heartbreaking.

中年の末路とその記録

学生の分際でカップルが自転車で二人乗りだとぅ?

中学生や高校生の分際で、自転車で二人乗りしているカップルが不快だ。学生の分際で一丁前に恋愛かよ…
あきれて言葉もでねえが、それと同時に怒りのあまりブッ飛ばしてやりたくなる。

私は、学生時代は異性とつきあったことがない(正確には30歳過ぎるまで何もなかった)。
片思いはしていた。中学・高校とずっと片思いしていた女の子がいたが、その子に触れることすらできず、ほんの少し体が触れただけで夜も眠れぬほど息苦しい胸の高鳴りを感じていた。
…それこそが本来あるべき学生の恋愛の姿じゃあないのか!?
『放課後の校庭を走る君がいた 遠くで僕はいつでも君を探してた』
まさに、村下孝蔵さんの「初恋」という歌の歌詞の通りの片思いをしていた…
その子が遠くから冗談でエルボーを放ってきたり、キックをかましてくるときは、胸がズキューン!だった。
その子の部屋で冗談で抱き合えたときは、自分が男に生まれていたらよかったのに!と朝まで悔しくて眠れなかった…
首筋にそっと唇をよせて、でもそれ以上なにもできない自分の無力さに心がなんども切り刻まれた。こんなに好きなのに、なぜ自分の思うままに触れることすらできないのか、ましてや口付けなんて夢の夢…
そうして、それ以上彼女に踏み込むことができないまま、卒業して、いつの間にか、彼女は大人になっていた。うれしそうに男の話をする、変わってしまった彼女の中に、それでも私が入る余地があるのではないかと夢を見ることをやめられなかった。
…ようやくあきらめがついたのが20歳後半くらいかな。とても長い片思いだった。
いや、本当はまだ私の中で、あの片思いは終わっていない。彼女が様々な姿で、夢に出てくるのだ。まるで、当たり前であるかのように、夢の中にいつもいるんだ。
私はまだ彼女に、なにかを期待しているのだろうか。