heartbreaking.

中年の末路とその記録

「全国戦没者追悼式」謝罪は、謝罪をする相手にもよる。

「安倍総理の戦後70年談話ですけども、前の首相の謝罪を繰り返しましたね?しかし将来の世代が謝罪を繰り返す重荷を負ってはいけないということを言っていました。これはどうでしょうか?」
「そうですね国内ではそれは受け入れられているようですね

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日本人以上に、世界が注目している日本武道館で行われた、第二次大戦後70年の「全国戦没者追悼式」の様子がBBCワールドニュースで放送されていました。

戦後70年談話もふくめての焦点は「謝罪」なのですが… それは謝罪をする相手にもよる。謝罪をすることで、ずっと頭を押さえつけられた状態のまま精神的に支配され続けるような最悪な構図しか生まれないことがわかっているのなら、謝罪などはすべきではない。

海外の人たちは戦争に関しては日本に手厳しい意見が多い。ドイツと日本の行った戦争行為がそれだけ世界中の人々の心の中に根深く残っている証拠で、また日本人はいつか武器をとるのではないかという、想像の部分が大半を占めている… そういった未来の想像の部分までも除去することは難しそうですから、日本人の血を受け継ぐ次の世代まで危険因子扱いされているのでしょうね… だけどそこまでしつこく言い続けるのは、ある意味、日本人に対する差別とも受け取れる。

つか、皇后は体調悪いのに、ハードワークすぎる… 雅子さんに見習わせたいくらいだよ。

震災以来これ以上日本が世界に注目されることもないんじゃないかと思うくらい大々的に報じられていましたので、日本語通訳どおりに、海外での印象の一部を記録しておきます。(その後は、俺の感情論のみとなります)

「安倍総理の文言どうして日本だけではなく隣国の韓国や中国などにここまで注目されるのでしょうか?日本は過去にも謝罪しているのですよね?
「日本は95年社会党の総理大臣村山談話できちんと謝罪をしています、もっとも大胆な、もっとも明確な謝罪でした。戦時中の行動についてです。それが日本にとっては傷となったわけです。そして毎年総理が謝罪しました。2005年には小泉総理が、そして昨日も安倍総理が謝罪を繰り返したわけです。しかしながら、日本が第二次世界大戦中でやったことに対して(歴代の総理大臣の間では)まったく違う考えがあるのです。村山総理大臣は社会主義者でしたので日本は公に謝罪すべきだと考えていました。安倍総理は国家主義者なので見方が違うわけです。
侵攻侵略などの行為だと安倍総理は思っていないのではないか?ということが言われているわけです。ですから文言に注目が集まったわけです。安倍総理が室山談話を引き継ぐのか?ということが注目されたわけです。しかし安倍総理はその(過去の)謝罪を繰り返しましたが、首相自身の歴史認識としては示さなかったのです。繰り返しただけでした。」
「韓国や中国では、心からの謝罪ではなかった、過去の謝罪を繰り返しただけではなかったのか、個人的な謝罪をしなかったことを問題だとしているわけですが、どうしてここまでそれが重要なのでしょうか?」
「安倍総理がアジアでさまざまな意見をもたらす人物だからです。特に韓国や中国でです。国家主義のバックグラウンドを持っている総理でもありますし、日本が第二次世界大戦中悪いことをしたと思っていないのではないか?という見方もあるわけです。右と左だけの問題ではなく安倍総理の個人的な問題でもあるわけです。祖父の岸総理が第二次世界大戦中の閣僚でした、彼は祖父を尊敬しているとされています。3年間戦犯としてアメリカに拘束されたあと総理になったわけです。ですから安倍総理の家族の歴史が重要になってくるわけです。」
今後の世代は謝罪を続けるべきではないと言っているわけですね。なんとか論調を変えようとしているわけですよね?どうしてでしょうか?
そうです、なんとか線引きをしようとしているわけです。その時代がくるだろう、日本がもうこれ以上謝罪を何度も何度も繰り返すことがない時代がくるべきだとしています。もう謝罪はしているんだと、もう十分なはずだ、と。未来の世代は第二次世界大戦に関して責任はない、関わっていない、戦後に生まれたのだから何度も何度も謝罪を続ける必要はないというふうに言っているわけで、日本人の若者に訴えたわけです。
日本の若者の中にはもう何度も謝罪していることに対し飽き飽きしている人たちもいます。また、韓国と中国のことも考えなければなりません。韓国と中国は合法的に正当な主張があるかもしれない、しかし日本の謝罪を求め続け、圧力をかけ続けているという見方もあるわけです

