heartbreaking.

中年の末路とその記録

瞳の奥にキラキラはあるか

キラキラした瞳でサトシに飛びつくピカチュウを見ていると、ああ・・・ これだと思った。

人間同士のつきあいは、何をあげたとか、何を食わせてもらったとか、もらう金が多い少ないだの、そんなもんは二の次三の次だ。

大事なのは、心だ。

あんたはこれだけの、心を俺に与えてくれた。あんたはこれだけの時間を俺に割いてくれた。それだけで充分じゃないか・・・

人間と人間が共に過ごすということは、それだけ相手の時間を割いてもらっているということだよ。自分本位に考えていると、相手の持ち時間までなかなか気がまわらない。つい損得勘定でてっとり早く相手の人間的な価値まで値踏みしがちだ。嗚呼あの人、毎回おごってくれるから付き合ってて損しないわ、とかアホらしい。金の大小じゃない、そこに心はあったか、一緒に過ごした時間にどれだけ心をくれたかよく思い返せば如何に無意味な時間だったか気付くはず・・・ いつか気付くんだ。

世間的な常識に振り回され、かけがえのない心まで疑うのも可笑しな話だ。自分が疑っているだけで相手は本当の心をくれていたかもしれない。世間の常識ですべてを測ることはできない。ましてやこの出会いが意味がないだとか、間違っているとか、そんなの俺が決めることだ。

相手の目を見れば、自分に情が通っているかどうかはじんわりと伝わってくる。嗚呼、この人は何処かさびしいんだな・・・ とか。この人は俺が居なくなると、もう代わりがいないかもしれない孤独に恐怖を感じているのかな・・・ とか。なら今は俺が傍にいてあげようじゃないか。それでいいんだ。

人間が腐ってるかどうかは目を見ていればわかるんだ。さーて今付き合ってるおじさんはどうかなあ・・・ 目を見ていても何考えてるかわかんないんだ、勿論最後に選ぶのは嫁さんと子供で、俺は捨てるだろうけど。だけど時々見せる「お前が居なくなると・・・」みたいな寂しさが垣間見えて、どうにも離れられそうにない。俺の気のせいで、相手は都合よく使ってるだけかもしれないけど。そういう結論出すと馬鹿らしくなるのでせめて「俺が居ないとあんたこの先不自由するかもよ」って思わせるほど相手の心に自分の存在を突き刺してやりたいのさ。

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