heartbreaking.

中年の末路とその記録

愛してるって言えない関係

すみません平日の昼間から暇人です。実は今朝、仕事が内定しました。いや製造なんですけど… 借金あるのでこの際、何でもいいです。

前記事の続きです。

一回目が終わるときに口の中に出していいか質問されたので、うんって答えたらAさんのおちんちんがお口の中に入ってきて… びゅびゅう!って溜まりまくってる精液がたくさんお口の中に入ってきました。す、すごい量… 顔にもたくさん浴びて、あん、すごい幸せぇ… 生ぬるくてイイ味でした。

ただ私は昔「拒食症」だったので、喉の奥に指を入れて食べ物を吐き出していたんです。その名残で喉の奥にものが当たると吐いちゃう癖がついてるんです。この拒食症の吐き癖は後悔しました… 男のおちんちん銜えるときにこれが致命傷になる。Aさんごめんなさい、おちんちんが喉の奥に当たると拒食症の名残でカハッ… ってなっちゃって、こんなはずじゃなかったのに!って泣きたかった。怒ってなかったけど言い訳をする間もなくAさんは眠ってしまいました。…心と体がちぐはぐで苦しい。

ぱちん。電気が消えて部屋は薄明かりになり、恐ろしいほどの静寂が訪れました。

ラブホに入って一回目のセックスで疲れきったAさんはすぐ布団に潜り込んで眠ってしまったので、私は少し寂しいけれど体は火照ったままの状態で背中を向けて寝息を立てるAさんを眺めていました。何で背中を向けて眠るの?こっちを向いてよ。寂しい、寂しいよう、もっとしてくれないの?うぅ、

私はベッドから起き上がり、ぺたぺたと素足で所在なく床の上を歩いたり、静かにお茶を飲んで渇きを潤したりしながら不安な気持ちで過ごしていました。時間はどんどん過ぎてゆくよ、もうすぐ夜が明けちゃうよ?ぜんぜん足りていない自分… う、うぅぅ…?何この痛みは?歩けないほどの鋭い痛みが下半身に何度も走りました。でも何かを成し遂げたような気持ちでもありました。

0時前後にセックスしたのに、まだ夜明けになっても体の熱をもてあまし、ようやく熱が収まり始め夜明けの寒さが沁みてきた頃…

布団にそっと潜り込むとAさんの体がもぞもぞと動き、急にこちらをガッ!と振り向くから 「…?」と思う間もなくガバァッと包み込まれるように力強く抱きしめられてしまいました。ああん、すごいドラマチックな展開!わたしに飽きてなかったの?もっと愛してくれるの?胸が破裂しそう… そこからは燃え上がって二回目、三回目、…多分四回目もあったと思う。クリもおまんこも麻痺して、子宮の奥が壊れちゃうほど深く深く入り込まれて気持ち良かったです。濡れてるとか、入るのが見えてるとか言葉責めされて興奮してるとぱんぱん音がして、や、やん、イイィ…って体がくねくねしちゃうほど感じちゃいました。途中で私が上に跨っているときにAさんが、

「おちんちん自由に使わせてくれる奴隷のような男が欲しいなあ ……とか言ってたよね。今もそう思ってる?」って質問されたので、あ、あれはごめんなさい…!って謝ってしまいました。でもAさんは「自由にしていいよ」って不適に言い放つのだけど、でも、ど、どうすればいいの?って感じでおそるおそる腰を前後していると時折下から力強く突いてくれて「こっちのほうがいい?」って、あん、そっちのほうがいい、奴隷がほしいなんて言ってごめんなさい、本当は私が奴隷になりたいんです。

すべてが終わった後、再びシャワーを浴びて二人で浴槽に浸かったまま備え付けのテレビを見てのんびり会話したり、指の股まで舐めあったりして、部屋に戻りました。まだ時間があるね、って感じで布団に潜り込んでべたべたしたり、舌を絡めたり、私がAさんの乳首を舐めてあげたり… ぎゅうって抱かれる度に、ぼんやりと「生きててよかった」と生まれて初めて実感できました。こんな贅沢な承認を世の中の当たり前のように存在するカップル達はいつもいつも味わっているなんて… ひどいこんなの残酷すぎる。こんなシアワセをいつもいつも?

Aさんの首筋にほお擦りしながら、耳元で言いたかった。愛してるって言いたかったのに。でもAさんは、

Bさんとも会ってみればいいよ。いろいろ経験したほうがいい」って…

うん、憧れのブロガーBさんにも会いたいのは本音だけど、でも今それを言うなんてズルイ。私が依存しかかってる気配を察知されたのかな… 俺を愛しちゃいけないよって意味に取れるから、私はそのまま口を噤んで何も言えませんでした。大好き、って言うので精一杯だった。貴方を愛しちゃいけないの?もうこれで会えないの?ううん私がもっと自立してAさんに認められるくらいイイ女に成長しなくちゃ駄目なんだ。だから何度も「生でおちんちん入れないの?」って誘ってみたけどAさんは苦笑いするだけだったから、私がまだ人生の伴侶にするには自立できていない女だから、あくまで会うだけの女なんだと思い知らされた。セックスも技術が必要で覚える努力をしないと飽きられちゃう… だから数をこなさないと駄目なんだ。愛をたくさん乗り越えて、快楽を追求すればその先に何があるんだろう…?もう若くない私には、無知な可愛さの武器は使えないから自立しなくちゃ駄目、経済的にも、精神的にも、ファッションセンスも、…そしてセックスももっと積極的にならなくちゃ本当の幸せを掴むのはそんなに簡単じゃないって何となく気付かされたような気がする。勿論、簡単に手に入れちゃう人も居るんだろうけど、私はそうじゃない女なんだ… 努力して、生で出してもイイって思わせる女にならなくちゃ駄目なんだ。

…あっ、わたしがセックスに消極的だから?

