heartbreaking.

中年の末路とその記録

進撃の巨人

「進撃の巨人」のタイトルの意味がわかるのは3巻で、俺はてっきり巨人がくる「進撃」かと… この真の意味がわかったときはチョット胸熱(心にこの作品が再燃した瞬間)… この作者は5巻になっても絵のレベルは1巻と劇的に変化はしないけど、雑雑とした余計な線だらけの、イカにも手書きデスッて感じが作者の個性だから、今の画力で突き進んでほしいです。巨人の怖さも、この画力だから一種独特なのであって、これが完璧なCGとか実写化になればそれは全くの別物では…?

巨人に種類があるのも面白い設定だなーと… ほとんどの巨人はちょっと知恵遅れの子(学校の特殊学級にいるような… ああ言葉悪くてスミマセン) みたいな顔なので、それが余計に、潜在的に眠る「直視してはいけないもの」の形を上手く描けているのだけど、たまに顔の整った巨人が加わることで今度は逆に美に対する恐怖心をあおるといった風に、この作者は何を見せれば読者の潜在的恐怖心を煽りだすことができるのか知っているのかもしれない。

や、俺がこの進撃を気に入って本棚に大事にしまってると、旦那が「空想科学読本」を引き合いに出して、何メートルもある巨人が人間そのものの姿で立っていられるわけがないからオカシイヨ!と文句言うので… さらに、エヴァンゲリオンは液体で満たされてるからそこまで考えてるんだヨ、とか言ってるので… そうか、実はこの漫画は矛盾してるのか、と残念な気持ちも少しありつつ、でも漫画だからイーじゃないカ!と思っていたら…

5巻で「あの巨体が2本足で立ち 歩くなんてことはできないハズなんだ」と作中で認めた上で、さらなる秘密を明かしているので(ネタバレるのでこれ以上は…)、あ、でも巨人が移動するときズシンズシン!って効果音ついてるんですけど… ……。

とにかく、俺は進撃の巨人が好きです。エレンとミカサの幼少期の出会いが感動したので、鈍いエレンにミカサのほうから思いきってキスとか、そういうの期待しつつ… でも実は巨人も好きかも… 特に奇行種が…