で、以下は俺の感じていることです。

韓国の慰安婦問題をふくめて単純に考えると、あまりにもしつこすぎないか?と毎回イライラが募るけど、俺にはなんにもできない(政治にも詳しくないし…)。韓国や中国をはじめとする、日本に敵対意識をもつ周辺諸国はいつまで過去の話を繰り返すつもりなのだろう… 日本国民ひとりひとりは毎日ストレス感じながら一生懸命働いて、中には精神科や心療内科で薬もらいながらそれでも働いて、ささやかな楽しみを糧に生きているのに…、馬鹿にしているんじゃないか?日本人の若者は韓国や中国の理不尽さに本気で怒っていいと思う、お前らいつまで言ってるんだ?と。

個人レベルでも、過去にあった犯罪などの被害の苦しみから立ち直るために、皆、人生のどこかで「もうこれ以上言っても仕方のないことだ…」と、あきらめるものだ。俺だって、戦争とは違うけれど、なんにも悪いことしてないのにこの身と精神に被害を受けた状態のまま生きている。なんにも悪いことしてなくても被害を受けることは、戦争に限らずどこにでもあることだし、そのことでニュースでは毎日必ず誰かが理不尽に殺されている。
俺はこれ以上言ったところで俺も加害者も不幸になるだけだと気付いている… 残りの人生は少しでも前を向いて生きていこうと努力している。

個人レベルでもできることが、何故、国レベルになると出来なくなるのか。

俺の父親は言った。お前は確かに苦労もしたが、いつまでも後ろばかりをふりかえっていてはいけない、前を向いて生きていかないといけない、と。それが、被害を受けた者に対する優しさであると俺は思う。うん、辛いことがあったね、そうだね、と、被害を肯定するだけでは、被害者は、過去の苦しみにいつまでも囚われたままでその甘えと居心地の良い檻の中から抜け出せなくなる。そうじゃない、強くなれ、もう過去をふりかえってばかりいてはいけないと、俺がもしどこかの舞台に立って世界中に向かって言えるのなら是非言わせてもらいたいくらい、国同士の戦争責任問題に対してはモヤモヤしているよ。

韓国の慰安婦問題に関しては、女性が性的な暴力を受けているという被害の訴え方なので、世界中に多く存在する被害者意識の強い女性たちの感情面までも都合よく巻き込んで、賛同者を特に得やすい。だけど強姦被害自体はそんなに珍しいことじゃない、世界中のどこでだって起こることだ。つか、セックス自体が暴力であると思える、女に生まれた時点でそうした暴力を、暴力ではないと都合よくとらえながら生きてかなきゃならない。

国同士の関係であると、なぜだか知らないが、いつまでもアホみたいに過去の被害の苦しみを繰り返す国があって、それを世界のどの国も「お前らいつまで繰り返しているんだ?」と指摘することもなく、被害者意識の強いほうの国の味方をしている。

俺には子供はいないので、自分が生きてる間の日本がなんとか無事でいてくれればそれでよいのだけど、子供のいる人なら、自分たちの子供や孫の世代にまで戦争の責任問題が引き継がれてしまうことに、もっと危機意識を持って個々にネットで意見を発信したほうがよいと思う。リアルでは変えられないことをネットで変えてゆく時代を作っていこうじゃないか。