heartbreaking.

中年の末路とその記録

丸投げの夜

会社には毎日同じ服で通ってます。何でかというと、恋をしていないからです。

夢中になれる人が居ないです。てゆうか、どうせ俺みたいな地味な女は見てねえだろ… って最初から敗戦モードなので、どうでもいいというか… もう、ありえねえから、だからこっちもそうゆう目では見ないです。

ただ一人だけ、恋とは違うけれど、尊敬できる上司はいます。男性ですが、男前というわけでもないけれど、何故か人を惹きつけるオーラを持っていて、しかめっ面も笑顔も素敵で、ポケットに両手つっこんで前かがみに歩く姿を遠くから見るだけで惚れ惚れしてしまうほど、魅力的な男性です。冗談を言うときの笑顔も素敵だし、もし誘ってもらえるなら一緒に遊びたいくらいです。

いいオジちゃん、という感じです。気持ち悪いオジちゃんは御免だけど、性格が明るくて冗談が言えて、でもおしゃべりが過ぎない程度に煙草で寡黙さも演出できる… そうゆう年上のオジちゃんなら遊んでもイイかなって思えます。

てゆうか最近はすべてを投げ出して、逃避するように眠ることが一番の幸せで、性欲なんかは二の次・三の次です。眠る前のほんのひととき、妄想に耽るほどの精神的ゆとりすらなくて、ただ頭の中をひたすら「無」にするために、面倒な課題も、借金の不安も、未開封の郵便物の束も、溜まりまくった洗濯も、明日の弁当も、なにもかもを脳内から外へ外へと追い出すようなイメージで、残りのすべては枕にゆだねて眠るだけです。今、眠れさえすれば、あとのことはどうでもいいって丸投げし続けて生きてきた。こんないい加減がゆるされるのも、一人の特権かな……

でも妄想を楽しめなくなる、妄想すらできなくなる、ってのは、現実に呑まれすぎて、心に余裕がなくなってきた証拠なのかな。なんだか自分の心が孤独で乾いているのか、自由に潤っているのかも解らないほど、「結局、なにもないんだろうな…」みたいな、ただ漠然とした未来だけは気付き始めている。 まあいっか、と今夜もすべて丸投げで眠るんだろうな…

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