heartbreaking.

中年の末路とその記録

20万以上稼いだ給与明細を見て自信が出てきたので、色々ぐだぐだ語る

先月はひたすら仕事をする日々だったが、時給で働く自分がどれくらい稼いでいるのかは検討付かなかった。それで、給与明細を見て驚いた。総支給額ではなく、手取りで19万以上あったので……

努力した者は確実に報われるのだという証明を受け取ったのだ……

今までも風俗以外の夜勤で20万以上稼いだことはあるんだけど、それは保険料引かれないバイトだったので、正直、生活は不安定だった。

今のように保険証のある状態で20万以上稼いでると、人間、自信が出てくる。人にむやみに嫉妬したりしないようになる。

勿論、早く仕事が終わった日が続くと、それだけ給料は減るわけだけど。そんなに早く終わることはないと思うので、極端に減ることはないと思う。

俺が何のために働くのかというと、勿論、自分の借金を返すためでもあるけれど、年老いた親に少しはいい思いをさせてやりたい……

俺の親は共働きだったので、幼少期の俺を祖母の家に預けっぱなしにして、そこに待ち構えていた一族の長男の息子に俺は監禁されて虐待を受けたので、それは親の責任だと言えばそうなのだけど、幼児性愛者という存在について、マトモな人は想像も及ばぬだろうから、それについて責めても仕方ない。……今子供を持つ人は、特に女の子を持つ人は、気を付けてな。それと誤解を受けぬよう言っておくが、俺は幼少期の虐待経験をアイデンティティにしているわけではなく、不幸自慢をしているわけでもない。

幸い俺は自分の親に虐待受けたわけではないので、別に親を怨む気持ちはない。世の中にはもっと可哀そうな人がいくらでもいる。俺などまだマシなほうだ。

小さい頃、休日は、父親の運転するBMWやジープに乗ってあちこち連れて行ってもらった。父は車好きで、何年か置きに車を買い替えていた。アルバムにはいつも父と肩を並べて笑顔の自分がいて、どれだけ大切にされていたかを感じる。

父とはよく喧嘩もした。躾はわりと厳しかったと思う。家の大黒柱に縛り付けられて説教されたこともあったし、階段の踊り場から下へ突き落されそうになったこともある。

実家を出たのは、深夜に俺が風呂をわざわざ沸かして浸かっていると、その音が煩くて寝れないと父が怒ってきたので、それで大喧嘩になり、もう数日後には家を出ていた。

その後すぐに仲直りしたけど、まあ結果的に実家を出て正解だったと思う。自分の力で生活することの大変さがわかった。

沢山泣いて、笑って、色んな感情を共有した親との、言葉を越えた絆を感じる。

今までの俺は言い訳ばかりで、過去から抜け出せずにいた。これからはそうした感情のみに縛られず、現実をしっかり直視して生きられる強さを得たい。

そのためには金が必要だ。ネットばかりして、のらくら遊んでいる場合ではない。今頃気付くのもどうかと思うが、今までの俺は時間を無駄にしてきた。

けれど無駄だと思う時間の中にも、確実に現在役に立っている「経験」がいくつかあり、その能力が今の仕事でたまに光を放つことがある。

仕事は転々としていても、なんでもやっておけば、それが何処かで地味に役立ってくるので、なんにもしてこなかった人とは少し違うのだ。

金がないと、守りたい人がいても実際、何もしてやれないのだ。たまに実家に帰る時、和菓子などを買って土産にする程度じゃ納得していない。例えば旅行に行く金をポンとまとめて手渡せるくらいにはなりたい。

いつか親の介護をするにしても、金がいる。痴呆症で等級が付けば国の手厚い支援を受けられるが、俺の親は痴呆にはなりそうになく、わりと頭がしっかりしているので、それが寝たきりになった場合のことを考えておかなければならない。

親を施設に預けるのは、20万以上稼いでいたとしても俺一人でどうにかするのは到底無理だろうけど、その場合も実家が持ち家で、比較的近い距離にあるので、最悪の場合、一緒に暮らして今の会社に勤務すれば、俺は夜勤だから昼間の病院送り迎えくらいは出来る。

いずれにしても、大事なものを守り続けるために、現金が必要だから、借金は少しずつ返すが、それとは別に貯金をしてゆこうと思う。

その前に、まず、オービスの件の罰金を払うことになるが、これだけ稼いでいればすぐに取り戻せるだろう。

今の調子で仕事を続けていれば、来年の今頃は、もう少し余裕を持った生活が出来るだろうと思う。

正直、仕事に行く直前の、寝起きの頭でソファ座ってる時は、怠くて、煙草を何本も消費しながら、躊躇うけれど、何か月も求人情報誌を見続けて、何処へ勤めても研修期間で挫折していた頃の自分を思うと、もうあの頃に後戻り出来ない気持ちが強いから、勢いよく立ち上がって着替えてさっさと車に乗り込むことにしている。

エンジンかけて煙草に火を付けたらもう後戻り出来ない。

毎日同じことの繰り返しだが、働いていると、人の温かみに気付くことも多くなってきた。一生懸命働いていると、頑張ってねと言ってくれる優しい人もいる。勿論、嫌なこともたまにはあるが、それは気にしないようにしている。

心が折れそうになっても、借金が大分減って身軽になった自分が、貯金もあって、笑顔でいられる日々を思い描いて、けしてへこたれないようにしている。

何の仕事でもいい、努力したらその分だけ報われる。

自分は底辺だと卑屈になったり、不平不満を言うのは、努力が足りないだけで、今までの俺は努力が足りていなかった。

努力もちょっとやそっとの努力じゃ足りない。相当努力しないとならないと思った。

一度、自分が底辺だと思い込んでしまった人間が、そこから這い出して、人並みに近付くためには、誰でもは出来ないことをしなければ駄目だ。

誰でも出来るラクなことを選んでいたのでは、いつまでも底辺のままなのだ。