heartbreaking.

中年の末路とその記録

災い転じて福となす

去年の暮れは地獄を見たが、その災難のおかげで、いまは真っ当に生きている。仕事もなんとか見つかり、こういう仕事をしています、と他人に言えるような仕事をしている。

あの頃は、これでいいと思いながら刹那的に生きていたが、努力をしない自堕落な生き方は、けして幸福な未来には繋がらないだろうと薄々感じていた。地道に努力をして真面目に働く中で、人間らしい幸福な未来へと繋がっていくのだと、今はそう思える。

こんな地道は生き方を、馬鹿らしいと見下していた時期もあった。だが、その思考こそが腐っていたのだ。お金の大小の問題ではなく、人として真面目に生きる姿勢こそが何より尊く、かけがえのないものなのだ。私は、その感覚を取り戻そうとしている。

この間は、飯粒を残す食べ方が行儀が悪いと相方の人に注意されたことに腹が立ったが、その人の支えあってこそ、私は真面目に生きていられるのだから、食わせてくれるその相方の人に感謝する意味を込めて、米粒一粒たりとも残さぬよう食べている。