heartbreaking.

中年の末路とその記録

俺は此処に存在しているのか?という自己への問いかけ

現実世界は全てがアドリブで成り立っている。誰かの何気ない視線や声・そして気温やあらゆるアドリブが複雑に絡み合って即興で空間を創り出している。だから思うままに自己を表現する事は難しい。

ウェブ上では文章に成っている時点で全てが過去の出来事となり、必然的に予定調和的な流れを持ってしまう。ネットは全て予定調和で出来てるんじゃないかとさえ思う。予め入手し・了承した情報を元にコミュニケーションが図られている。だから理想とする自分を思いのままに描き、他者に認識させる事も可能だ。

引き篭もっていた時期が長かっただけに、ふとした拍子に、社会とは完全に断絶された立ち位置に存在する自分という「個体」に違和感を感じる事が多い。

俺は此処に存在しているのか、この部屋にずっと住んでいたのか、今日バイトで働いてきたのか。・・そんな事を現実世界で誰かに漏らしたならば、笑いもの扱いされるだけだ。でも、そういった違和感は誰もが一度は感じた事があるはず。

現実世界のあらゆる物体や生命の存在を「本当に存在するのか?」と疑うのは、裏を返せば自分というものが未だ確立されず不完全なままである証拠なのかもしれない。

現実世界において人とのコミュニケーション量が不足しているのも原因か。それとも、ある事象から逃げたい願望が、あらゆるものを思考から殺ぎ落とそうと足掻くばかりに目に映る全ての風景までも遠ざけてしまうのか。確かに目に見えているのに、見えているものを認識出来ないふりするように、自分の思考の中に巣食った「何か」が操作している。これに支配されたら、どうなるんだろうと漠然と考えてしまった。

知り合いと食事していても、相手の声が何も聞こえなくなるほど絶対的な隔たりを作って自分の中で境界線を引いてしまう時が多い。俺は一人が好きだから。

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goo blog funamushi2 - 2006-09-21 07:26:07 コメント ( 7 ) | Trackback ( 0 )

コメント

Unknown (ゆがんだはしご)
2006-09-21 08:07:05
自分でも何言ってるか意味不明だよ。

Unknown (R)
2006-09-21 15:33:09
意味分かります。
ブログで打つ文は考えて考えぬかれたものだから(人によりけりですが)、
現実とはまた会話の次元が違ってくるように思われます。
更に自分に正直に、かつ非のないようにとも考えてしまいます。
ここのところ少し心配だったのですが、はしごさんの文末が時折
小さな子供のようだったり、加害者と自分を同一視しているような口調だったりで・・・。
意識してそう変えているのだとしたら心配ないのですが、
もし無意識だったならちょっと
自分の思考の中に巣食った「何か」が操作している。
という部分に引っ掛ったので気になりました。

Rさん、こんばんは。 (ゆがんだはしご)
2006-09-21 23:17:34
現実世界で会話するときは、様々な動的な要素の影響から、自分の思うことの1/3も伝えられず、伝える事をあきらめて挫折してしまう事が多いです。
人間だけでなく、空気とか気温とか何もかもが有り得ないタイミングで絡み合って渦を巻いているので、アドリブに面食らった自分が上手く馴染めなくて、理想とする自分の姿からどんどん遠ざかってしまうのかもしれません。
Rさんの言う通り、あらゆる動的な圧力に屈する事無く、腰を落ち着けて自分の意思伝達を図れるネット世界の方が、人々の本音が詰まっていて価値があるかもしれないですよね。
虐待の記事については、むくわれず見捨てられたままの幼少期の自分を救う為に文章を打つのかもしれないです。大人になった俺が、幼い俺の話を聞いてあげている、そんな状態なのかもしれません。だから子供のような語尾になってる時もあるかもしれないです。
以前は、高橋さんについて教えていただき有難うございました。あれから、該当サイトを読み漁ろうとしたのですが・・根気が足りなくて途中で挫折してしまいましたorz

uzimusisannさん、有難うございます。 (ゆがんだはしご)
2006-09-21 23:21:36
uzimusisannさんに教えていただいたのですが、離人症っていう症状もあるようです。
http://mmh.banyu.co.jp/mmhe2j/sec07/ch106/ch106e.html
持続的に、あるいは反復的に、自分の体や精神機能から遊離している感覚があり(離人症)、自分の人生を外側から観察しているように感じる点が特徴です。

Unknown (ののか)
2006-09-22 00:50:40
離人症状、私は時々ありますよ。
けっこう辛いです。
自分が自分でないような感じ。
自分の見えているものや記憶が、現実に存在するものなのかどうか分からなくなる。
自分と出来事と感情が分離してしまったような感じ。
ここまでいくと解離性障害になっちゃうけれど。
はしごたんがそうだとは限らないけれど。
自分の中の感覚だから。
だから何だという感じのコメントでした。

ののかさん、こんばんは。 (ゆがんだはしご)
2006-09-22 03:37:01
ざっと検索で調べた限りでは「離人症」は高い確率で自力で解決出来るようですから、俺の文章を読んで不安になった人にも安心していただける事と思います。でも、こういった漠然とした現象にもきちんとした名前が付いてるのが驚きでした。
俺が感じた「此処に居るのか?」って体験については、こういった病名を付けるほどの症状ではないような気がしています。誰もが感じた事があるだろう程度の状態だと推測します。
でも、「此処に居るのか?」っていう程度の些細な症状が間口となって、更に精神病の深みにどんどん嵌ってゆく人は居るかもしれないですね。だから、どうしても気になる人は精神科に行った方が良いのかもしれません。
精神的弱者にも様々なパターンがありますね、俺のように病名を知りたくないと思う人と、ののかさんのように病名を知る事でその症状と向き合おうとする人と。どっちが良いのか解らないんだけど、ある意味これは自分探しの旅に近いような感じではありますね。
最近は重い話が続いてるようなので言葉も出ないのですが、ののかさんもちょっとずつでも上向きな人生になってゆくと良いですね。

あ、 (ゆがんだはしご)
2006-09-22 03:45:45
「上向きな人生に」ってのは、今の貴方には何の慰めにもならない言葉ですね。俺もちょっと考えが足りなかったです。


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