最近は、幼児虐待の記憶がいい具合にほぐれてきて、だいぶ気持ちが軽くなってきた。腹は立つし、うらんでいるけど、ピークを超えたような気がする。
どうして他人の幸せと、自分の人生を比べてしまうのだろう… 私は確かに恋愛もできずに青春時代を通り過ぎてしまった。けれど、その代わりにゲーム音楽のオタクとしてはそれなりに面白おかしく生きてきた。そういった自分の「納得できた時間の使い方」にもっと積極的に目を向けてみてはどうだろうか。
実際、女としては珍しいほどゲーム音楽には詳しくなれた。普通の女性にゲーム音楽家の名前を言っても「?」だろうけど私は解る。そういった自分がオタクとして蓄えてきた知識にもっとスポットをあてて、オタク人生でヨカッター!と思えるようになれたなら、たとえ恋愛はできない青春時代を通り過ぎたとしても、自分なりに何とか妥協して納得できるのではないだろうか。
普通の女性が恋愛している時間に、私はゲームをしたり、ゲーム音楽を聴いたりして、それなりに私なりに面白おかしく生きてきたはずだ。だから私は普通の女たちとはちょっと違う。そういった自分の個性を財産だと認めるとともに、過去の時間の使い方にもっと自信を持ってもいいのではないか。
そして人生は一度きりだけど、長い人生の中で何度でも生まれ変わることは可能だと思う。30歳になってようやく立ち上がって恋に仕事にと人生をスタートさせる人もいれば、10代のうちに妊娠・出産と女としての人生をほぼまっとうしてしまうような人もいる。何歳で、自分の本当の人生がスタートするのかは、本当に人それぞれだと思う。だから諦めず、ふてくされずに、その始まりの日を信じて生きることが大事なのだと感じた。そして私の本当の人生は30歳から始まるのだと、私自身、自分の余力に期待しているところです。まだまだ遅くない、って感じで。
PTSDだから精神科へ行くべきかどうか、長い間迷っていたし、駅の看板に診療所の名前を見るたびに、ため息をつく毎日だったけど、今思うと逃げ場を探していただけなのかもしれない。結果的に、私は精神科に通わずともなんとか自力で立ち直りつつある。
やはり精神的な問題は、自分自身が解決してゆくしかないのだなと痛感している。従軍慰安婦とかみてると、いつまでやってんだ?と思うだろ。彼女たちの時間は当時のまま止まってしまっているのだろうな。それは自らが望んで、自分の時計を止めているだけなんだろうけど。
私のこの苦しみも、すべて時間が自然に解決してくれると、今は自分の強さを信じられるようになった。
人の苦しみは、どんなに説明したって他人には理解不能です。親子でも夫婦でもそうでしょ。なのに何で、精神科の先生に、あなたの悩みが解決できるのですか?あなたの悩みを根本的に解決するためには、あなたと寸分たがわず同じ体験をしてみなければ誰にも理解できるはずがありません。
だからこそ、自分の精神的な弱さを極限まで見つめ、その負の根幹を掴んでゆさぶりながら、どん底で足掻きまくる時期も大事なのだと思う。私がこのブログで、過去の性的虐待についてしつこく繰り返してきたことは、けして無駄ではなかったと思える。そしてその記憶をこのブログに留めておくことが、今の私に安心感を与えてくれる。あの頃の苦しみもけして無駄ではない、あの頃の私がいるから今の私があるのだ。
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コメント
Unknown (hashigotan)
2007-04-29 18:33:58
ブログで文章打つことで、自分のPTSDの症状を緩和できたのは、もちろんコメントくれたりのリアクションをくれた皆さんのおかげです。
Unknown (梅ハイ)
2007-04-29 19:28:09
誕生日おめでとう!
