heartbreaking.

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全身麻酔を受けたレポートです

心配している読者が居るかもしれないので、手術についての連絡をします。

何の手術かはここでは言いません。何故、手術名を言わないかというと… 検索からその「手術名」で一見さんが不愉快なコメントを入れてくる可能性が考えられるからです。私もつまらないことで取り乱したくはありません。

私が心配していたのは「全身麻酔」で、「喉の奥のほうまで管をいれて、仮死状態にして人工呼吸に切り替える」ことだったのです。

この「仮死状態」で「人口呼吸」というのが一番の恐怖でした。私の恐怖は、手術の痛みに対する恐怖ではなく、「死」に対する恐怖でしかありませんでした。若い頃にも一度、全身麻酔を経験していましたが、当時は若さゆえなのか… 今ほど恐怖心は感じていませんでした。

手術前夜から食事は禁止でした。もし何かを胃に残したまま全身麻酔をすると、仮死状態中に、胃に残った食べ物が管から逆流し、命に関わる場合もあるからです。ですから、ナースさんに言い渡された食事の禁止時間よりも4~5時間早めから何も食べませんでした。(緊張して食欲がなかったのも理由ですが)

-手術当日

病院名を隠したいので、細かい部分は割愛しますが、さまざまな検査を受けた上で、パンツ一丁の上に手術着を羽織って手術室へ入りました。手術台の上にすぐに横になり、ナースさんに点滴を打っていただき、その後、パンツ一丁の状態で手足をがっちりと固定されて手術台の上に貼り付けられた状態となりました。もうこの年齢になって恥じも何もありません、手術の成功を祈るのみです。

身動きできない状態になってから、すぐに執刀医と麻酔科医がやってきて、いよいよ全身麻酔となります。

点滴を打たれている手首の管から、私の体内へと麻酔薬が投入されました。

「眠くなりますよ」と言われて、麻酔薬を点滴の管に投入されてから、ものの10~20秒以内にはもう意識はなくなっていました。ふ…?うあ、ぁぁぁー… なにコレ、ああ、ふわわわーん…って感じで、一気に眠ってしまいました。

麻酔薬が、手首から腕へと一瞬のうちに駆け上がってきて、すぐに肩・首・頭部まで到達したのを自分でもはっきりと体感しました。左上半身が麻酔薬で満たされたな~…って実感したまま意識を失っていました。

一番ラクな死にかたって、全身麻酔なんじゃないの?って思うほどです。辛い病気にいつまでも苦しむくらいなら、いっそ全身麻酔で眠っている間に殺されたほうがいいんじゃないかと思うくらいラクにフェードアウトできます。

手術は幸い、寝ている間に何の問題もなく無事終了しました(いや、完全に意識がなかったので問題あったとしても私には知るすべもありませんが…)。 ‟寝ている間に全てが終わっている”これが全身麻酔の良いところです。

目が覚めると、手術室以外のちゃんとしたベッドの上に横になっていて、ナースさんの声で目覚めました。覚醒してからしばらくは「何事もなく手術が無事終わったのだ」という安堵と、「生きていた(当然ですが…)」という喜びで一杯でした。

しかし、その喜びをひとしきりかみ締めた後で、ものすごい喉の渇きを感じました。砂漠の真ん中に居るようなひどい渇きようでした。そして腕をみると、まだ点滴が打たれていました。えーと、あれから○時間以上たってるよな… という感じで、おそろしいほど冷静な自分にも、心の中でガッツポーズでした。

少し上体を起こして水分を口に含んだのですが、「あー、生き返った」と思ったのも束の間、「も、もう駄目ぇー」ってほどの、ものすごい吐き気が襲ってきました。容器に「おええー」っと吐いて、でも吐いた後も何度も吐き気は押し寄せてきました。

さらに、覚醒してしばらくは「生きていた」という喜びで麻痺して気づいていませんでしたが、喉から喉の奥にかけてズキズキと痛くて、唾も飲み込めないほどでした。全身麻酔で喉の奥まで管を入れていた為、喉の奥がわずかに傷付いていたのでしょうか… 吐くたびに喉から細い血が何度も出ました。

ちょっとでも喉が渇いた状態になると、何か細いガラスの破片がノドの奥に突き立てられたかのようにズキィッ!と鋭い痛みを感じました。

当然ながら、その日の夕食は口に出来ず、前日の夜から何も口にしないままで過ごしていますから、胃も荒れているようで(もともと胃酸が出やすいので)胃も痛くて最悪でした。天然水を飲みながらノド飴を舐め、なんとか喉の痛みに耐えながら寝苦しい夜を超えました。

私の手術については、メールの彼女にだけ伝えてあります。私も彼女にお土産を買ってきて、昨日、彼女のお家に手紙付きで郵送したところです。

彼女はもちろんですが、このブログを愛読してくれている皆さん、心配いただいてすみませんでした。私は元気ですので、大した文章は打てませんがこれからもよろしくお願いします。

手術が終わってしばらくたって、食欲が以前より出てきました。体重も三キロ太りましたし。。顔色良くなったねって周囲の人にも言われます。思い切って手術して本当に良かったです。でも、こればっかりは、どんな医師にあたるかっていう運試しみたいなもんですね。研修医にあたる可能性だってあるわけですから… 私は運が良かっただけです。

喉の痛みも今はほとんどなくなりましたから、これから全身麻酔で手術を予定される方も、喉の痛みについては自然に引いてくるでしょうからそんなに心配されることはないだろうと思います。

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goo blog funamushi2 - 2007-05-19 02:32:11 コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )

