heartbreaking.

中年の末路とその記録

ありがとう

20歳で整形手術をしたために、当時、金利の高い消費者金融会社に多額の借金を抱えました。

それからもう10年以上・・・ 住宅ローンや車のローンを抱える方から考えれば小さな借金かもしれませんが、10年以上もの間、私は常に借金と共に生きてきました。

その間、多くの人と出会い、別れ、結局のところ、今の私には友達と呼べる人など一人も残っていませんでした。しかし借金だけはいつでも私と共にありました。

いつしか借金のある状態である自分に、奇妙な安堵感すら感じていました。借金がある割には、欲しいものがあれば即座にカードで買い、適当に生きてきました。すみません、正直あまり苦しんだ記憶がないのです・・・

だから天井張り付き状態で、いつまでたっても借金は減りませんでした。

いい加減な自分が好きでした。きっちりするのが何だか嫌でした。私の心は自由でした。現実は、確実に破滅へと向かっているのに、それを直視できずに、現実を飛び越えた先にある夢の世界で生きてました。

いま、借金は終わりましたが、正直、終わったという実感がほとんどありません。

この実感は、今後、少しずつ自分の時間が持てるようになり、ゆっくりと好きな音楽を聴いて過ごせるようになれば、実感できるでしょう。

自分の人生の一部が終わった。ここで「借金を返す生きがい」を失ったことに呆然としている場合ではない。