heartbreaking.

中年の末路とその記録

犯罪者予備軍は、あなたのすぐ隣にもいる…

「ヤフーチャット万歳!」と言い残して逮捕された柏連続通り魔事件の青年みたいな人は案外多いのかもしれない… あなたの近所にもいるかもしれない。ということは自分もいつ殺されても可笑しくは無いということになる。

どんなに悪ぶっていても、プロレスラーのように体を鍛えても、不意に後ろから刃物を持ってこられたらほとんどの人は太刀打ちなどできないでしょう… そこであなたの守ってきた大事なものすべて消えてしまうかもしれない。我々人間の命など小さなもので、ほとんど意味なんか無いのだ。そのことを教えてくれるのが通り魔的な犯罪者たちかもしれない。

ではどうすればそんな通り魔的な犯罪をなくすことができるのか。

マスコミは、逮捕される際に青年が発した「チェックメイト」の言葉だけに捕われて、「ゲーム感覚でやっていたのではないか」のような勝手な解釈をしはじめている…

そこで普段ネットやゲームをあまりしない人は、テレビの情報に流されるまま「ネットやゲームばかりしているからだ」と思うかもしれない。

でもそれは違う。原因はネットやゲームではなく、仕事が不安定であることなのだ… それによって、実社会での自信を失くし、現実にもお金が足りないため恋愛も結婚もできず、だから夢がもてないので仕方なくネットやゲームをしていて、やがてそれが自分の趣味だと思うようになったのだろう…

答え: ネットやゲームではなく、仕事がないことが原因です。

また、リア充の存在がいつまでたってもなくならないことも、リア充ではない人(非リア充)を苦しめている。これは仕事がないこと以上に大きな問題ですが、自分は非リア充だということを現実社会では隠さなければ、リア充だらけの会社で自分だけが浮いてしまうでしょう。

そんな想いを吐き出せるのはネットの世界だけに限定されてきます。まだまだ現実社会では、普通に恋愛し・結婚し・子供がいて孫がいるのが当たり前の風潮があるからです。何かが欠けているまま生きざるを得ない個人が世の中に意見できる場所はネットしかない状態にさせておいて、普段は都合の悪い話など聞く耳持たぬ人たちが、どこかで犯罪が起きる度にネットのせいだ!と言いたがるのは、傲慢の極みです。

答え: リア充な人たちの傲慢がいつまでたっても消えないからです(そしてリア充な人だらけの会社が多いから、働けなくて、だから無職になるのです……)。

思い出したくもない記憶を呼び覚ますような、似たような風景で迫り来る人間たちはいくらでもいます。そのほとんどが、赤の他人です。

そのうちだんだん皆が同じに見えてくる。その結果が無差別な殺人なのです……