heartbreaking.

中年の末路とその記録

成功者の美談は、現状で苦しむ人を救う事は出来ない

元鬱患者の日記が

人間の苦しみは、重層的で、一つの苦しみで済む人もいれば、いくつもの苦しみを重ね持つ人も居る。一つの苦しみを解決すれば、あとは霧が晴れるように解決する人も居れば、一つを解決しても尚、異なる問題を抱え続ける人も居るんだ。

お前は、一つの悩みを解決して、あとは恋愛でどうにか乗り切れるのかもしれないが… 世の中はお前みたいに脳天気に恋愛するだけでどうにかなる人ばかりではないんだよ。

現状でその症状と戦っている人たちにとって必要なのは、同じく現状で戦っている人たちの「戦う姿」であり、けして運良く成功した一握りの人たちの美談ではない。

苦しんでいた過去を、過去の出来事のように語った時点で、それは物語でしかなくなる。お前は、苦しんでいる夢を見ていただけなんじゃないか?過去の自分の苦しみを、そんなふうにポジティヴに捕らる事ができるなんて…

本物の苦しみは、終わるものではない。いつまでも続くんだ。

運がよかっただけの成功者が、努力したからこんなに良くなりましたとか言うと、では同じ症状で現状からいつまでたっても改善されない人たちは努力していないのか?とも解釈できる。重層的な悩みを抱えたまま、まだ出口の見えないトンネルでさ迷う人たちが、お前らごく一部の成功者のポジティヴな話を聞いても心がささくれるだけで、むしろ黙っておいてくれ!と思うだろうよ。

お前が、運ではなく努力で成功したんだと言っても、努力でどうにかなるような痛みは、もともと大した痛みではなかったという、それだけの事だ。消える傷跡は、大した傷跡じゃないんだ。

以上を考えるきっかけは、以下の記事からいただきました。

AC関係のサイトや本を読むとやさぐれる - 出られないから仕方なくここにいるよ。

goo blog funamushi2 - 2007-01-17 03:32:27 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )