heartbreaking.

中年の末路とその記録

狭い世界の檻の中での世間話ほど意味のないものはない。それならスマホでスマートニュースでも眺めて過ごすほうがいい。怠惰な世間話は狭い檻の中でどこまでも際限なくループする。どこにも行き着けず何のためにもならずただ無意味に時間は過ぎてゆく。このリアルの世間話に割く時間が一日に何分かしかないとしてもだ、それが積み重なると膨大な時間に変わる。誰かのくだらない話を聞く時間にこの人生の貴重な時間を割くくらいならまだ一人でネットの情報の渦の中さ迷うほうがいい。

何の意味があるのかわからないような世間話を撃ち殺すことも撃ち落すこともできないで宙に舞う無意味と無意味の狭間で俺の心はモノクロの白と黒さえ失いやがて完全に色を無くし時計の針を見ることすらどこかで諦める。

何もなさが容易に作り出すこの受け皿の中に誰かのくだらない世間話が次々と放り込まれてくるが終わったら俺はそれをそのままひっくり返してその場を去るだけだ。