heartbreaking.

中年の末路とその記録

納得のいく人生なんてない

休日、外では子供たちが「キャー」とはしゃいで遊んでいる甲高い声が、窓を閉め切ったこの部屋の中まで響いてくる… 頭の中に直接キーンと入り込んでくるような甲高い声だ。

そうなると必然的に子供のことを考えざるを得なくなる… もし、地震などの天災がきて、東北大震災のように人々が同一の場所に非難することになれば、そこには勿論赤ちゃんや子供を連れた女性たちが大勢くるだろう… 子供たちが泣き叫ぶ中で私は耐えられる自信はない。

想像に過ぎない未来にすら不安を抱くほどの、劣等感をいつの間にか植え付けられていたことに恐怖を覚える。嗚呼なんて無邪気な笑い声だろう… 私の安息の時間を一瞬で奪い去る無邪気な笑い声に、正常な動作を停止して、壊れた機械のようにその場に置かれているだけの存在のようになる…

子供のいる女性は確かに強い。だが今の私に足りないのは、子供の問題だけだ。人間はなんと欲深なのだろう… 私ははじめ、人肌のぬくもりがただ一度でも得られたなら死んでもいいとさえ思っていた… それが一度ではあき足らず何度も求め、同士だと信じさせた非モテを裏切り自分だけちゃっかり結婚して今はパートナーがいるという自信に支えられて生きている。
欲しかったものを手に入れたら、まだ手に入れていないものだけが異常に気にかかるようになり、何で自分にはそれが無いのかと日々、新たなる劣等感に悩む始末だ。もともとそんなに子供が欲しかったわけではない…(特に20代の頃は)
結局… なにを手に入れようとも人間の欲求が満たされることはない。