こんばんは。 (aki)
2007-04-30 00:43:02
>何歳で、自分の本当の人生がスタートするのかは、本当に人それぞれだと思う。だから諦めず、ふてくされずに、その始まりの日を信じて生きることが大事なのだと感じた。
↑うるっときました。
良い記事ですね・・・。
私もがんばろう(?)
梅ハイさん、こんばんは。 (hashigotan)
2007-05-01 00:02:33
紛らわしかったかもですが、誕生日ではありません^^;
そして、そろそろ私も「年齢不詳」ということで年齢には触れないようにすべきかどうか考えているところです。
akiさん、こんばんは。 (hashigotan)
2007-05-01 00:03:17
自分自身を励ますために打ったのですが、結果的に私の文章で元気を出してくれた人もいたことがとても嬉しいです。
過ぎた時間はもう取り戻すことは出来ませんから、前に進むしかないんですよね。
過去を振り返りすぎると、自分の未来が損をするだけですから…
もちろん簡単なことじゃないですし、それでもまた後退するときもあるだろうけど、そうゆうときにこそ今の気持ちを思い出して何度でも初心に返りたいものです。
はじめまして (パキラ)
2007-05-01 05:02:34
PTSDと診断されたのは、いつですか?
パキラさん、はじめまして (hashigotan)
2007-05-01 05:34:28
二年ほど前に私の文章を読んだある女性がPTSDではないか?と教えてくれたんです。
その後、2chのジェンダー関係のスレで数日ほど私のPTSDについて考えていただいたこともありました。そういったことがきっかけとなり、私はPTSDなのだろうなと自覚するようになったのです。
そのスレがいつの頃だったか、パソコンがクラッシュした影響でよく覚えていませんが、二年近く前になります。
Unknown (パキラ)
2007-05-01 06:48:30
丁寧なお返事、ありがとうございます。
では実際にPTSDと診断されたわけではないのですね。hashigotanさんの場合は医学的な治療が必要なレベルではなかったのかもしれませんね。PTSDの診断は難しいと聞きます。
いずれにせよトラウマ的な出来事を乗り越えるときに必要なのは、ご本人の自己治癒能力です。治療者はそのサポートをするだけです。
病院に行く、行かないに関係なく、このことは大切であると思われます。
回復に向かっているようで何よりです。今後も、ご無理なさらないように。
力技 (love-PKO)
2007-05-01 10:24:25
心に沁み入る記事でした。
先日既に拝読していたのですが、どんなコメントを書けば良いのか思い浮かばず、何度となく読み返していました。
純粋で嘘のない敢然とした意思の前で、私は唯立ちすくむだけです。
どうかご自分を信じてください。
hashigotanさんの心に、熱く眩しい命の風が吹きますように。
心からお祈りしています。
パキラさん、こんばんは (hashigotan)
2007-05-01 16:53:40
精神的な病というのは、うつ病でもそうですが、ほとんど自己申告ですよね。
同じ苦しみであっても、それをどう感じるかは個人によって異なりますから、医者の診断の有無にかかわらず、自分が辛いと思うならば、それは立派な心の病であると思います。
また、日常の雑務におわれて、または世間体を気にしたり、身近な人に「精神科にいく必要はない」と言われることで、「じゃあ私は大丈夫なのかも?」と思い込んだまま、いつまでも病院に行かない人も多いと思うんです。
ですから私のように、医者にかからずとも症状を患ったまま、しかし自力で回復するしか道のない人は、たくさんこの世に存在すると思うんです。
ですから医者の診断を得られたものだけが、その重症患者というのはあまりにも安直だと思いますし、医者にかからないからといって、レベルの高低の話になるのはおかしいと思うんです。
結局、精神的な病については、声の大きい人だけが国のお世話になれるという矛盾がつきまとってると思うんですよね…
慢性的な病を患う人なら、うつ状態にもなるでしょうけど、そうでもない人については、あんまり安易に精神科医の世話にならないほうがいいんじゃないか。自然にまかせるのがいいのではないか、と私は考えています。
