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heartbreaking.

旧URL http://kuroihikari.hatenablog.com/

 

独房生活 ~天使の面と悪魔の面

白いハムスターのメスを2匹飼っている。そのメス同士は、つい最近までは仲良くくっついていたのだが、この間から突然血みどろのケンカをしはじめたので、あわてて2匹を別々の水槽に隔離した。

小さい子は、足から血をだらだら流し、腹も赤くただれていた。俺が気付くのが遅ければ、小さい子は内臓を食い破られて死亡していたかもしれない。

思えば… メス同士だというのに、彼女達はいつも変態行為をしていた。大きい子が、小さい子の生殖器に鼻や口をつけるので、小さい子は鳴きながらじたばたもがき、肛門からうんこを出し、尿も飛ばしながら抵抗していた。体中をびくびくと痙攣させながら、なすがまま生殖器を犯されている小さい子を見ながら、自分の幼少期の性的虐待を思い出して微妙な気分になったものだ。でもそれを見て楽しんでいる俺が居たのも事実であり、俺は自分の中で守り続けた何かが少しずつ崩壊してゆくのを感じる毎日を送っていた。…たかがハムスターに。

小さい子は、目の周りにびっしりとまつ毛が生えていてとても愛らしい顔をしている。目をうるませながら、俺の手に縋りついてくる弱さだ。そんな愛らしさの一体どこに、あのような色気を隠し持っているというのか… 俺は毎日、大きい子に生殖器をまさぐられ鳴いている小さい子の嬌態を見るのを密かな楽しみにしていた。

大きい子は、まつ毛がほとんど無く、いつもムッスリとした顔だ。いつも俺の手に噛み付こうとする。そのとき俺の頭に、どんよりとした悪魔的思考が渦を巻きはじめた。

コイツ… イラナイ…

俺は空き箱を探し始めた。小さな空き箱を。その中に、じたばたもがく大きい子を詰め込んで蓋をしてガムテープで封印した。お前は、乱暴者だからこの中でしばらく独房生活だよ…

箱の中で大きい子が暴れる音がする。

シャカシャカ… シャカシャカ…

俺は、ガタガタ揺れる箱を見ながら、ふふ…と笑っていた。

俺は昔、ロボハムのオスを二匹飼っていたのだが、ある日突然その二匹がケンカをし、俺が気付いた時には小さい方のロボハムは背中からごっそり肉をかじりとられ1/3程度の肉の塊と化していた。その隣で、生き残ったほうの大きなロボハムは口をもぐもぐと動かしていた。どうやらその口の中に、食べられて絶命した子の肉が入っているらしい。

やはり畜生だな…

俺は興ざめして、その生き残っているロボハムを近くの山に捨てに行った。そこは野良猫がたくさん出る危険な山だったが、俺はもうこんな恐ろしいロボハムなど見たくはなかったので、バイクに乗って山へ爆走し、箱に閉じ込めたまま山の茂みに投げ捨てて脇目もふらずに帰ってきたのだった。俺はその事については、今でも罪悪感など微塵も感じてはいない。

それでも俺は、平気な面して新しいハムスターを可愛がっている。人間なんて都合のいい生き物だ。ハムスターなんて、500円以下でいくらでも売ってる。代わりはいくらでも居るんだ。

そして、現在飼っているハムスターの大きい子の独房生活は三日を過ぎた。

大きい子にとっては地獄の日々だったに違いない。小さな箱がガタガタ揺れなくなって、しーん…としているので俺はさすがに心配になった。3日間、独房生活をさせていた、その箱を開けてみると、中からツーンと目をさすようなアンモニア臭がした。うっ!となったが、自分の垂れ流した糞尿にまみれながら、泣きそうな顔をしてボロボロになっている大きい子が、まだ生きていた。

俺もさすがに良心が痛んで、申し訳なく思い、広いプラスチック容器の中に移してやった。

三日間の独房生活で、大きい子はかなり老け込んでいた。背骨が突き出している。背中の丸くなっているお婆さんみたいな体系だ。二本足で立ち上がってもバランスが上手く取れないらしく、背中から転んで 壁に何度も頭を打ちつけている。

コン、コン、と頭を打つ、乾いた音が聞こえる。

それでも俺は、背中から転んで頭をコンコン打ち付けている大きい子を見ながら、ふふふ… と笑っているもう一人の自分に気付いていた。それでも俺は、飼い主の面をして、エサをやるんだ。欠陥だらけの愛玩動物ほど、見てて飽きないものはない。

暗闇の中で糞尿まみれで三日間過ごしただけで、平行感覚にまで異常をきたしてしまったらしい。…これが人間ならばどうかな。そうだな、幼児虐待をするような犯罪者は真っ暗な狭い独房に閉じ込めて糞尿垂れ流しで監禁生活を送らせればいいだろう。そして頃合をみて、独房からそいつを出して、皆の前で見世物にすればいい。勿論そいつの親族や配偶者も全部呼びつけてな。俺だってカエルみたいに股を開いて好き放題扱われたんだ、お前だってもっと惨めで哀れな気持ちってのを味わってみろよ。

