今付き合っている人とは、毎回、子作りをするスタンスではやっていない。
我儘言うと、私はもう40歳なので、急がなければ本当に子供を産むことが出来なくなってしまうし、いつ閉経するかもわからないので、彼にお願いしようかと思うこともある。
だけど、私にお金のない現状、無責任に子作りをするわけにはいかない事情もある。
それに親もすっかり年老いたので、私が働く間に子供を預けておくということも出来ない。
付き合っている人の親も認知症で施設に入居している。それまでの間、彼は認知症の親の下の世話などで苦労をしていたようだ。
介護をすれば、人間として成長できるというのは本当なんだろう。現に彼はとてもしっかりしていて、昔悪いことをしていた人には思えない。
私が40歳なので、私の母の年齢は語るまでもなく想像付くだろう。
その母自身が90歳を超えた母方の祖母の風呂の面倒などを看ている。
高齢者が高齢者の面倒を看る、って状況になるわけです。
90歳を超えて足腰のおぼつかない祖母は色々あって年金をもらっていない。
その祖母と同居しているのは、独身のまま生きている叔父で、叔父の給料も安い。
親と同居したままで独身の生涯を終える人は案外、日本には多いのかもしれない。
恋愛するとか、結婚する以前の問題でこのような人はいるのだということを、政治家たちにわかってほしい。
政治家たちは、子供のいない中年も払う税金を使って、教育無償化をしたいようだが、どの人も、すでに子供が産まれた人にだけ焦点を当てすぎている。
子供を増やしたいのなら、まず、独身者が恋愛をしやすい環境を作ってゆかなければならないだろう。そのためには以前この記事で述べたように、年収格差を埋めてゆき、誰もが家庭を持ちやすい安心感を与えてゆくことだ。
そして子供を持つためには、まず、付き合う相手の承認がなければ普通は考えることを躊躇するので、様々な事情あって、結果子供を持てなかった人々にも、子供を持つ人に今政府が与えている支援と同様のなんらかの手当を付けて、皆が幸せに近づける、平等社会を築いてゆくことだ。
安倍さんも小池さんも色々あって子供がいないのだろう。ならば少しは考えてくれてもいいのではないか。
子供はいなくても、親は高齢化してくるし、それぞれに生活は大変なのだ。
選挙活動の様子をテレビで観ていても、どの政治家の発言も納得出来ないでいる。
スポットを当てるのは、なにも子育て世代には限らない。子供のいない人がどうすれば子供が持てるのかを思考停止してしまっているではないか。
親に子供を預けて働いている人が多いのは、実際そうするしかないだろうなとは思うが、このように実は裕福な子育て世代もいるわけだ。子供がいる人の中にも格差がある。その高みにいる人も含めて更に支援するようなことをしながら、子供のいない人の生活を一切見ようとせず、ないがしろにしようとするのは何故だ。私だって一生懸命生きている。
存在を忘れないでほしい。
90歳以上の祖母の話に戻るが、歩くのがヨチヨチ程度しか不可能な高齢者であっても、等級が付かないこともあるので、実際、何の支援も受けていない。
自分以外の等級の付く高齢者とその家族の生活を救うために、そんなに金に余裕のない等級の付かない高齢者が介護保険料を払わされるという、苦しい仕組みの中でなければ日本が立ち行かなくなる厳しい状況下で、少しでも働ける私のような中年組が成すべきことは、たとえば将来の自分に等級が付いて国の支援を安価に受けられるとか、どうしても困ったら生活保護を受けるとか、そういう安易な夢を見ることではない。
現実をひたすら見つめることで、けして甘い道はないと知ることだ。
等級を付けてもらって、安価に施設に入居するための手段として、一番、強力なのは、認知症になることだが、いくら金がかからなくとも、自分の親が呆けてしまっては会話が成り立たなくなるので虚しい。
認知症でもない親を施設に入れるなんて、親への裏切り行為であり、愛も何もあったもんじゃないからな……なるべく自分の手で介護をしたい。
勿論だが、自分自身も認知症にはなりたくない。
私が付き合っている人の話になるが、彼は貯金はしているが、刑務所にかなり長い期間服役していたので社会的信用という問題があり、現金だけが頼りの人で、一括払いしなければローンを組むのはなかなか難しい。
それで貯金を蓄えているだけであって、けして裕福ではない。
そんな彼も社会的信用を得るために今はあちこち働きに出て、身を削って頑張っている。
私を取り巻いている人、皆に余裕がないので、正直、子作りをするどころではない。
自分のエゴを満足させるためだけに、子作りをするわけにはいかない。
子供を持つなら若いうちであるか、中年になってからなら貯えのある状態でないと、生まれた子供が不幸になるのは目に見えている。
貧困は連鎖する。そのことをわかっているので、私は安易に子作りをしないのだ。思うままぐだぐだ打っただけですが、以上です。