heartbreaking.

中年の末路とその記録

自己破産しようと裁判所の破産課へ行ったが、結局法テラスへ行くことに・・・ でも自己破産はするもんじゃないね。

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ぼくはニトリの国からやってきたシロクマパパです。ぼくは中国で作られたのでよく見るとかなりいい加減な作りです。

冗談は置いといて、無職です。

風俗やめたときはかなり危機感あったけど、だんだん「ま、いっか」になってきて、今日もなにもせず布団にこもってじーっとしてます。また、ヤルときはヤルんだから、今は休めばいいじゃん。金なんてどっちに転んでも貯まらないんだからさー。あったらあったで使っちゃうもんねー俺。

彼氏にすすめられて自己破産を考えて裁判所に出かけたこともある。

裁判所の破産課に平日に出かけた。予約なしで直接窓口行ったらイイらしいので。窓口で「あのー、自己破産したいのですが」とたずねると、職員が「おいくらぐらいの借金で?」と言うので、130万ほどで一社から借りてますと答えると、しばらくして少しぶ厚い「破産免責申立書」一式と、「破産申立必要書面・費用一覧表」を手渡してくれた。「破産免責申立書」には自分が直接記入する用と、それと類似した『見本(どこをどう記入するのか詳しく説明されてあるので誰でも理解できる)』がついていたので、一社や二社からの借金で自分で把握できる程度の資産状況ならば、わざわざ司法書士や弁護士に自己破産を頼まずとも、裁判所でもらえる『見本』を参考にすればいい。そのほうが弁護士とかに払う余計なお金がかからなくて済む。

必要書類(俺の地方の裁判所の場合)は、(1)戸籍謄本(抄本不可・三ヶ月以内のもの) (2)住民票(本籍・世帯主・世帯全員の記載のあるもので三ヵ月以内のもの) (3)賃貸借契約書(現住所のもの)または、入居許可証(市・県営住宅のもの)または、不動産登記簿謄本(土地と建物)。以上いずれもコピーで可 (4)市県民税所得証明書または、源泉徴収票 (5)保険の証書と予定解約返戻金(ヘンレイキン)証明書。(6)通帳コピー(現在所持している自分名義の通帳で過去一年分のページすべてのコピーが必要)。

戸籍謄本と住民票は、市役所か役場で入手。賃貸借契約書は引っ越したときに不動産会社などから受け取った契約書をコピーする。市県民税所得証明書は無職で無収入で0円でも市役所か役場で入手してくる。保険の証書と予定解約返戻金証明書は掛け捨て含めて現在加入している保険すべての証書と予定解約返戻金証明書両方が必要。加入している保険会社に電話して取り寄せる場合は日数がかかるので近くに支店があるなら直接そこへ行って「裁判で必要」と事情を話してもらってくる(大抵は無料で発行してくれる)

自分ですべて処理する場合に必要な経費は、(1)予納金10,290円(+資産が多い場合は管財人費用も発生)を現金で支払う (2)収入印紙1,000円×1枚・500円×1枚 (3)郵便切手(俺の地方の裁判所では4000円ほど)

収入印紙と切手は自分で郵便局で買います。最低限必要な費用は約16,000円ほど(俺の地方の場合)。

「破産免責申立書」と「破産免責申立書(見本)」を見比べながら必要事項を記入していくのはさほど時間はかからなかった。何故ならば、俺には資産がほとんどないからだ!わはは・・・(悲しい)。

まず陳述書に、過去に勤めた企業名と、その企業の所在地と月収を記入する。次に生活状況を記入するのだが・・・ ちょっと待て、別居中の親および子の氏名と年収を書かなくてはならないようだぞ。これは何とも嫌な気分だ。連帯保証人ではないので直接迷惑はかけてないが、見えないところで親の名前を汚してるじゃないかッ・・・!ぐぅぅ、自分が勝手に作った借金チャラにするために、親の名前をこんなところに勝手に断わりもなく記載するなんて最悪だ。なんつー親不孝・・・ 心の底から侘びながら名前と推定年収(直接聞くと疑われるので推測で適当に記入)を記入した。でも同居してない限りは、まず親にはバレないらしい。いや、そういう問題か?例え親には知られることがなくとも、官報には自分の氏名が掲載されるし、裁判所の掲示板にも氏名が張り出される。こんな親不孝があるかよ。

あっ、とココでつまづいてどうするよ、次次・・・

次に、破産申立て一ヶ月前の月の収入と支出を書くページがある。収支を+-ゼロに合わせてつじつま合わせしなくてはいけないのだけど、支出の欄がかなり細かくて、食費・電気料金・ガス料金・水道料金・電話料金・ガソリン代・医療費・交際費などなどがある。食費なんてレシート捨てたからいくら食ったか覚えてねえよ。それを推定で+-ゼロに合わせろって無理っス。しかも収入の欄には給料も書くので、俺は風俗でその月は日給でガポガポ稼いでいたから、しかも日給入るたびに通帳記入してたから通帳見られたら「こいつ稼いでるな」ってのが一発でわかるし。誤魔化せないよ。ま、それは置いといて、独身者は自分だけの収支つければいいからまだマシで、同居人が居る場合はその同居人全員の収支を記載する必要があるらしい。配偶者がいる場合は配偶者の収支も必要となる。

