heartbreaking.

中年の末路とその記録

風俗で勤めた3か月半に稼いだ額と、殺すと脅迫された後遺症が続いている

私が風俗店にいたのは、3か月半です。語れるほどの経験はないです。それ以外は真面目に生きてました。

今から10年近く前の話をまた書こうと思います。

わずかな通帳残高をいくら凝視してもお金は増えてきません。過去に抱かれた男に何気なく呟かれた言葉が頭に浮かんできました。「そういえば、きつねこさん、私が風呂に沈むなんて言ってたけど……それって私にとっての天職ってことなの?」そうして、背中を押されるように、風俗店の求人に電話かけてました。

当時のカレンダーもまだ持ってます。主に、稼いだ額と、性病で病院へ通っていたことを記録しています。平凡なアラサーでも体を差し出せばこれくらい稼げるかもしれない、の目安になる……

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稼ぎは、現金で受け取って帰りました。丸で囲んでる数字が、その日持ち帰った額です。1日に稼いだ最高額は、57,000円でした。私は店の信用で買ってもらえました。

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働き始めてすぐに股間が痛くなりました。客に性病をうつされたようで、病院通いの日々が始まりました。

この頃に、元夫と、ヤフー出会いを通じて出会い、付き合い始めるようになりました。

元夫と生でセックスしたために、客からうつされたヘルペスをうつしてしまいました。そのことが、後の離婚原因の一つとなっています。元夫には、離婚間際に、「貴方は私にとっては加害者です」と言われたのです。ヘルペスの治療費も払ってくれと迫られました。……いや、もともとヘルペスだったんじゃないの?って聞いてみましたが、そんなことはないの一点張りで聞く耳持たずでした。

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ゆみちゃんとして働いてましたが、性病をこじらせて休みすぎたために、店に行きづらくなり、辞めることを伝えました。すぐにパチンコ店の面接に行きましたが、結局働かず、お金に困る日々に舞い戻りました。

そこで、生活に困っているだろう?店に戻ってもいいよ、との連絡をもらったので、ゆみちゃんから、みほちゃんに名前を変えて、また働くことにしました。

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復帰後はほとんど稼げず、だいぶ飽きられてきました。

その頃、店に何通もメールが届くようになりました。その内容は、「貴方の店の子が、こんなブログを運営していて、貴方の悪口を言っていますよ」というもので、私のブログのURLがいくつも貼り付けられていました。

それを見た店長に、このメール内容に心当たりはあるか?と問われ、この頃から疑いの目で見られるようになりました。ブログにこんなこと書いてるから、どうせこう思ってるんだろ、のように試す言動が相手に見受けられ、背筋が凍るような日々です。

12月8日、ずっと店に鳴り続けていた、私を知る誰かからの悪意の電話と、私のブログの中で特に嫌悪を抱かれやすい内容のURLが貼られたメールを読んで、激怒した店長に呼び出されて、丸腰で向かいました。店に入っていないうちから「なにが、はしごたんだ」という怒鳴り声が聞こえてきたので、一応、死ぬ覚悟はしました。

そこで、店に迷惑をかけたとの理由で、50万円を払うように言われたので(なんか、そのような契約書を、店に入った日に書いていたので)、店長の車に乗せられて、イオンの1階のATMに連れられていきました(その頃はジャスコだった)。車に乗り込むときに、こいつカッターを携帯しているかもしれないから気を付けたほうがいい……みたいなことを言っていたように思います。

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この時、私の預金残高は95,260円でしたが、伊予銀行でマイナス30万までは借りられるようにしていたので、マイナスになってもいいから全部金を引き出せと命令されたので、39万円を弁償金としてその場で店長に渡しました。周囲は買い物客の活気で満ちあふれていて、その中で異様な空気が生まれていました。

流石に可哀そうだから、1万円は持たせておいてやる、それでしばらくメシくらいは食えるだろうのようなことを言っていました。私は捨てられた犬か猫のような惨めな心で1万円だけ握っていました。残り12万円は、誰かに借りて後日必ず店に持ってゆきます、と約束をした。

その後で再び店に戻ると、私が店に関係する人をブログで中傷したので、同じように私の身内や、恋人を殺すと脅迫されました。ブログに書いている幼児虐待なんて、よその国で飢餓に苦しむ子供たちの苦しみに比べれば大したことない、のようなことも言われました。さらに、「お前の、その目が気持ち悪い」とか言われて、嫌そうな顔をされました。

最後に、私のブログを家に帰ってすぐに削除するようにと命令されたので、店を出て、原付に乗り、心を無くしたまま夜道を走り……、そして冷たい部屋に帰ってブログは削除しました。

しばらくして私が「kuroihikariの日記」というブログ名で再スタートした頃、通勤途中に、店長から電話がかかってきて、私の記事内に気に喰わない部分があったらしく、お前まだ懲りてないな、この部分を消せと命令を受けたので消しました。それからしばらくは、職場を出て帰ろうとすると、外に怪しい車が停まっていることもありましたし、仕事中に私宛の奇妙な電話がかかることもありましたが因果関係は不明です。何もかもが怪しく感じられ、人目を気にし、堂々と出来ない日々を過ごしていました。何故なら、私の写真が悪用されるのではないか、そうすればもう生きてはゆけない恐怖もあるからです。

今日は殺されなかった。明日は生きていられるだろうか……と思う日々の中で、12万円を借りた元夫と結婚し、事務員として就職し、なんとか日常を送ろうとしましたが、毎夜、頭の中が「私は残酷な方法で殺される」「大切な人が殺されるかもしれない」という不安と恐怖でおかしくなりそうだった。「殺す」と脅迫する言葉の重みを知りすぎるほど知った。冗談でも言ってはいけない……私が殺すと脅迫した皆さん、すみませんでした。

この迷いは多分、死ぬまで消えない。金を50万円も払わなければここまで拘らなかった。誰かを傷付けて、その罪を償うのは、金じゃないほうが、本当の意味で相手を反省させられるんじゃないかと思いたくなるほどに、自分が罪を犯しましたすみませんと金を払うのは苦しすぎる。考える時間がいくらあっても、金を奪われたという怒りのほうが強すぎて、正常ではいられない。

これも金がない故の苦しみなのだろうな……金さえあれば、この悩みも解決できるのに、できないから、憎しみが波のように押し寄せてくる日々。

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