heartbreaking.

中年の末路とその記録

鬼束ちひろ… 残念だ

鬼束ちひろさんがすごい顔しながら「行け!稲中卓球部」を語る(2のまとめR)

鬼束さんの1stアルバム出た頃から知っているし、コンサートも行っていた。
もう10年近く前になる、当時同じ鬼束ファンの友達がいた。鬼束さんの歌の世界について「私はココがいいと思う!」みたいに語りあった。鬼束さんのファンは、なぜかとても純粋な心持つ大人の男女が多かった。その純粋な部分にそっ… と触れる、そんな歌をうたえるのが鬼束ちひろという人だった。

「眩暈」を生で聴いたときは、まるで女神に抱かれたように、自然に涙が頬をつたっていた……

だけど当時から彼女を怖れる人も確かに存在した。街で鬼束さんのプロモーションビデオが流れているのを見た学生の女の子たちが「やだー、こわーい!」と笑っていたのだ。私には、どこに笑うべきところがあるのか理解できなかった。
なんの歪みもなく、普通に生まれ育った人たちにはわからなかったかもしれない。鬼束ちひろの描きたい世界。ゆがんでしまったけれど、誰にも触れさせない純粋な世界をかたくなに守り続けて生きている大人の男女の心にそっと、触れてきたのだ、鬼束ちひろという人は…

……

今の悪魔みたいな姿を見てショックというよりは「…なんだこれは」という感じで、「これは別物だ、だからもう、どうでもいい」と思う。

奇抜な髪型や服装をすることで「自分ははワルだ」…みたいな人間はどうしても好きにはなれない。

この手合いの人間は、誰かに自分の弱い部分を否定されないために、本当の自分をねじまげて精一杯無理をしているんだ。
人を無差別に威嚇するように、武装することで、ようやっと人前に出てこれる、武装しなければありのままの自分の姿を見せられない、卑怯で、嘘つきな人々だ。

派手な頭髪で、タトゥーで、やがて心まで愚かな色に染まり、誰にも自分に触れさせないように、触れられるその前に相手を圧倒してヘシ折るために、ニセモノの強さを手に入れたような気になっているんだろうな…
見た目で損している… 何が目的なんだ。こんな人の歌を聴こうかという気にすらなれない!
だから残念だなあと思った。…まあ、ババアになってこんな阿呆はできないだろうから、もう少し歳とった頃に普通に戻るだろうか…(?) 今みたいなやり方じゃ、マトモな人間は寄り付かないだろう