heartbreaking.

中年の末路とその記録

眠り。

ベッドの上 素足に触れる 布団の感触が 心地よい爪先から 柔らかさに包まれてやがて この体ごと つかの間の穏やかさの波に 溶け込むまで…… 深く潜り込みながら手の平で そっと体を抱きしめる 明日の不安に 心が押し潰される その前に早く 眠りにつきたい…… …

幻聴。

過去に苦しんだ 忌まわしい事件を 記憶の眠る 最下層に閉じ込め扉にカギをかけることに 成功したとしてもそのカギを 握るのは自分では無い その事実を知る不特定多数の 他人の手に握られている 記憶の底… カギをかけた場所が突如として 見知らぬ誰かにこじ開…

幸せな夢に心満たされた後は決まって悪夢に魘される すぐ側に 邪悪な根源が迫りくるのに濁流に足をとられそうに 動けないままただ 逃げようと もがく事しかできない 仮初の幸せで 蓋をしようとした穴から 深い 深い 穴の奥底から黒い悪魔が 今まさに その邪…

名前

今日も 貴方の名前を誰かが口ずさむのを私は黙って聞いているだけ 本当は誰かに聞いてもらいたい心の叫びを 押し殺したままで… 貴方の幸せな日々に怒りではなく虚しさしか感じられなくなったのは きっと 心の ささくれを見てみぬふりが 上手くなったから… 過…

04.25

野次馬のようにネタを嗅ぎ回るレポーター不運にも目を付けられた被害者の姿が画面に映し出される 着の身 着のままで飛び出してきたのだろう愛する肉親の 考えたくもないような姿を頭の中で繰り返す被害者の表情は絶望しかない メディアに関わる人があの空気…

風の強い日は……

風が強い日は…閉じ込めた不安が心臓の鼓動と共に まぶたの裏で…… 蘇る すすり泣くような 悲しい泣き声絶望に染まる 暗い咆哮ため息のように通り過ぎる 一瞬の雨音 望みもしない 最悪の結末を繰り返し…頭まで 布団を被っても己の体臭と 吐き出す吐息で生温い…

Into the Noize Ocean

キラメク波間に 浮かぶのは貴方へ届ける 想いの小舟愛を込めて今夜貴方に向かい 旅立つ小舟 夜の海は 月明かりを拒絶するように底なしの暗闇色に染まるそんな不安は波に漂うリズムに 掻き消してしまえばいい ノイズ混じりのメロディーが闇の波間に現れた 渡…

全てがひとつになればいい

どこから やってきたのか カモメ達地球を包む 母なる海を 見下ろしながら翼広げ 羽ばたくよ 青い大空は キミたちの白い翼に憧れるように綺麗な雲を 両手いっぱいに描き続けるきっと全てが ひとつ なんだ 鳥たちの羽ばたきも自由な空もこの生命も貴方に感じる…

てんびん谷 Piano Arrange Version

優しい人が奏でる音色は 虹色の掛け橋になり二人の心を 繋いでくれる… いつまでも 吹き抜ける風に 両手を広げた青く澄み渡る空に 手を伸ばした そして 傍らには キミが居るいつしか当たり前のように そっと側に居てくれたそんなキミに 心から伝えたい言葉が…

Solitude 神の指先が奏でるメロディー

窓辺に吹く風に 白い天使の羽根が舞う 貴方の指先が奏でる 儚くも美しいメロディーが今日も 私の心を捕らえて離さない その細い指先が ピアノの盤上を跳ねるように天使が湖面に降り立つような繊細さで まばゆい光が 霧の様に優しく 私の体を包み込んでくれた…

妖精の村

やわらかな風…何処からともなく 鼓膜をくすぐる甘いメロディーそれは きっと妖精達がオルゴールの蓋を開けたから …突然の来訪者を迎えるために さあ そこに腰掛けて どうぞ この紅茶をお飲みくださいなそっと 微笑みかける 妖精達でも 気をつけて… ほら 妖精…

キラメク星も無い。

目を閉じろ… そこがアンタの宇宙だよどんな色だ… 燃える紅か それとも繰り返す闇色か ノイズの中 幾重にも さざめく闇の世界はきらめく星も無い… 人は いつか この闇に還り永遠を手に入れるのだろう goo blog funamushi2 - 2005-03-23 00:00:32 コメント ( 0…

辿り着く……貴方に。

人の心は なんて移ろいやすいのだろう真実さえも 何処にあるのか解からないほどに…たくさんの 道が繋がり合い 複雑怪奇な迷路を 創り出すそれは 人の心そのもので いくつものラビリンスを 潜り抜けたった一つの真実を 求め彷徨う そして… 見つけた私の居場所…

寂しい夜に一人きり

闇の中から 時々顔を出しては人の温もりに 見て見ぬふりで 通り過ぎ… 行き過ぎる人の心を 切り刻みながら …やがて 全てを失った 今は 無くした 誰かの優しさに飢え …乾き…枯れ枝の様に痩せた手首を 何度も傷付けながら… 私は 今 生きていると言えるのか…否… …

