heartbreaking.

中年の末路とその記録

見たことのないご馳走を前にするたびに、目に涙が溜まる

今、就活中で、無職なので、彼の用事手伝って1日3千円もらってることはすでに話しました。

なんでもない用事を手伝っているだけです。用事つーか、遊んでるだけなんですけど。でも愛人じゃないよ、俺の用事手伝ってるから給料としてやるんだよ、と言われている。でも、何か、3千円やるのはヤクザみたいかもしれないな、と最近は気付いてきたようで、それでも、お前は働いているんだから何も負い目に感じることはない!と言われている。

普段はすごく優しい人で、私が会社で倒れて怪我した時は、ものすごく心配してくれた。何で倒れる時に周りの誰も支えてくれなかったんだ!とイラついた様子で、そんな仕事辞めてしまえ、と言いながら、急いで薬局でエアサロンパス買ってきてくれて、あーあ、大事な体が……と悲しみながら、跪いた姿勢で、真剣な表情で、私の体中にスプレーしてくれた。

その後で、もう無理するな、と抱きしめてくれて、困った時は俺がいるからいつでも相談しろ、と頭をポンポンとしてくれた。

会うと、毎日、今日も綺麗だよって言ってくれるし、生活用品で何か足りないものがあれば買ってくれるし、お腹が空いたら美味しいものを食べさせてくれる。今まで生きてきて、食べたこともないご馳走を前にして、何度も目の中に涙が溜まった。

それで、体重が今65キロくらいある。私は身長170センチ近くあるけど、今までは50キロ~よく太っても53キロ止まりだったので、これは太りすぎているかもしれない。

でも彼が、ぽっこりと出た私の下腹を見て、女はこうでないと駄目なんだ、と納得しているようなので……まあ、彼が気に入ってくれてるなら、このまま太っててもいいか、と思って、痩せることなど微塵も考えず、彼が食べさせてくれるものは残さず食べている。

綺麗に食べつくしたお皿と私の顔を見ながら、彼はいつも嬉しそうな表情をする。

私が嬉しそうにしていると、彼も嬉しいようだ。だから私は彼と会う時はいつも笑顔でいなければならなかった。

なのに、こないだは、生理が始まりかけた頃にちょっとイライラしていて、冷たく当たってしまった。それでその日は、お互いに嫌な想いをした。

でも、その日の深夜に、彼からの電話があって、ドア開けてくれって言うから、急いで玄関行くと、ドーナツを買ってきてくれていて、腹空いてるだろうと思って、あと、今日は悪かった、と謝ってくれた。

一人になると色々考える人のようで、いつも最後には私のことを心配して、戻ってきてくれることがわかった。

私に、何度もごめんねと謝ってくれる男なんて今まで一人もいなかった。そんな男いなかった。自分のほうが正しい、お前は間違っている、そんな男しか見たことない。

だから彼のことを大事にしないといけないと思った。だんだん情が通ってきて、離れられなくなってしまった。

後日、完全に仲直りした後で、彼と笑いながら、あの時は酷かったなあ(お互いに) みたいに話していた。こないだはすまんかったなあ、あれは指詰めて詫びるほどのことだよ、と言ってきたので、ちょっと怖かった。

彼には、このブログ人格以外のすべてを打ち明けている。幼児期に従兄弟に性的な暴力をふるわれていたことも、豊胸手術をしたことも、風俗で数か月勤めていたことも、借金が今150万以上あることも、自分の書籍を出したことも。さらに隣の住人に、出て行けコラア!と怒鳴って黙らせていることも。

それでも一緒にいてくれる。ここまですべてを曝け出してしまうと、一緒にいるのがとてもラクだ。

私は彼のことが好きなんだ。

そろそろ勇気を出して、大好き!って抱き着かないといけないだろうなあ……