heartbreaking.

中年の末路とその記録

心がコンクリートのようにガチガチになっちまった

寒いので石油ファンヒーターの前で体操座りをしつつ、いつも人生にむなしさを感じている間に、どんどん日がすぎていました… 

テレビをみていても、赤ちゃんのいる家庭が多く映しだされていて、心が空洞になって、電源をおとすことが多い…(俺的に、最悪だと思うのは、小田和正の切々とした歌声と共に赤ちゃんや、それを慈しむ夫婦、孫を喜ぶ祖父祖母の姿が思い出のアルバム的にゆっくり映し出されているCM… あの破壊力ハンパねえんだが…)

そろそろ時代にあわせたテレビを考えたほうがよいのではないか… 車のCMも、家のCMも、大抵は子供がいるが、どこかの企業がやっていたようにたとえば子供を、2ちゃんの人が大好きな「猫」に置き換えてみるとかだな…… もう、こんな時代だから、誰しもがあたたかな家庭を持ち、子供が生まれて、孫までいて、などという家族構成を望みがたくなっているのだから……

俺ももう無理だとあきらめかけている… ああ、子供のことだけど。いろんな意味で、すべてが駄目な方向に向かっている。

本当は抱きしめてほしい人に、素直に抱きしめてほしい、抱きたいと言えない。そんな言えない言葉が積み重なってゆくうちに、言えないのならば捨ててしまおう… そのほうがラクだからと、人を愛する心をごっそり自分の中からそぎ落としてしまえば、ニュータイプの人間を模した生物が誕生する。

まるで面倒臭い感情であるかのように、本当はさびしいと感じている心まるごと放り出して、ラクになれたつもりでいる… だけど何故だろう… そうすることで、自分には何もないのだ、という意識ばかりが増大してゆくのは……

本当はそんなに絶望的なわけでもない。おそらく、ほんのちょっとの勇気と、つまらない思い込みだけのプライドを捨てれば、ラクになれるのに………

歳を重ねるにつれ、不器用さばかりが増していく。

そして、素直になることを恐れる。

つまらないプライドばかりで塗り固められた心がコンクリートのようにガチガチになって、だけど無関係な人が差し伸べる手にすがりつきたくなる時は簡単にヒビが入って、これが取り返しのつかない破滅へと繋がるのではないか… などと考える余裕もなくメールを返していることもある… もう、どこに救いを求めればよいのか、正しい方向すらわからなくなるときは、大抵ろくでもない方向に向かおうとしている。