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heartbreaking.

旧URL http://kuroihikari.hatenablog.com/

 

殺人未遂の前科者の彼に向かって「子連れの主婦を殺してやりたい」と言った結果

メシも食わず、煙草を消費しながら考え続けていたので、地味に極限状態です。悩みを聞いてください。

彼は元極道の今はカタギで、殺人未遂の前科がある。それ以外の罪もあるようだけど、性犯罪は犯していない。

付き合い始めて間もなく聞かされたが、付き合っている段階では特に問題ないと思っていた。

私が許せないのは性犯罪だけであり、他はどうでもいい。

性犯罪を除く、殺しも含めたあらゆる犯罪歴は、私にとって怒りを感じるポイントではなく、むしろそうした異常性があった(今も……?) ということに、興味を持ってしまう。そうした人と一緒にいることは、スリルと常に隣り合わせで本当に気が休まることがないので、自分が元気な間は、関係に飽きることがない……

だから元犯罪者にも嫁がいたり子が出来たりするのだろう……そうした元犯罪者をあえて選ぶのは、自分の中に潜む内なる狂気・異常性を認めているからで、呼応しあう喜びと、犯罪を犯したいのに実行できなかった自分の願望を叶えてくれる救世主のように思えてしまう。

「俺でいいのか」

「後悔しないか」

「もう一度よく考えてみてくれ」

今まで何度もそう繰り返されてきた。昨日も、その意味を考えて過ごした。

前述もしたが、彼の犯罪歴に魅力を感じた。どうしようもなく、その部分に……

人を傷付けるのは間違っている、だけど人を好きになるのに善悪など関係ない、その影響がこの身に直接及ばない限りは……

罪を犯した手が、この肌に触れるたび、いままでにない興奮を得た。

この人なら大丈夫だろうと思い、借金や風俗歴についてを話した。「なんでそんな話をした?」「今後はそのことは言わなくていい、お前が辛くなるだけだから」「生活のことなら俺がなんとかしてやるから、お前は安心して暮らせばいい」と言いながら、貯金を切り崩しながら、たくさん美味しいものを食べさせてくれた。

今までの男にない色気があった。

一緒にいたくて、だから、大丈夫か?と問われても「大丈夫、気にしない」って伝えてきた。

だけど彼は、それを毎日確認する必要があるようだった……

「俺が物珍しい、興味本位なだけじゃないのか」「後悔しないかもう一度よく考えてみてくれ」「俺なんかよりもっといい男が将来現れるだろう、その時は俺など忘れてその男のところへ行けばいい」

楽しく過ごしていても、あえて突き放すような言動をとることが多い。……いい加減に、遊ぶだけなら、そんなこといちいち聞いてこない。お前の将来を考えている、という気持ちが伝わってきた。

だから、毎日会わないと彼はいなくなってしまうと気持ちが焦っていた。

私の父に、恋人が出来たことを話すと、「お前、ヤクザだけはやめておけよ」と言ってきたので、まだ彼がそうだと話していないのに、空気で感じ取っていたらしい。

過去の犯罪歴のことは、親への説得も含めて、後でどうにか嘘を吐いてでも誤魔化すつもりだった。

普段の彼はいたってマトモで、常識のある部分も多くて、礼儀作法については逆に学ぶことも多かった。どこもおかしくない、いや、おかしいのはむしろ私のほうだと思える。

なるほど……

過去に犯罪を犯した人間でも、誰かを幸せにすることはできるのかもしれないな……

何故ならば、彼らにとっては、犯罪は過去のものとなり、おそらく未来ではないのだろうから。

自分が思うよりもはるかに身近に、元極道の人間や、犯罪歴のある人間は潜んでいて、本人らがカミングアウトしない限りは、薄々「この人そうじゃないかな」と思っていても口に出すことはないので、ほんとのところはわからないままで終わる。

……。

長くなりましたが、とうとう一昨日は、もう別れるんじゃないかと思うような重い空気が漂っていたので……それで私は、不安定になり、頭がおかしくなっていた。どうせ終わるのならすべて出してしまおう。

あとは前記事の通りで、幼児期に受けた性的虐待についてを話す時は声が震えた。そうした過去があるから元夫とも上手くいかなくて子供がいないのだということを伝えた上で、私が放った言葉が、彼の逆鱗に触れました。

「だから本当は子連れの主婦を殺してやりたいと思っているんだよ……」

その時、二人でソファに座っていたのですが、幼児虐待や元夫の話は黙って無表情で聞いていた彼がスッと立ち上がり、窓の近くに移動すると、今まで見たことのない笑みを浮かべながら、「お前ナメとんのか」という言葉を絨毯の上に吐き捨てました。

