heartbreaking.

中年の末路とその記録

天才的な悩み方ができれば素晴らしい作品が生まれるに違いない…

悩み方にも天才的、凡人的があるのです。この世は公平ではないから・・。
(俺が好きなバンドのAmazonレビューより抜粋)

この一文は、文章や作品を生み出す上での重要なヒントになるかもしれない。

ブログの文章表現も、天才的、凡人的に分かれている。ただ「死にたい」とつぶやいた後に自分の現状を語るだけなら誰でも書ける。そうではなく、もっと深い心の内面を探ることが天才的とまでいかずとも、少なくとも凡人ではない、人より一段上の文章打てる人になれるんじゃないか。

天才的に悩む感覚のわかる人はおそらく、それによって世間に認められる作品を生み出すことに成功している人々で、それ以外は多分… まだまだ凡人的な悩み方しかできていない。

俺は身体感覚をいかに駆使して自分の内面の闇を探れるかどうか… そして、より深く潜れる勇気があるかどうかだと思った。

誰でも振り返りたくない過去はある。それを見ないまま生きれば健全で普通の人だ。あえて両目を開いて見ようとする人は不健全でちょっと普通ではなくなる。ネガティヴな少数派だ。

頭で考えるのではなく、過去の痛みを肉体に憑依させる感覚を得たときに、すばらしい作品がふってくるのではないか… それにはかなりの集中力を要する。全神経を集中させて過去の自分に上手くアクセスしなければならず、そうまでして面倒な負荷を精神に負わすことで得られるメリットと言えば、ただ一つ… それを作品として昇華すること意外にない。

俺の話
俺は本を読まないで、ただ自分の暗い過去の経験だけを頼りに8年近く文章打ってきた。ほとんどの文章は、なにもないところから感覚だけを頼りに、ひねりだしてきた。

人々が前に進んでいく中で、俺だけ後ろ歩きでどんどん過去へ戻りたがっている… 俺を形成する核となるあの忌まわしき日々は、引き裂かれる痛みを文章にしてくれと、訴え続けている。