heartbreaking.

中年の末路とその記録

田中芳樹

私は読書が苦手です。そのためか、持てる言葉のボキャブラリーが少なく、日常にも特に変化がない中で、純粋なる自分の文章力にちょっと力不足を感じています。
自分の年齢に見合っただけの文章が打てているか、いつまでも子供みたいな知識で文章を打っていて恥ずかしくないのか、最近少し考えるようになりました。ブログの文章も、中の人が歳を重ねていくように、少しずつ色合いを変えていくのが自然だと思います… 嗚呼この管理人さんも歳をとったんだ… 落ち着いてきた、以前は使わなかった言葉を織り交ぜるようになった、…のようにささやかな変化に気づいてあげることも、ブログの楽しみ方です。

変わって行きたい、いつまでもこのままじゃ駄目だ、そう感じながらも、巡回先から外されないために何かしら記事をアップしなければなりません(それはブログの宿命です)。でも一体なにを打つのだ、なにもないところからなにかひっぱりだすのは馬鹿みたいに時間を浪費する。いっそ、自分のブログを見るのをやめて、まずはリアルの生活を充実させることを優先するほうが、時間を無駄にせずに済む。せっかくの休日、もうちょっと実のある行動をしてみようじゃないか。

自分のブログというものは、恐ろしいほどの魔力で私の魂を吸い付ける、その誘惑を振り切って、新しい自分、見つけに行くんだ…

旦那が田中芳樹のファンなので、本棚にいっぱい詰まってる田中芳樹の中から、アルスラーン戦記を読んでみることにした。映画のロードオブザリングと、グラディエーター等を観ているため、たとえば蛮族との戦いにおいても状況がどんなか頭に浮かびやすく、さらに今まで見たこともない言葉(「一国に冠絶する」とか、主に漢字二文字) が、ここぞ!という所に存在し「なるほど… ここで、こういう言葉を使うのか…!」と感心する。
自分はお金をもらっているわけではない、ただ趣味でブログを運営しているだけだが、一応それでも文章を打つ者のはしくれとして、プロの使う文章に興味がある。田中芳樹さんのアルスラーン戦記、まだ読み始めたばかりだけど、これは文章の域を超えまるで映画を見せられているような壮大さで、個人が個人ブロガーの文章に嫉妬するとかではなく、文章を打つ者のヒエラルキーがあるとすれば、その頂点にいる人たちの洗練された文章を自分は読むチャンスを与えられているんだ、と思ったほうが、何かすごいお得感あっていいですね。

追記: まあ、小説を読むのは大事だけど、自分のブログに関しては、あまり考えすぎないほうが案外上手くいくんじゃないか… とも思えてきた。意識するとツマンネエな、もっと馬鹿でいい