界に自身の思想が飲み込まれてしまうのは非常に危険だと感じる。俺は自分の世界を純度100%の俺で、完全な形へと組み立てて行きたいのだ。そこに太宰治という不純物が混じるのは好ましくない。だから俺はそれを恐れて、太宰治のようにあまりにも個性的な文豪の著書には一切手を付ける気がないのだ。俺はいつでも自分がオリジナルでありたいし、誰かの二番煎じになるなどまっぴら御免だからだ。

太宰治作品のコトバ[一覧]

> あのね、読んで面白くない小説はね、それは、下手な小説なのです。

↑ この言葉、lstyさんっぽくないですか?ちょっと萌えた。

あ、なるほど!こうして自分の好みのブロガーに先人の面影を重ね見る事で、そのブロガーについて知りたいという好奇心を駆り立てようという試みなのかもしれないですね。

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