heartbreaking.

中年の末路とその記録

興味もない作品について語り、自分が検索上位に来ることを喜ぶ者たち……

ポケモンが好きで記事を打つというのならわかるが、そうじゃなく、大して興味もないのにネット中の情報を探しかき集めてGOの記事を出すのでは、本人も見る側も楽しくない……でも、そんなブロガーが多い。

一人の人間がなにもかも精通できるわけないので、ネットのあちこちを検索して、情報引っ張ってくるんだろうけど、パクリとはわからぬよう、自分の言葉に上手く作り替えて伝えられる能力に長けた者が、一番初めにそれを広めようとした人の努力の部分を拝借し、自ブログのアフィ収益を増やす養分としてものすごい勢いで取り込んでゆく。

たぶんその情報には興味はなくて、語ってみたかっただけ(そして自分の存在価値を高めようとしている)。他のところにある情報を、自分のアクセスの多いブログに移動させて、キーワード来訪者を集積させるために、興味もないような話までわざわざ記事にしたりする。

毎日、異なる話題を扱うことで、ネットのあらゆる情報が、アフィ収益を得るのが目的の個人(一見、趣味で活動しているように見せかけている) ブログへと集積されてゆく。古い情報も、さも今気付いたことのように、脚色し、言葉を書き換えるだけで、それはあたかも新しい情報のように生まれ変わる。何年か前に人気の出たような話題が、定期的にローテーションしているので、あれ?これどっかで見たなあ、と思うようなことが増えてきた。

そのことに気付けない者は、自発的なネットサーフィンをあまりしていないのだろうか。はてなブックマークがもたらす情報に依存率が高いので、ネットに既知の情報であると気付けないでブクマしてしまう。

先人や、その道に精通する者、あるいはその作品の熱心なファンが伝える価値ある情報を押しのけてまで、にわか知識でなんでも語ろうとする一部の、目立ちたがりやで、金に欲の眩んだブロガーは、にわか仕込みで検索上位に躍り出てくる自分の罪深さに気付けないので、毎日のように罪を繰り返す。

アクセスの増減に拘りすぎると、その話題をどうしてもブログで語らなければならないという強迫観念に縛られるのか……、自分のブログに来訪する読者にどうしてもそれを提示しなければならない、などと思うかもしれない。そんな貴方は、ブログを楽しめていない、いくらアクセスが多くて、収益があろうとも、貴方は失う未来に脅え、苦しんでいる、常に。だから、毎日毎日、異なる話題をどこかから引っ張ってこなければならないような気がしているのだ。

興味もないのに、ネット中の既知の情報を自ブログに集めていちいち発表するのは、小学生の夏休みの自由研究の発表のようだと感じた。……お前、そんなことまで語るのかよ、お前ネットで調べて文章の下書き作るのにどんだけ時間かけてんだよ、キモイな。お前そんなに垢の他人に必要とされたいのかよ。性質が悪いのは、その作品に実は興味はなくて、材料として見ているだけじゃないのかと思うほどに、扱う情報の幅が広すぎるということだ。もう、その話題についてネットで調べて発表しなくていいよ、ブロガー以外の情報サイトでその道に詳しい者に任せてくれたほうが、情報を得たい側からすればよっぽどシンプルで気分が良い。そして、作品を真に愛する者たちの「読まれるための機会」までも奪わずに済むので、皆がターンを分け合い、情報が偏らない。

作品を、アクセスや金を得るための手段としてではなく、愛情持って見つめることができるなら、どんなに下手くそな文章でも、情報が少なくても、同じ作品のファンとして楽しめるコンテンツになる。自分が興味のないことまで、なんでネットでいちいち調べてブログで発表してんだよ、意味わかんねーよ……