なんでブログが普及したのか。
いわゆる「9.11.」で多くのブログ開設者がリアルタイムに各種情報を、それぞれのブロガーの観点から伝えたことで一挙に全世界的にその「仕組み」が伝えられることになり、多くの人に知られ、受け入れられることになった。
1日500アクセス以上のブログは全ブログの●% - ガベージニュース(旧 過去ログ版)(2008年05月22日の記事)
私がブログを始めたのは2005年です。2004年頃ようやくブログサービスの存在に気付いて翌年から開始したのですが、これでもまだ遅めのスタートでした。すでに魅力的なブロガーが周りには溢れていました。
ちなみにWikiによると日本でブログが普及し始めたのは2002年頃とあります。
知ってますか?10年程前はてな界隈でブログ論が結構流行っていたことを。ですがね、10年以上前も今も、ブログを運営する個人の悩みはあんまり変わってないような気がしています……
そこで今回はfujiponさんの12年前の文章を紹介します。当時まなめはうすさんで紹介されていました。
僕は、「サイトが長続きしない」大きな理由のひとつって、「中途半端に知り合いにサイトを教えてしまうこと」なのではないか、という気がしています。サイトのはじめのころって、とにかく誰も来てくれなくて、あるいはサイトを作ったことを自慢したくて、ついつい教えてしまいがちですよね。ところが、それが後々ネックになってくることって、けっして少なくないのです。逆説的なのですが、「自分の楽しみでやるサイト」で「本音」を書きたいのでれば、そして、「金銭や社会的な見返りを求めない」のならば、リアル知り合いに自分のサイトやブログのアドレスを教えるのはオススメできません。
ブログの寿命 - 琥珀色の戯言(2006年04月29日の記事)
知人にブログの存在を明かすことで、本来言いたかったことを書けなくなることに途中で気付いたのでそのブログを閉じる人は見たことがあります。
あるいは、匿名であっても、文章から読み取れる特徴からその書いている人物が割り出される場合もある。あ、これ、あいつだ!……そんなことがあるのでしょうか。それは貴方の日々のアクセス数次第です。目立てば目立つほど正体がバレるリスクが高くなる。
数人の者に正体がバレている場合は、実際の自分よりも多少盛った話も出来なくなる。公にはまだバレていないのだから、たとえばもっと自分のことを良く見せようと容姿や仕事の能力に嘘を吐いたとしても、数人か十数人以外にはわかりはしないはず。だけどそれは出来ない。たった数人、あるいは十数人を意識するだけで、嘘はもう吐けなくなる。
どうせならそいつらを唸らせるような記事を一つくらいは出して驚かせてみたい。そしてこれ以上リアルバレが拡大しないための最大の抑止力は、ブログを閉じることではなく、そのままの状態である程度のアクセスを保ちながらブログを続けることです。ネットでこいつがなにか俺について発言をしたら、俺のほうが終わるという恐怖を相手に植え付けることだと思っている。
文章をブログに打つことは、リアルのこの身を滅ぼす危険性を孕んでいる一方で、ある程度のアクセスが見込めればそれは身を守るため命を守るためにも使える。仮に活動をやめてしまえば、正体がバレている数人か十数人の思うつぼになるかもしれない。ブログで言葉を封印して消えたから、その人に許される、誰かの怒りから逃れられるとは思わない。実際の世界で闇の中に葬られるのは同じなのかもしれない。いつでもここで記事一つで逆にこちら側から追い込むことも出来るという恐怖感を常に与えることのほうが抑止効果は高いと考えている。
またわけのわからぬことを言っているなと思っているかもですが、、fujiponさんの文章引用から全然かけ離れたところに行ってしまいました。fujiponさんは記事内でこう締めくくっています。
結局、匿名なら匿名を貫いたほうがいいし、傷つくことも覚悟で自分を表に出すのなら、中途半端にしないほうがいい、ということなんですよね。
自分が経営者であるなら会社を首にならない。ネットでプロとして収入を得るなら一般人の感覚などどうでも関係なくなる。それ以外は、匿名であることが安全だ。人を不快にさせない完璧なブログなどないような気がする。実際の自分を知る者に、ブログの中のどこを抽出されるかわからない以上は油断は禁物で、貴方のジョークが相手にとっては全然笑えないことだってある。
昔のブログ論って、充分今でも通用するんですよ。そんだけ昔ブログ論を打っていた人達の純粋な文章力は凄いんですということをお伝えしたかったのもあります。こんな古い記事を引っ張り出して、こいつfujiponさんの気を惹こうとしているのかなと思うかもですが、そうじゃないんです、本当に読みやすくてわかりやすくて良い文章を打つ人だなあ(昔から)と思うので読んでみてください。