俺が写真を一切ブログに出さないのは、俺の実生活が成り立たなくなる恐れがあるからです。
俺は自分が思う以上に覚えやすい顔をしているようで、辞めた会社の先輩にいたるところで見つけられては「あ、○○さん」と声をかけられることが多い。髪型も変えたし、自分では顔は少しは変わったかなと思っていても、なぜかすぐに見つけられてしまう。見つかりたくない・・・ 過去の俺を暴かないでくれ、今の俺は違うんだ。いくら願っても、そんなこともう忘れてくれよ、と思うことほど他人はよく覚えている。自分がどんなにその記憶に都合よくフタをしたつもりでも、他人は覚えている・・・
他人は恐ろしい。余計なことだけは良く覚えてくれている。
だからブログで顔写真を公開する前に、もう一度冷静に立ち止まってよく考え直してほしい。今の自分は変わったと思っていても、他人はそうは思っていない。貴方がいくら外見上は変わったとしても、他人の心の中では貴方の情報はただ一つの過去に凝り固まって止まったままなのだ。そしてたった一枚の写真が自分のリアルの生活に今後いかなる影響を与え得るか・・・ 一時の自己満足で軽はずみに自分の情報を差し出したつもりが、それを見た不特定多数の中にもしかしたら貴方の情報を利用し脅迫しようと企む悪者が居ないとも限らない。こんな物騒な世の中で、一般人が安易に自分の顔写真や本名をブログに公開すべきではない。ブログで自分の趣味趣向を赤裸々に綴っているなら尚更だ。出すのは簡単だが、一度出したら収集がつかない。百聞は一見に如かずで、そのたった一枚の写真が不特定多数の頭の中に深く深く刻み込まれ、それが=貴方になってしまう。
一条あや乃は嫌いだけど、以下の発言には大いに共感した。
お前には教えたけどお前の知り合いに教えていいとは言ってない。お前の知り合いは俺には他人だ。お前のその程度の脳味噌を見抜けない俺が馬鹿なんだろうけど。
友達に話したことがまるまるその彼氏や彼女に筒抜けになっていて物凄く萎えたことがあり私はそういう友人には大切なことは話さなくなった。
でも私も同じなんだろうな。
これを狐にそのままぶつけてやりたい。だけど実は俺も同じようなもので、だから相手も自分と同じことをするのではないか・・・ と疑いの気持ちを拭い去ることが出来ない。俺も見えないところで結構ひどいことしてるけど(流石に写真を勝手に見せたりはしない)、それには都合よくフタをして、ただ自分が裏切られる恐怖だけに静かに怯えている。
「絶対に秘密だからね」という約束は信じられない。世の中に「絶対」ということはあり得ない。たった一人の友達に漏らした情報が、貴方の手に負えない規模で広がり、それが勝手に情報を漏洩されてしまった人を死に追いやらないとも限らない。そうなったとき、望まざる形で顔写真を広められてしまった人に対して貴方はどう償いをするのか。自分が顔や実名を晒して平気だからといって、他人も自分と同じだと思うのはあまりにも自分勝手です。その人はそれを望んでいないかもしれない、だから他人の顔を自分のブログに載せるときはまず相手に断わりを入れてください。
人には言うに言えない事情があります。人の顔写真を断わりもなく勝手にブログに載せたり、2chに無責任に貼り付けたり、まったく無関係な「友達の友達」に見せたり ・・・それはまさに一条さんの記事にあるとおり「お前の知り合いは俺には他人だ。」と叫びたくもなるほど失礼な行為です。ここらの意識の違いが感じられる相手とは確かに距離を取ったほうがいい。
そういえば一条さんは顔写真出さない。ある意味まともな面もあるというか・・・ 賢いのかもしれない。俺も今後一切出すつもりはないです。