love-PKOさん、こんばんは。 (hashigotan)
2007-05-01 16:54:46
今日もリアルでいろいろ落ち込んでいたのですが、帰宅して、love-PKOさんに描いてもらったクマさんのイラストを見たら心がほんわかして癒されました。
お花を一厘持って、なんだか頼りなげな表情が、とてもかわいいですね。デスクトップの壁紙にして拡大表示してます。メールの彼女にも励ましてもらっているのですが、こうゆう本当に落ち込んでるときって、女の人のほうが上手に励ましてくれるというか、やはり女の痛みを解るのは女しかいないんだなと痛感しています。
だから本当にイイ女友達は、大事にしたいなと思いますね。
皆、大なり小なり何らかの苦しみはあると思うのですが、私の場合はたまたま幼児虐待という特殊なケースだったので、特別周囲の関心を集めやすいだけで、 たとえば幼い頃に親と離れてしまったとか、世の中にはいくらでも不幸な人がいますから… でもそれでも皆、妥協して生きていますから、私もがんばれるとこまでがんばってみようかなと思えるようになりました。
これもlove-PKOさんはじめ、声をかけてくれた皆さんのおかげです。
Unknown (パキラ)
2007-05-01 18:17:33
誤解を招くような表現をして申し訳ありません。安易に診断を下すのは、医療者側の問題ですね。薬の処方に関しても然り。
本当に必要な方に十分な医療を提供できるような治療者でありたいと思います。
パキラさんへ (hashigotan)
2007-05-01 18:44:48
治療者ということは、医療に携わる方なのですね。
精神的な問題は、否応なく訪れる「環境的な変化」によって、自然と解決してゆくものだと感じています。
いつまでも同じ地点でループしまくるのは、それは本人が環境に思い切った変化を起こす努力をしない証拠だと思います。
でも、そのアクションを起こすきっかけを作るのは、身近な人でも医師でもいいから、誰かに自分の苦しみを肯定してもらうことから始まると思うんです。
だから精神科医も人間ですから、ピンからキリまでいるでしょうけど、本当に良い医師(人間的に) に出会えたならば、よほど致命的な身体的問題を抱えていない限りは、必ず良くなってくると思うんです。
薬の処方については、内科の医師でも うつ病の薬をポンと出してしまったりするケースもあるでしょうから、 人の脳に作用する薬なので、我々利用する患者側も医師も、もっと慎重に薬を扱ったほうがいいのではないかと感じています。脳をかっさばくわけでもないので、本当にその人が薬が必要なのかどうかは解らないですから、怖いと思います。
以上は、医療に詳しくも無い素人の私が思う感想です。。
待ってました。。。 (銀樹)
2007-05-04 01:34:31
こんばんは^^
この記事、ほんとに嬉しい内容でした。
hashigotanさんは、以前から前向きな心情を語ってらしたけど、今日のは眩しい感じです。
貴方が実は女性だと気付かなかったダメ読者ですが、貴方の強さには益々リスペクトです!
そして私の本当の人生は30歳から始まるのだ…
もうすぐはじまる貴方の本当の(もう一つの)人生に、
私からも『お誕生日おめでとう!』を贈ります^^
銀樹さん、こんにちは。 (hashigotan)
2007-05-05 11:24:44
私は生物学的には女ですが、いまだにリアルでは女性に目を奪われているので、、心は男に近いかもです。
実はこの記事を打った直後から二日ほど荒れていたのですが(原因は些細なことの積み重なりと、この記事でちょっと無理しすぎた反動で…
今の私の歩みは 三歩進んで二歩下がるといった感じで、ちょっとずつちょっとずつ前に進んでゆけたらいいな… という感じです。
自分が本当に待ち望んでいた幸せを掴めたとき、私はこの暗いトンネルを抜けて、光の世界に飛び出せると信じて今を生きるという感じです。
この記事が私の誕生日なのかもしれないです。独身女同士、がんばりましょうね^^
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