俺はハムスターが好きだ。安いし、犬みたいにうるさくないし、死体の処理も手間がかからない。これからもハムスターをとっかえひっかえ飼ってゆくつもりだ。

どんな人間にも、天使の面と、悪魔の面がある。俺はそれを語ったに過ぎない。所詮、ネズミだがな。

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goo blog funamushi2 - 2006-11-25 14:51:28 コメント ( 17 ) | Trackback ( 2 )

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動物と命 (BLOG STATION)
はしごたん (にんげんかいほう)

コメント

Unknown (hashigotan)
2006-11-25 17:34:42
打った後で何か違和感を覚えたのは多分あれに似てるからか。だせぇ…

Unknown (つらいです)
2006-11-25 20:56:05
初めまして…ですが、もうあなたのブログは読めません。
あなたの飼ってるハムスターは、いずれあなたに酷い目に遭わされるだろうという予感がありました。
そしてそれをあなたがブログに書くことも。
ネタであって欲しいですが、たぶんネタじゃないでしょう。
もっと早く、訪問するのをやめておけばよかったです・・・。

はじめまして。 (hashigotan)
2006-11-25 21:08:15
それは貴方が俺自身を好きだったのではなく、”ハムスターを愛でる俺を好きだった”という、それだけのことだろうと思います。残念ですが… そうですか。それはもう仕方がありませんね。今までご訪問ありがとうございました。
ですが動物というのは、牛や鳥などはもともと人間に食われていますから。人間同士の犯罪は罪深いですが。人間が動物を生かすも殺すも人間次第だと、俺は思うのです。以下をご覧ください。
http://www.yontiku.com/nikuyouusinoissyou.html
「肉用牛の一生 子牛編」

はじめまして (nao)
2006-11-25 22:44:31
はじめまして。
なんていうか・・・
今回の文章を読んで過去ログ全部読んでみたくなりました。
これからも書き続けて下さい。

naoさん、はじめまして。 (hashigotan)
2006-11-25 23:58:20
この記事のせいで読者の心は俺から離れたかなと不安だったのですが、 また新たに俺を受け入れてくれる人も居る事に気付き、捨てる神あれば拾う神ありだなと感じました。
過去ログの中のハムスターの記事は現在、保留状態なのですが、また頃合をみて出す予定です。
去年の暮れまでは、文章よりも、詩の方に力を入れていたのですが、今年からは趣味の話を少し控えるようにしながら、自分の心を見つめる記事を書き続けてきました(いや、そんな大した記事は無いのですが、、。
二年近く継続してきたので、昔に比べると少しずつ文章も読みやすく変化しているかもしれません。
コメント有難うございます。

Unknown (通りすがり)
2006-11-26 03:52:44
動物愛護がなんたらと目くじらたてる人間より、ずっと信用がおける気がします。
まあ確かにハムスターかわいそうだけど。

通りすがりさん、こんばんは。 (hashigotan)
2006-11-26 04:13:23
同じ生き物であるのに、「可愛いものや美しいものは守るべき」で、「突出した個性のないものや、おいしいもの、量産できるもの」などは殺しても平気なのかっていう点からしても、動物愛護精神に対しては不信感を抱いてしまいます。
人間同士ですら、好き嫌いだけで戦争して殺しあうくらいですし、…なので動物愛護精神っていうのは偽善者の集団でしかないのだろうな、と感じます。
でも俺がやっている事は、とても悪い事には違いないので、大きい子については死ぬまで面倒見るつもりでいます。こんな俺を、そのハムスターがどう思うかは解らないですし、そもそもハムスターはどこまで人間の愛を理解できているのかも怪しいのですが、、
コメント有難うございます。

Unknown (Unknown)
2006-11-26 10:53:47
不快などの感情は語っても仕方ない。
ここに書かれているハムスターの行為
それに対するお前の行為と感情に共感できる。
生き物として逃れられない感覚だと感じた。
なぶり殺しを興じることは生き物が元来持っている本能\だと思っている
人間だって例外ではない。
しかし、人間は理性を深く学べる唯一の生き物でもある。
本能\を身近な感覚として持つ者と
理性でめくらましされて本能\を埋もれさせた人間、
最終的に本当の意味での人間性を獲得できるのは前者だと思う。
たとえ殺しをやった後だととしても
現実にはそうだ。
本能\と理性は背中合わせでひとつだと言いたい。

Unknown (いっつあん)
2006-11-26 15:48:10
よい文章だと思うが、タイトルが悪いね。君に天使の側面があったなんて知らなかったよ(藁)訂正しておきな。HNでangelってつけているのにもろくなやつがいないな。
あと以前のハムスターの写真を隠しているよね。せっかくあるんだからあれも公開しな。大きなハムスターは誰を虐待していたのか。背骨がひん曲がったハムスターは元気なときはどんな顔をしていたのか、飼い主がどれだけ無邪気にそれをデジカメに収めていたか、それがあることでこの文章のクオリティーは何倍にもふくれあがるね。

