heartbreaking.

中年の末路とその記録

風俗嬢の差別問題について思う事

この記事を打った直後から、自分の本心に偽りはないか葛藤しています。私の正直な気持ちについてはnoahさんのコメント欄で述べさせてもらいました。以上を踏まえて読んで下さい。

風俗の女性に対してキツめの言葉を浴びせている人たちは、自分がエロビデオを見たときに自分好みのAV女優に対して感じる愛しい気持ちとかそうゆう感情一切を自分の思考から追い出して、自分の本能から逸脱した思考の外で議論をしているんじゃないかと思えた。

風俗嬢の人権をかばう人間が聖人君子なのではなく、彼女たちの存在や穢れを否定する人間こそが聖人君子ぶっているだけなのであって、人間の本能に蓋をしたままでは何も話は進まないのだ。まず、お前はどのAV女優が好みなのか、どういった仕草が好きか、それを考えた後でも風俗嬢が完全悪のように感じるかどうかという事だ。結局同じようなもんだろうが。

風俗は悪いことには違いない、でもその仕事を選ぶに至るまでのその人独自の人生があっただろうし、例えば両親と上手くいかなかったとか学歴が低いといったやむをえない事情によって身売りするしかないといった状況もあるだろうから、一概に風俗で働く人すべてを差別の目で見るのは良くないかもしれない。

そりゃ出来れば風俗の仕事なんかよりも、まっとうな仕事をしたほうがいいに決まってる。だけど彼女たちは体は売っても命までもは売っていないはず。第一、その不道徳を行ったリスクを一生かけて負うことになるのはすべて「彼女たちの肉体」であって、彼女たちが若い蕾である時期を身売りをして稼いで暮らした日々の後には、普通の人たちと同じように「老いた一人の人間」としての長い人生が待っているわけだから、風俗嬢の後期の人生についてまで「お前は昔風俗だったから」などと他人が口出しする筋合いはないだろうと思った。

物を買うことと、風俗嬢を買うことは、おそらく同じことなのであって、そうゆう特殊な商売が売る側と買う側・双方の正しい認識の上に成り立っているのであれば、それはもう他人にはとやかく言う筋合いはないのかもしれない。

金を受け取ってそうゆう行為を行う間の彼女たちの肉体は金を得るための媒体であるとしても、その風俗行為から離れた時間の彼女たちは一人一人の人間なのであり、かけがえのない命であるのだから、そんな彼女たちの存在そのものを否定するような差別発言は慎むべきだと感じました。

-一部削除しました-

無題 - 顔を憎んで鼻を切れば、唇も消える

goo blog funamushi2 - 2007-03-21 01:23:37