heartbreaking.

中年の末路とその記録

ブロガーの過去ログを電子書籍化計画 ― ブロガーなら誰でも出すのは可能です

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はてな無料版に潜む「うな重」
はてなダイアリー・ブログともに無料版では「キーワードリンク」が自動で付きます。俺の真剣に打った文章がナゼか「うな重」で勝手にリンク作成されていたのです。発見したのはさばの缶詰を贈ってくれた友人です。

その聡明な友人の普段のブログ

俺は今この友人がネット上で一番大事な存在なんですよ… リアルの悩みとかも聞いてもらってるし。

何をしていてこの「うな重」に気付いたのか?についてはこれから説明する。

友人の案により俺のブログ人格である「はしごたん」の11年前の文章を抜粋し、それに後付けをつけてキンドル出版しよう!ということになったのでこの一ヶ月ほど水面下で動いていた。

結果は後日、友人が発表する。

誰の書籍化が早いとか遅いの次元の話ではない、友人の目指すところはブロガーなら誰もが本出せるよってことを伝えることにある。

で、俺はというと聖人君子じゃないので内心ではそんなことするとライバルが増えるじゃねえかと思う… そして何が目的でわざわざ本出すのだと問われると汚い話をするなら金に帰結するんだろうが、綺麗な話をすればブログ以外のかたちで自分の文章を留めておきたい。

ブロガーで文章打ってると勘違いしてくる。タマに文才あるよとか誰かに言われると俺は又吉も村上春樹も追い抜くほどの未知なる可能性と潜在能力秘めてるから将来なにかを成し遂げて何者かになるに違いないとか思ってね?正直に言えよ俺だけ状態にすんなよ。

そんな野望も持たずにブロガーやってんのか?ならそのクオリティの高さは一体なんなんだよ、遊びにしちゃ度が過ぎてるんだよおまいらの文章は。もはやライターとブロガーの境界線などない…

ブロガーが死んでしまったらその価値ある文章はどうなる。誰が管理する。放ったらかしにしたままで、もしかすると文豪よりすごいもん打ってたかもしんねえ個人ブロガーの文章をテキトーにうやむやにして忘れるつもりなのか。
過去ログは財産だ。逆立ちしたって二度と打てない文章となる。もし不本意にブログを閉鎖してもあなたの文章は誰かのローカル保存かネットのどこかでキャッシュでしばらく残る、それは財産ばらまいてる状態に近い。だから過去ログを書籍化してしまえばそれが強固なガードとなり誰ももう真似できない。こっそりと自分の知らないところで見られ続けることもなく堂々と見せることができるようになる(勿論改ざんされて利用されることもない、そんなことするやつはいないだろうが…)。

友人曰く、

「一番敷居が高いのは、文章を書くところですよ」
「その点、ブロガーのひとたちは問題ない」

とのことで、確かにブロガーである程度の活動履歴があるなら過去ログ抜粋のみでも書籍化は可能。そのことをこれから俺ではなくて俺の友人が説明する(俺じゃないのか)。

書籍化について具体的な話は友人のブログでこれから段階的に説明する予定です。第一弾は以下のエントリーで、勿論俺のブログをどのような過程を踏んで書籍化してゆくのかの経緯を具体的に書いていただく予定なので俺のファン(いるのか…)は是非ご覧ください。

電子書籍『heartbreaking.』のはじまり - 電子書籍の作り方

何がブロガーの電子書籍化をこんなにまで足止めし悩ませるのか。自分の過去ログに財産がうまっている確信を得ているのに動けない。

それはすでにネット上に無料で流れてしまっているからだ。そしてブクマなどですでに誰かの反応を得てしまっていることも書籍化を迷わせる。書き下ろしでなければ需要はないのではないかという葛藤。

ブロガーは即反応を得ることに慣れすぎているせいか短期決戦型の生き物だ。書籍化で成功を狙うなら別の生き物に生まれかわらなけりゃAmazonの辛口評価もらって一冊目からコケる危険性がある。一冊目コケたら二冊目はないってシビアな世界。

こんな厳しい世界にたった一人で乗り込むのは勇気がいる。そこで必要なのは第三者の客観的な視点となる。

友人の案で、二人でそれぞれ良いとおもう過去ログを抜粋して仮本を作り見比べることになった。

その結果、友人は俺が迷わず破棄した文章をすべて残していた。自分が選ぶのと第三者が選ぶものはまったく異なるという事実… これを見て気付いたことは、ひとりよがりに自分でなんでもやってしまえることはKDP諸刃の剣。出来れば出版前に誰か一人でもよいので目を通してもらうほうがよい。可能であればスデに書籍を出したことのある先輩が良い。

仮に俺が一人で本を出す場合はかなり悪趣味な本になる。表紙は血糊で赤文字のタイトルになる。もしくは進撃の巨人の最初のOPの如く「家畜の安寧」などネガティヴワードを巨大フォントで入れるとか。誰も止める者がいないのなら暴走した初号機のように俺は誰の理解も追いつけないアブナイ書籍を出していたに違いない。

とりあえず今回はここで俺の話は終わってまた後日。念のためもう一回リンク貼っとくので俺のファンではなくても是非ご覧ください。

電子書籍『heartbreaking.』のはじまり - 電子書籍の作り方