コメント

よかったです (シャア)
2007-05-19 03:43:25
ただ単純に素直に。
本当に良かったです。
食欲が出てくるのは、もう何よりです。
全身麻酔は怖いですよ。
合う合わないは絶対ありますから。
私なんて病弱な上に、副作用がよぅ出るんですw
なので、hashigotanさんの気持ちが、
手に取るようにw←妄想ですけど
毒も吐けてらっしゃるし、
気持ちもほんの少しは、楽になられたのかなと、
この間から思っておりました。
なかなかコメントできなかったのですがw
本当に良かったです。
でも、無理はなさらないでください。
ゆぅっくり養生なさってくださいね。

Unknown (Blue-Period)
2007-05-19 11:43:20
hashigotanさん、はじめまして。
自分は小1のときに1度、全身麻酔の経験をしたきりですが。。似た感想を持った部分があるなぁと思いました。
唯一のハッキリと情景や色や匂いまで覚えている小学生時代の記憶・・・という感じです。
マスクのようなものをつけられて横たわり、
「10まで数えてくださいね」
と言われて、「4」までしか数えないうちに眠りに落ちました。
・時が人為的に経過してしまうタイムマシーンに乗ったような不思議に対する驚きと喜び。
・安楽死ってこんな楽なの?という想像。
・そして、その後のダルさ。つらさ。寝苦しさ。
もちろんダルさ、つらさの種類は病気によって異なるのかもしれませんが。(私は怪我治療のための手術でした)
まずはゆっくり休んで養生してください。

はじめまして (シャーマン)
2007-05-19 16:15:49
 気になって少しづつブログを読ませていただきました。 大変な手術もなさって辛かったですね。 頑張りましたね。 今はとにかく心も身体も休ませて下さい。 また来ますね。

Unknown (Unknown)
2007-05-19 19:03:09
無事でなにより。
養生して、これからも元気で。
ひとまずお疲れ様でした。

シャアさん、こんばんは。 (hashigotan)
2007-05-20 22:21:04
おかげさまで大きな山をひとつ越えたという感じで、
安堵から、食べる量が手術前よりも増えました。ますます下腹ばかりが出ていますが、、これからはより一層健康に留意してゆきたいです。
例えば喘息持ちだとかの病弱な方なら、全身麻酔は不安でしょうね。肺炎の心配もあるでしょうし・・・
あと全身麻酔を受けた後で、いままで潜伏していた病が発病することもあるそうです。
持病をお持ちの方なら、普段から食生活に留意し、自分にあった適度な運動を日課にして体を鍛えておくことが大事だと思います。
意識のないうちに行われる手術ですので、基礎体力が大事ですよね。
老犬が全身麻酔で手術すると死んでしまうこともあるらしいですから… 人間は犬よりは強いでしょうけど。怖いですよね。
いつも声をかけていただき有難うございます。

Blue-Periodさん、はじめして。 (hashigotan)
2007-05-20 22:23:36
お子さんが全身麻酔をされるとなると、大人のように基礎体力が付いてないでしょうし、
まだ成長過程にある小さな体に、大きな負担がかかるわけですから、大変だったろうと思います。
お子さんが全身麻酔の場合は、匂いつきの麻酔ガスを吸って全身麻酔となる場合もあるそうです。おそらく「マスクのようなものをつけられて」というのは、以下の事だと思います。
http://narkome.exblog.jp/3195434/
「驚きと喜び」は、言い得ていると思いました。全身麻酔を受けるまでに点滴をされたり、様々な検査をされる過程では恐怖ばかりで頭がいっぱいになりますが、
でもいざ、麻酔を投与されてしまえば、「あー、やられちゃったよ」みたいな感じで、もうなるようになるさって諦めモードになっちゃいますね。
あと、「死」の片鱗に触れることが出来るというか、死ぬときってこんな感じ?みたいな貴重な体験も出来て、死に対する対する考え方がより身近に感じられるがゆえに、少々のことでは死のうとは思わなくなるかも…。 だからこうゆう体験は、遅かれ早かれ無駄ではないと思えますよね。
お気遣いいただき有難うございます。

シャーマンさん、はじめまして。 (hashigotan)
2007-05-20 22:24:37
さかのぼって読むほど大した記事はありませんが、、少しずつ変化している私を楽しんでいただければと思います。
今は旅の疲れもあって、あまり活動できませんが、しばらくは体を労わって夜更かししすぎないように養生したいと思います。

Unknownさん、こんばんは。 (hashigotan)
2007-05-20 22:25:30
どなたか存じませんが、ご心配いただき有難うございます。
術後の経過はきわめて順調です。

Unknown (hashigotan)
2007-05-20 22:28:49
全身麻酔で死亡の危険性は、国外線の飛行機に乗って事故にあうくらいの低確率だそうですから、死ぬことはまずないだろうと思いますが、でもその何万分かの一に 自分が含まれてしまったら…… などと、特に手術前の不安定な気持ちのときには悪いことばかり考えてしまうので、、
やはり、手術前のナーバスになってるときは、手術の痛みよりも、全身麻酔のほうがはるかに恐ろしく感じられます…
全身麻酔よりも、その他の部分麻酔のほうが死亡確率が高いようですね。全身麻酔の場合は、低酸素状態が長く続くと植物人間状態になるとか… そうゆうのも不安でした。
ちゃんとした麻酔科医が傍に付いていれば大丈夫でしょうけどね。

Unknown (hashigotan)
2007-05-20 22:32:30
あ、私のコメントについては誤りがあるかもしれませんから鵜呑みにせずに、気になる人はウェブでちゃんと調べてくださいね。


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