heartbreaking.

中年の末路とその記録

人の苦しみの度合いは他人が決めていいことじゃない

あんたの苦しみなんて私の苦労に比べれば大したことない、のように強気でポーンと言い放つような、心がない女が案外多く見受けられる… 私の偏見かもしれないが、こうした手合いのはシングルマザーに特に多く見受けられてきた。

そんな人に運悪く出会ってしまった場合に「確かに、あの人の苦労に比べれば、私の苦しみなど大したことない…」とか… そんなふうに弱気になる必要などない、もっと、あんたの持つ苦しみや苦労に堂々としていればいいのだ(ヘンな言い方だが)。

声の大きな奴らばかりが苦労しているわけじゃあない。むしろそんなやつらほど大したことはないのだと言い返してやりたいくらいだ……

目に見えて不幸そうに世間一般的には思われている、目立った弱者たちの「傲慢」に負けちゃいけない… 自分の苦しみなんて大したことないのだ、などと無理に思い込もうとする必要もない。

自分が苦しいと思うなら、それが一番苦しいことなんだよ… 人の苦しみの度合いは他人が決めていいことじゃない、自分が感じたままでいい… その苦しみを受け止めることができるのも結局自分しかいないのだから、誰に遠慮する必要もない、苦しいなら、苦しいと、もっと我がままに言えばいいのだ…

自分が欲しくても手に入らないものを「諦める」ことは、生きていても死んでいることと同じ… 

死んでいるような苦しみを背負ったままで生き続けるほどの地獄などない。

あなたは何が欲しい…

何が欲しいのかは、人によって異なる。

たとえば
家族
恋人
子供
いや、人なんてどうでもいいから金がいい、という人もいるかもしれない…

人によって欲しいものは異なるのだから、何を苦しいと感じるのかは人によって異なる。

だから誰が一番苦しいとか、誰の苦しみなど大したことないとか、本来は決められるわけがない。そんな単純なこともわからずに、自分だけが苦しんでいるのだと言いたげに、他人を不当に蔑みながら生きているような人が案外多くて、どうしようもない…

実につまらない、些細なことかもしれないが
昨日職場でシングルマザーの女性にこのように言われた。「私は子供がいるから仕事を辞めるわけにはいかない。その点あなたのように子供のいない一人者はいいわね、一人だから気楽でしょう、こんな悩みもないのだから」、と。

たったそれだけの言葉に、私がいままで苦労して生きてきたすべての道のりを全否定されてしまったように感じ、不快だった。勿論、その場で「あんたに、そんなことを言われる筋合いはない」つまり不快だと言い返したかったが、その言葉をのみこんで曖昧に笑ってしまったので、自分のことすら嫌いになってしまいそうだった…… そんなんじゃないだろう、お前の人生は、こんな… シングルマザーだというだけで、世の中のすべてを見通した風に振舞う女の言いなりに従うのか?馬鹿じゃないのか…

ひとり、部屋の中にいて、思いつく限りの趣味を楽しんだあとで考えていた。

もう子供や孫がいてもおかしくない年齢なのに自分は一体なにをしているのだろうなあ… 
確かに一人は自由でいい、好きなときに寝て、食べたいものを食べて、家の中にいる限りは人間関係の悩みはない。

会社では主に、子供のいる人たちの家庭内の愚痴の聞き役になるばかりで、だけど私には話せる愚痴すらないから、悲しい… 虚しい。だけど笑っている、良き相談相手を演じながら、人の心を掴むことだけは上手くなってきた。だけど、そんなことに何の意味がある… 結局自分には何もないのだから、他人のご機嫌をとることなどまったく意味のないことなのだ。

なぜ子持ちの女共は自分の子供の話ばかりをしつこく繰り返すのだろう… 私に子供がいないことを知った上で、ずっと子供の話ばかりをしている。悪意がひとかけらもないなんて、嘘だろう……