Unknownさんへ (hashigotan)
2006-11-26 16:37:34
ペットを可愛いと感じる気持ちは、人間の気持ちを「裏切らない」という人間の勝手な幻想のもとに成り立っているだけであって、 …なので俺のように「裏切られた!」と感じるような出来事があると、「じゃあお前はこうゆうやつだから、こんな事をしても平気なんだろ」っていう諦めの感情に変化します。でも案外そうゆう怠惰な気持ちでゆるゆると繋がっているような状態こそが、人間とペットの本来あるべき関わり方なのかもしれません。
人間がペットを可愛い可愛いという気持ちは、よく考えてみると、その”可愛い可愛い”と愛でる行為自体が、動物にとってはすでに残酷な行為なのかもしれません。動物には選べませんから。
猫の虚勢手術にしても、人間の勝手な押し付けであって、そんな残酷な事をした後も、人間は可愛い可愛いと猫を可愛がるのですから… 所詮みなやってる事は俺と同じだろって内心思っています。
この間まで、いじめに関する話題が流行っていましたが、これについても案外、動物愛護精神を謳う人ほど、俺のような人間に対して平気で「それは動物虐待だ」とか「信じられない」とか… 俺に対して残酷な言葉を一方的にぶつけてくるのであり、つまり彼らはあらゆる想定外の出来事に対して、自分はそれはありえないだろうからという幻想の下に、俺を否定しているだけであって、
そして自分達は牛や鳥や魚の肉を食べているくせに、犬猫を可愛がりながら何の罪もないみたいな顔をして生きている。こんな醜悪なやつらこそが、学校のいじめの現場においても、単なる傍観者としかなれないくだらないやつらなんだろうと思います。
コメント有難うございます。

いっつあん、こんばんは。 (hashigotan)
2006-11-26 17:03:15
ハムスターの写真は、またしばらくしたら出す予定です。背骨が突き出てしまった大きい子は今日、プラスチック容器から、広い水槽の中に移してやって、エサもたくさん与えてやりました。バンザイをしながら俺の手からエサを受け取り、もぐもぐと食べています。
俺が監禁した犯人だと気付いているのかいないのか… ”無知さ”は時として弱者が生き残るためには必要不可欠な条件なのだなと感じています。
この間から一週間たってようやく落ち着きを取り戻しました。俺がマジだったからあの記事は誰も寄り付かなかったし、貴方からのリアクションもなかったけれど、それで良かったのだなと感じています。また元のように会話できるようになって良かった。
またコメントくれると嬉しいです。

Unknown (yuki)
2006-11-26 20:52:36
いつもいいけど、このエントリはとくにいいね。感動した。つうか負けたと思った。

yukiさん、こんばんは。 (hashigotan)
2006-11-26 22:22:06
ナメクジの話が面白かったです(suVeneさんの突っ込みも良かったです。 少女時代のyukiさんが水槽をのぞきこんでびっくりしている様子を想像すると、何だか微笑ましかったです。
yukiさんのブクマページをこっそり覗いているのだけど… だんだん「はしごたん」のタグ名がちょっとずつ大きくなってゆくのが何だか嬉しいような気恥ずかしいような気持ちです。
この記事は、yukiさんはじめ今の俺にとって大事な人達に見限られないかと内心不安でしたが、これも俺の持つ一面として客観的に捕らえていただけたようで安心しました。
コメント有難うございます。

Unknown (ちんこ寺)
2006-11-27 21:22:11
とてもおもしろいですよ。
見栄っ張りやうそつきの人には書けないものだと思います。

tinkojiさん、こんばんは。 (hashigotan)
2006-11-27 23:45:26
tinkojiさんの創作をいつも楽しみに読んでいます。
過去の創作の中では、 コポンチのお話と、パンダのお話が好きでした。あとサイトロンは人物関係図と、人物設定のみで終わっていて、ストーリーがまだなので、とても気になっています。
http://hubinippou.seesaa.net/article/22392960.html
思えば、俺が初めてtinkojiさんを知った頃、すでにtinkojiさんは、ブログ論から距離を置いて、作品を生み出すという事に価値を見出そうと方向転換されていた時期だったので、その信念を頑なに貫く姿勢は見習うべきものがあるなと感じています。
とか言いながらも、たまにはtinkojiさんの はてブネタやブログ論も読んでみたいです。
コメント有難うございます。

Unknown (偽善の人)
2006-12-15 18:06:07
ご自身に原因があると言うことも、常に念頭に置いて飼育をお続け下さい。
いつも、ハムスターを愛玩いただき、ありがとうございます。

Unknown (hashigotan)
2006-12-15 19:41:50
意味不明なコメント入れるな。
アホか。


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