あと親の資産についても記入するようだ。親に自宅以外に資産がある場合はその状況も記入。さらに過去二年以内に退職金や離婚での財産分与等で20万円以上の金銭を取得した場合など、20万円以上の金銭を何らかの方法で入手した場合は記載する。

大事なのが、申立てに至ったこれまでの事情を具体的に記入するページがある。何で借金ができたのか自分なりに説明する必要がある。つい私情をまじえて余計なことを書いてしまいがちだけど・・・(俺も余計なことをいっぱい書いて軽く後悔している)。直接関係ない私情をまじえても、向こうはカウンセラーではなくただの役所の職員だから笑われるだけだよ。

さらに、10万円以上の高価品を購入したことがあるかどうかを記入する欄もある。俺は風俗で働いてるときに羽振りがヨカッたので原付を一台買い換えたので、それだけ記入した。パソコンも液晶テレビも10万円以下なので大した資産にみなされないようだ。自分が所持する全資産合計金額が50万円を越えると管財人をたてることになり、かなり不自由になるようだ。俺は50万もねえけどさ。資産が多すぎる自己破産者は自分に届く郵便物も勝手に管財人のもとに転送されて許可なくハサミを入れられてしまうんだ。嫌すぎる・・・ そんなのが何年続くのか知らないけど。4-2.管財事件 自己破産の基礎知識

競馬・競輪・パチンコ・麻雀などのギャンブルするか、証券取引したことがあるか、詐欺で警察に取り調べうけたことがあるか、一年以内に債権者に有利な返済をしたことがあるか、過去に免責・免責手続を受けたことがあるかも記入。

所持している全通帳の残高と、加入している保険会社名と予定解約返戻金額、そして債権者一覧表に現在借入れしている消費者金融業者名を記入。俺は一社だけなので、一社だけ記入した。

・・・・・・。

さて、すべての書類を揃え「これで借金がチャラに?」とソワソワしながらイザ裁判所の破産課窓口へ持って行ったのだが、書類一式を渡すと職員に、しばらく待つように言われて窓口の脇にある長いすに腰掛けて待つことになった。

・・・ん?いきなり近くのドアが開いて、ワアワアと大勢の人が出てきて廊下全体が人で埋め尽くされてしまった。何だ何だ?酔っ払いも居るじゃないか・・・ どうやら裁判が終わった(もしくは間の休憩に入った)らしく、裁判中の人が一気に出てきたらしい。うるさいなあ・・・ うつむいてブチブチ呪いの言葉を吐いていたら職員に肩をたたかれたので、思ったより早いじゃないかと思いながら窓口に移動した。

すると二人の職員にまるで説き伏せられるかのように「あなたの場合は、一社で10年以上借り続けています。ご自身でグレーゾーン金利の整理をされたようですが、弁護士などにはご相談されていないようですから、過払金がまだ残っているかもしれません。自己破産をご希望されていても、過払い金が残っている場合、いずれにせよ先にその過払い金を整理していただいてからそれでも必要なら自己破産の手続きに進む手順になります。お近くの法テラスをご紹介しますから、まずそちらで過払い金についてご相談してみてください」・・・のような回答を貰い、提出した自己破産用の書類一式は一旦すべて返却されてしまった。

うぉおい!おい!それを早く言ってくれよ、書類揃えたりコピー取るだけ二度手間じゃないかッ・・・ 嫌な対応ではなかったけれど、でも流石、税金で雇われる公務員さんだけのことはある。もしかして相手見て判断してる?どんなに多く働いてもどうせ給料一緒だから、時間・時間できっちり自分たちが帰るために、説き伏せられそうな相談者は法テラスとかに回して自分たちの仕事量を減らそうとしてる?後で聞いた話では、今時、100万やそこらの借金では窓口で追い返されるケースが多いという・・・ そうだったのか。

とりあえず近くの法テラスに電話してみたのだが、一ヶ月先まで予定がぎっしり詰まっているらしく、一旦は自己破産まで思いきって考えた自分のこの努力は一体何だったの?って感じでモヤモヤ~ッとした気分のまま一ヶ月待たされたね。

でもね、自己破産を考えはしたけれど、結果的に自己破産を諦めかけて正解だった気がする。たかだか130万やそこらの借金を自己破産してチャラにしたところで、自分が情けないじゃないか・・・ 自己破産はしないことに決定だ。とりあえず法テラスに相談して(無料だけど30分しか相談時間がないのでどこまで把握してくれるのか不安だけど)、 月々の返済額が少しでも減れば今よりはラクになるわけだし、自分でしたグレーゾーン金利の整理はまだ業者側に利息を毎回支払っている状態だから、この利息をカットして元金だけ払うようにしてもらえれば、その元金は自分が過去に実際に使った金だから納得して支払うことができる。

自己破産なんてするもんじゃないね。俺は普通にがんばるよ~。


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