heartbreaking.

中年の末路とその記録

ただ、生きるために…

昨日の夜、貴方を部屋に呼び入れてセックスしてから何も食べてない。

ほんとはこんな事ネットで公開しちゃいけないのに、いつもの「病気」で打ってしまった。私は「精神的な」露出狂なんです。貴方がこの事を知ったら怒るかもしれない。

「私、幼稚園の頃に性的な暴行を受けてね…」 一階が工場で、機械の音がうるさすぎて、二階の長男の兄の部屋に一日監禁されてる私の声は誰にも届かなかったんです。

セックスが終わった後、裸のままで長い話を続ける私。黙って真剣な顔で聞いてくれる貴方。話が終わると、貴方は何を言っていいのか解らない様子で、ようやく言葉少なめに同情してくれた。

「でもな、そんな話は簡単にしちゃ駄目だよ…」

「うん… そうなんだけど…(でも貴方には聞いてもらいたかったの)」

苦痛だった…?なんだか息苦しそうな雰囲気。それもそのはず、貴方には女の子が居るからお父さんの気持ちもわかるよね。

簡単には言葉を返さない分だけ、この人は「真剣に」受け止めてくれたんだと、今朝になってようやく気付いた。この人は頭がいいから、この話をかなり重く受け止めたに違いない。

昨日の夜は、ただ貴方が早足で私から離れて行ったことばかりに気をとられて、貴方の気持ちの奥底が見えなかった。

眠りにつくまでは、以下のような気持ちだった。

貴方が早足で部屋を出たのは何故だろう… 私、言ったよね?今までの人は、終わった後で私を布団から放り出してすぐ寝ちゃう素っ気無い人が多かったって。なのになんで同じ事をするの?

男って皆こうなの?終わった後、おちんちんがしぼむまでしばらくグダ話して、何か急に頭が冴えたのかパッと服を羽織って、靴を履いてそそくさと出て行ってしまう。後ろも振り返らずに。私が靴を履いて追いかけてくるかどうかも確認していないかもしれない、それくらいのスピードで私からサーッ… と離れて行く。背中を追う私の心は妙に焦っている。ああ、ああ… って、服の裾をつかむ隙すら与えず離れていく男は、心の中で一体なにを考えているのだろう。

ザー… 

今朝は、雨音がすごい。昨日の夜まで静かだったのに。まるで今の私の気持ちのよう。貴方に届いているかな、私は今すごくさびしい想いで過ごしています。

朝起きてからも食欲が無くて、豆乳(コーヒー味)だけ紙コップに入れて飲んだ。

こんな虚しさや寂しさを一気に背負い込んだのは、初めてかもしれない。

ふ、ヲチャーの言う通り、こんな貧乏そうな部屋に男を連れ込んで、次の約束も取り付けられないなんて… 我ながら哀れすぎて慰める言葉も出てこない。

仕事がんばれよ、と励まされたけれど… とてもそんな気分じゃないよ。せめて次の約束を交わしてくれたなら、それを糧にがんばれるのに。あ、携帯のメールアドレスを聞くのも忘れてた。うっかりすぎる…

ねえ、また会えるのかな。このまま終わりだなんて嫌だよ。

とりあえず今日は休みなので、抜け殻のままでも、仕事の勉強をすることにします。ただ生きる為に…