heartbreaking.

中年の末路とその記録

自分より不幸な人を覗き見て、納得するしかない人生ほどつまらないものはない

自分が子供ができにくい体だと医者にはっきり言われた日から、別に死ぬわけじゃないのに、少しずつ生きる気力を奪われている気がした。少しずつ… だけどこんなのは不幸と言うには生ぬるい、別に私は子宮の手術をして子宮をとったわけじゃないので。小さいながらも胸もある、乳ガンで全摘した人からすれば、胸の大小など贅沢な話だろう…

世の中には結婚できない人もいるわけだし、恋愛すらできない、童貞や処女のまま40過ぎちゃう人もいるわけで…

嗚呼また、「これ」か… 自分が弱っているときは、いつもこうだ。ネットで、童貞やニートや病気の人やホームレスの人の様子を覗き見てしまうんだ、定期的に。

だからといって、いつもいつも自分より不幸な人ばかりを覗き見て、自分はそれよりマシだと無理やり納得させるのも、なんか… その不幸な人に対して失礼だよな… だけど「ああ、自分はこれよりはマシだ」と誰かの不幸を覗き見て納得しないと、今ある自分の状態を肯定することすらできないんだ。

それって情けなくねえか… 何故、今ある状態の中から新たな光を見つける努力をしないのか、ひとつの光が途絶えたからといって、すべての光が見えなくなるように無理やり目を閉ざして、勝手に人生のすべての可能性に幕引きしようとしてるのは自分じゃないか… 何かまだ、あるんじゃないか… 楽しいコト。もっと全方位にアンテナ張りまくって探しまくれよ…

それに皆が、なんとなく結婚して子供がいるからといって、なんで自分までもが、それと同じにならなければならないのか… 別に違っていてもいいじゃないか…

嗚呼、神様仏様は、なんでこんなに人の人生に不平等を強いるのだろうか… 自分が選択した結果不幸なら文句は言わないが。自分は何も悪くない自分は選ぶこともできず不幸なままの人たちは、まず「普通」の状態に辿りつくために、いくつものハードルを越えて行かなければならない。

時には人には言えない苦難の道もある… その過程での経験すら、言えばこの世から消される場合もある。何も言えないんだ、本当のことはネット上ですらも明らかにはされていないだろう… 自分で自分を慰めるしかないんだ、よくがんばって生きてこれたな… と。そうしてこれからも、死なずに生きていてくれよ、と。そうか、お前こそが真の、人生の連れなのかもしれないな。これからも俺の話し相手でいてくれよ…