Aさんにとってはつまらない女なんだ。天井を見つめて無言だったAさんの体に、自分からベッドにダイビングしてギュウってしがみついて「愛してる」って耳元で囁くほうが好きだった?それともいちいち「どうしたら気持ちいぃい?」って質問したのがいい加減うざかった?自分で考えて行動しろよ、俺はほんとはMだっつーただろ、年上のお前を選んだのもオレが日ごろの疲れを癒したくてお姉さまに甘えたかったからなんだよ逆だろコレ…orz って、そう思っていたのかもしれない。あぁん、ごめんなさい。

Aさんの体に正面からこなき爺みたいにしがみついて、じっとしていると時々、仕方ないなあって感じでぎゅうって絡んでくれる。あぁ、あと1時間でこの夢のような時間も終わっちゃうの?虚ろな目でテレビのニュースを見るAさんの横顔を見つめながら右手で一生懸命その上半身をなでてみたけれど、たくさん頑張ってくれたからもう出来ないよね…

チュウしたい。Aさんの顔をじっと見ていると「…なに?」って苦笑いで「どうしたいの?」って顔をするから、あぁっ、男の魅力満載で溶けちゃいそう。無言で (わかってよ!)って顔で見ていると「歯、みがいてないから」ってAさんはまた困ったような顔をするから「いいよそんなの」って言ってチュウしてもらいました。これが最後のチュウになっちゃったけど、舌が絡んで合間にはぁっ… ってため息が出るほどすごく幸せでした……

耳、首筋、あごのライン、綺麗な胸板… 首… あぁ、この首をギュウッて絞めたい。好きだ、あんたが欲しいよ!逃がしたくないっ!時間よこのまま止まれ!って心からそう思った。でも時間は無常に流れて、残り30分でチェックアウト。二人でガバッと布団を出ると急に現実に戻る。嗚呼これが現実だよね。

帰りの車の中で、Aさんが「ちゃんと濡れたし大丈夫だよ」って言ってくれたのが嬉しかった。うん、わたし女としてちゃんと機能するんだね、貴方のおかげで自信がついたよ。あ…… 車の中で言っておかないと人が居る場所では言えないから今言うね。「ほんとにありがとう」ってお礼を言いました。すると目の奥がじわーっと熱くなったけど涙が溢れるのは何とか我慢できました。この人を本気で好きになっちゃ駄目なんだ、迷惑かけちゃうから。

駅でじゃあねって感じで意外とあっさり別れた後も、帰りの列車の中で右手にAさんのおちんちんの香りがまだ微かに残っているような気がして… それを確かめるように何度もほお擦りしたり、くんくんしてうっとりしたりして「嗚呼、女になったんだ」って改めて実感した。ずくんずくんと疼いて止まらない子宮の鼓動で、子供が生まれちゃうような錯覚を覚えたり、ううん、でも子供なんかイラナイ… そんなわずらわしい責任に縛られるより、もっと女としての快楽に酔いしれていたい。もっとセックスしたい、あの壊れちゃうくらいの衝撃がもっと欲しい。

自分の悲鳴を思い出す度に、体を両腕で思い切り抱きしめたいような切なさを感じる。私はナルシストなのかもしれない、壊される自分に陶酔しているなんて。Aさんとのセックスで堰を切ったように止まらなかった悲鳴が、幼児虐待の凄惨な記憶を塗りつぶしてくれました。貴方が他の女を抱いて私を忘れたとしても、私は貴方を忘れません。 出来ればまた抱いて欲しい。二番目の女でも三番目の女でもいいからお願いです。私をもっと滅茶苦茶にしてください。

列車の中でイヤフォンを通して流れ込んでくる音楽は、米倉利紀さんのラブソングで「愛してる、愛してない、溺れちゃって 胸が痛いぃ~♪」って歌詞で、ぐぼぉ… やめてぇぇ、わたしはAさんを…? 解らない、解らない、でも顔がにやけちゃうよう。売店で買ったネギとろをコロコロと巻きながらパクッと銜えて、あぁ… おちんちん銜える練習しなくちゃ駄目だなってぼんやり思った。

そして二日が過ぎた今は、指先を見るたびにAさんが丁寧に舐めてくれた感触と、Aさんの長い睫と表情を思い出して、嗚呼そういえばプラトニックな愛も経験させてもらったんだ… ってじんわり心に沁みてきました。Aさんはすごくイイ男でした。私に自信を与えてくれたAさんに心から感謝しています。

…で、Bさんにも会いたいんです。

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