heartbreaking.

中年の末路とその記録

個人ブログ冷遇時代、横文字の大手の類似する記事が多くなった

寝る前スマホで気になる検索ワードをぐぐりすぎて新たに知る情報が少なくなった。他の分野でも検索1ページ目に出るのは似たり寄ったりの個性のないライターの記事しかないので「あれ?これ前も見たことね?またおんなじの読まされてる?」なこと多すぎる。真面目にぐぐるほど何度も前も読んだような優等生な記事を読まされて、これ前も読んだよな?と思いつつ……構成を変えただけの、似通う情報を何度も読まされてしまう。

けれど人は順応する、自分はこう変わっていった。己の知る情報にそのあと狂いはないか確認しておきたい、自分の知らないことだらけになっていないか、不安を払拭するだけの目的で、変化を望まない検索をしていることがある。いまのウェブで斬新な発見があるのは動画くらいで、個人ブログの文章で世に小さな一石を投じることは以前より困難になっている。反発心や改革を望む個人の長文を封じ込めることが目的かと疑わざるを得ぬほど今は個人ブログが冷遇されている。

時事ニュースや役立つ情報がまだかろうじて見つかる状態だが、いずれにしても大手か、企業か、詐欺が多い。コロナ禍で多かったのが国の給付金と借金返済を紐づけているものでGoogleは放置していた。借金、リボ払いについては「当たり前だ」「知ってる」「どんだけ馬鹿にしてんだ」と憤慨することも多い。本を読まない人間は成長がGoogle検索1ページ目で止まる。

大手の雇われライターかなんなのか知らないが似たような記事を打つのをいい加減にしないか、俺は迷惑被っている。

偏りなく多様な結果を提供してくれることを求めているのに、特定の分野については新たな発見に乏しい。個人ブログが混ざれば不要で誤った情報もあるかもしれないが、実体験からくるレポートで、その人のどう感じたか率直な声が届く記事ほど希少かつ価値の高いものはない。それなのに個人の意見はツイッターかまとめ系か知恵袋のようなQ&Aでしか見なくなった。

夏休みの自由研究か、既存の情報を整然と並べる量産系ライターが多すぎる。教科書や黒板の内容をノートに自分がわかりやすく整理するのと同じ感覚でなら誰でもできる。自分の文章力を大手サイトに小銭と引き換えに安易に売り渡して才能を無駄遣いするんか。その行為が個人ブログ殺してるって気付けないのか。たとえるならインディードで知名度が謎の横文字の派遣会社が増殖し続けるように、Google検索も横文字の謎企業が増殖し続けている。

パソコン起動してる時間はファイアーフォックスで広告はじいてるから関係ないが、スマホだと人を騙し打ちするように無暗やたらにクリックさせようとする広告だらけ、さらに性欲のない時にまとめ系サイトでエロ広告見せられイライラしてくる。小さい×も喧嘩うってんのか。借金ある人の体験談真面目に読みたい時も法律事務所だらけで商売のための作り話に思える。共感に浸りたい時、自分に近い状況の声がありのままに届くことがない。数年先、数十年先はもうないなってるかもなんて思うほど個人ブログ冷遇時代。

2005年このブログ開設した頃は、金目的な記事はほとんど見かけなかった。金も大事だが、今のGoogle検索結果は病的なまでに金で汚染されている。時事ニュースは役に立つが、それ以外はまるで思考停止してしまったかのような検索結果になることが多い。その責任は増殖を続ける歴史の浅い大手サイトとそこで文章を打つライターにある。

自殺でぐぐっても救われない時代になった。「こころの健康相談統一ダイアル」が出てくるが、自分についてをまるで知らない人に一から説明しなくてはならないのか、説明したとしてもわかるわけないだろう。愛もないままに、ただ話を聞いてもらいたいわけじゃない。自殺を考えるほどの人が電話口の対応で救われるほど軽い悩みなわけがない。

同じ悩みを持つ人のありのままの言葉を知りたい時がある。個人がどういう経験をしてきてどう立ち直ったかとか、今どういう努力をしているかとか、継続的な報告を必要とする時もあるのに近頃全然見ない。個人の体験記に勝るものはない、それを広めてゆくことが自殺予防にもなるだろうに、偽善の皮を被ったやつらしか検索に現れなくなった。

2005年ころから既にブログ時代の将来の終焉を見通していた人は存在していた。だけど近年Google検索結果が個人ブログを総シカトする直前までは終わってなかった。個人ブログに夢があったが今は、終わりを感じている。新たに知ってもらうきっかけがあんましなくなった。文章など、特に長文など、どこの馬の骨とも知らぬやつのものは誰も目も通さなくなる。今は動画かツイッターで、ブログはもう古い。

便所の落書きでもなければ自室の日記帳ではないことを自分自身に証明するためには、知る人ぞ知る存在になるしかない。