幻想を追い求めて…辿り着くメロディー。

貴方の奏でる メロディーは・・ とても純粋で そして儚く美しい 時に舞い落ちる 粉雪のように時に湖面を打つ 波紋のように 神が与えた奇跡 それが貴方という存在なのです いつしか私は 貴方の奏でるメロディーに強く心惹かれていたのです 忘れかけていた 大…

仮想世界の住人。

この先 残るものなど 何も無い解かっているのに何故 繰り返すのかなんて 考えた時点で この世界は The Endだ 俺は 全ての愛を 手に入れたい全ての人の愛を 独り占めしたいんだ… ……そんなこと… 不可能だと解かっていてもこの道化師の仮面を捨てることは出来な…

……破滅。

今 アンタの心が壊れる音を 聞いた俺を殺したいのか それとも勝手に消えてなくなるってのか 好きにすればいい… このタイミングで死なれても俺は 涙も出ない 全てを手に入れたいと 願うのに…言葉の海に呑まれ 二人の心は擦れ違う 言葉を発するほど 二人の心を…

ギターの風が 嵐に変わるまで……。

目覚めは最悪で今日も此処から動き出せない 暗闇で繰り返す悪夢の中唯一 私の憂鬱を吹き飛ばしてくれるのは貴方のギターが奏でる激しい音の嵐だけ 憂鬱を蹴り飛ばし貴方の音の世界で粉々に砕け散ってしまいたい 歪みきった空間を揺るがす止まらない旋律が神…

壊・れ・ろ・……。

美しく羽ばたく鳥に 憧れているわけじゃない望む通りの俺にはなれないいつだって コレが精一杯だ アンタから漏れ出る 光 は 俺の全てを焼き尽くす 痛みで 全身が醜く溶ける 何故 こんなに苦しいんだ暗闇の中… 心は血の色に染まる キラキラと輝き続ける 目障…

堕・ち・ろ………。

俺は 嘘つきじゃない… 今日は此処から抜け出そうとしてアンタの言葉に 追い詰められて 俺は… また大切な 思い出を ひとつ 壊してしまったもう… 破片を集めても 元には戻らない… 無残に欠けた… ヒビ割れてしまった…ああ… まるで 俺みたいだな 吐きそうだ… 胸…

貴方の描く空が 永遠であればいい…。

絡みついた鎖が 解けないもう このまま終わりなのかなんて 悪夢しかなかった そんな夜 膝を抱え そっと 瞳を閉じれば闇の中 一筋の光が… 私は手を伸ばす… 僅かな光を掴むために光は やがて 美しい天使にその姿を変える 何故か 強く惹かれる その瞳に拒むこと…

愛されたい

抱きしめてくれ心が… 壊れそうだ 体の関係など 必要ないから…ただ 抱きしめてくれないか 貴方の 温もりを この体で感じたい温かさに 包まれたい 貴方の優しさに 触れられるなら こんな 醜い体ですら 愛せそうな… そんな 気がするから 手を伸ばす… 引き寄せる…

我侭。

食べることに執着はない別に何も 食べたくない 眠らない為に 心も体も 空っぽにする自分を… 痛めつけていたい… そこから逃れる為に 眠るのは 幸せ ではなく…更なる破滅への 一歩 でしかない 朝も夜も 解からないぐらい …壊れていたいマトモな思考すら 飛ばし…

砕けた心の欠片。

貴方の優しさを こんなに強く 求めている… 貴方の色に染められたい… その温かい体に 触れていたい 何を失っても構わない貴方以外 必要ない… …捨てないでほしい貴方に 捨てられたなら…… 不安が頭を過ぎる貴方を繋ぎとめる為に必要な 何かが……自分には欠如して…

側に居て欲しい。

自分以外の誰かについて とりとめない話を 繰り返す貴方は本当に 幸せそうな顔で… それが どんなに残酷な 笑顔なのか 気付きもせずに… そんな 俗な話は 聞きたくない耳を塞ぎたいのに… なぜ… こんなに側にいるのに 何も 出来ずにいるなんて 自分には 何も出…

自閉症

このまま 此処で朽ち果てるしかないのか………消えれば 地獄へ行くしかない それとも 永遠に…この暗闇の中 閉じこもっているのか 希望を詠ってみたり… 貴方への 愛を語ってみたり…そんな気休めで… 自分の罪を誤魔化そうとしている 瞳に光が突き刺されば 何度も …

仮想空間で出会い、理由も無く 貴方を傷付けた罪。

あの日を最後に連絡が途絶えてしまった 否、自分が置き去りにした……あの世界に置き去りにした 全ての回路を切断し繋がりを絶ったそれはいとも簡単な別れだった 会いたくなければその場所 に 行かなければいいそれだけの話だ もうその姿では二度と会うことも…

貴方しか見えない。

異性に対して 本気になったことが 無い 異性には ドキドキしない体だけの関係など 必要ない むしろ その違いが 禍々しく 見えるときすら ある心 と 体 が チグハグだ 本気で 夜も眠れぬほど 想う人は昔も今も 貴方だけ …好き だと 告げたい ずっと 好きだっ…