「人を殺したい?」

「……それを言う相手を間違ったな」

いや、私は、殺したわけではなく、殺したいという願望を言っただけで、それもあなたを殺したいと言ったわけではない。

その後は、実際に人を殺しかけた人間に、人を殺すとか簡単に言うなという類の説教を受けるという奇妙な構図になっていた。「本当に人を殺す時はそんなもんじゃない」とか言われたけど、いや、私は実際に計画的に誰かを殺そうとしたことなど一度もなくて、誰でも生きていれば思うだろう狂気の部分を「殺してやりたいと思っている」という一言で表現してみただけなのですが……

嗚呼、ネットの影響ですね……誰もが簡単に「殺す」という言葉を使う昨今では、「殺す」という言葉の意味も随分軽くなりました。

「殺す?」

彼は、「殺す」の一点に拘っているようだった。普段とは明らかに違う声音を使い、三白眼でこちらを睨んでくるし、あきらかにそれは脅迫の態度だったので、思い出してみれば、今まで聞いてきた彼の話はすべて、私に対する脅迫だったのではないかとすら思えてきた。

その時の彼の姿は、風俗時代に私を脅迫してきた店長と寸分違わず、極道の息のかかった人間はどれも同じだ。最後には私の幼児期の性的虐待を加えられた話も「そんなのいくらでもいる、俺はお前よりもっとひどいことされたやつを見てきた」「そんなの大したことない」と、私の過去を一蹴しながら、後は持論を述べるだけだった。

悪いことをして罪を背負って生きる人間のほうが大変であり、悪いことをされて今も苦しんで生きる人間はそれ以下だと思っているんだろうか……それは違うと思うんだけど……多分、元極道とは話は通じないので、余計なことは言わないようにした。

私が受けた虐待の重さが、あなたにわかるはずがないのに何故他人とわざわざ比べようとするのか、と言い返したかったが、私は怒りを堪えて、ここで死ぬわけにはいかないので、情けないが、相手に合わせるしかないと思い、耐えることにした。思えばいつもそんなだ。私は何も悪くないのに、悪いことばかりして生きてるやつらの持論を聞かされて終わる。ここで戦えばいいのか?死ぬかもしれないのに?冗談じゃない……

何故なら、生きることのかけがえのなさを知る、被害者だからこそ、今はたとえ負けたとしても戦う必要はない。

加害者である彼の重い過去の前では、被害者である私の長年の苦労など、とるに足らないということか……

加害者の罪が、被害者の苦しみを、推し量ろうとしている奇妙な状況を作られたことで、私の中で、これは戦う意味もないし、命をかける価値もないと切り捨て、後は彼の話に合わせて、なんとかその場を上手に切り抜けることにした。

今思えば、犯罪歴のある人と一緒になるのは最大の親不孝だ。私の親は真面目に生きてきたのに、犯罪歴のある人が家族にいて、しかも元極道で、いつ殺されるのかと怯えながら生きなくてはならなくなる……

悪い人間ほど魅力的で、いい人間は悪くなれないから、悪との接点を心の奥では求めている。困った時に自分を守ってくれる後ろ盾が欲しい。だけどそれは諸刃の剣で、仲良くしている間は確かに心強い味方でいてくれるかもしれないが、たった一言で敵になってこちらに向かってくるような人たちなのだから、やはりフツーの人と繋がりを持つようにしたほうがいいな。

昨日は齊藤さんとnikoさんが心配して声かけてくれました。

特にたんぽぽさんにはたくさん相談乗ってもらいました。たんぽぽさんは子供の頃に性犯罪の被害に遭われている方で、私の話を親身に聞いてくれました。

以下は、彼が元犯罪者であることを話す前にいただいた言葉なのですが(載せる許可は事前に得ています)、子供の頃に受けた性被害の話は、大事な人には今後はしないほうがよいだろうなと、改めて思いました。

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こうした言葉の数々をいただくことで、心が救われました。彼についても以下の一言で、私にはその覚悟がないと思ったので、彼にこれ以上金銭的な支援をしてもらう前に離れることにします。

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多分いままで私のために食費含めて短期間で20万~30万は使ってくれてると思うので、生活を助けてくれて感謝しているのですが……それが大事な人であるからこそ人間て、たった一言で終わるんです。失敗した後に、嘘の笑顔と言葉で取り繕う日々に意味はないです。その一言を喰らった時に感じた怒りと絶望が根源にある限り。