heartbreaking.

中年の末路とその記録

同居人の居る障害を持つ老人は介護保険料を納めているにも関わらず介護サービスを受けられないのだ

前記事は勇み足で出したので説明不足だったかもしれない。現場で働くマルコさんに比べて私の意見は信用がないかもしれないが、苦しむ老人たちの話を実際に見聞きした者として、私なりに感じた事を述べておく。

「格差を助長する魔物」は、介護保険制度を想定している。

一人暮らしのお年寄りならばほぼ確実に介護保険制度を利用し、ヘルパーのサービスが十分に受けられるだろう。しかし二世帯住宅もしくは、子供と同居する老人は、どんなに障害や病に苦しんでいようとも、介護を受けられる時間がかなり狭められている。もしくはまったく介護サービスを受けられない老人だって存在する。

誰かと同居しているからといって、その老人や障害者が、果たして本当に「介護が必要とされない」だけの生活水準を満たしているといえるだろうか。同居する子供が日中働きに出て留守の時間は、いくら同居人が居るからといって、実質一人暮らしの老人となんら変わりのない不便な生活を余儀なくされている。

障害を持つ老人であっても、子供に迷惑をかけるわけにはゆかぬと炊事・掃除・洗濯を行わなければならない場合だってある。そこで、介護保険制度を利用してヘルパーが少しでもチカラになってくれたなら、どれだけ助かる事だろうか。だが国の制度は、そういった同居人の存在する障害を持つ老人には恐ろしいほど冷酷な対応となっている。

けれども同居人の存在する障害を持つ老人は、介護サービスを満足に受けられないに関わらず、介護保険料は月々の年金支給額からきっちり何千円と徴収されるのだ。おそらく月々5000円前後(※同居人の年所得等にも比例するので状況によって異なる) の介護保険料をすべての老人が支払っているだろう。しかも月々差し引かれる介護保険料は、歳を増すほどに増加するため、年金を受け取る歳になったところで生活を脅かすほど高額になる仕組みになっている。

確かに一人暮らしの障害を持つ老人は、孤独ゆえ精神的な介護領域まで必要としている。だが、だからといって同居人の存在する障害を持つ老人が、肉体的な苦痛を強いられている現状から目を逸らしていいわけがないだろう。もっと老人や障害者一人一人の細部の事情にまで配慮し、融通を効かせていただきたい。

何故このように、同じように介護保険を支払う者同士の間に、介護サービスの質の「格差」が生まれるのだろうか。

それは政府・自民党の陰謀に他ならない。先の選挙で、自民党が大敗を喫したのも、この「介護保険制度」に対する老人たちの不平不満が背後で関与しているのだ。

自民党は、現在75歳以上の老人の医療費が治療費一回につき数百円程度で済むという制度を廃止し、75歳以上の老人にも治療費を二割負担させようという法案を提案している。働いてもいない年金生活の老人が、毎回治療をするごとに二割負担を強いられたとして、その金は一体どこから出せばいいのだろうか。しかも毎月介護保険料として少ない年金額からおそらく5000円前後は徴収されている。

何故、ここまでして自民党が金を集めようとするのか。それは、介護保険制度という名を借りただけの、国民を騙す為の詐欺行為に他ならない。介護保険の名を借りて大量に金を徴収しながら、しかし介護サービスを受けられる枠組みはかなり限定され融通が効かないよう予め画策が練られている。そうして生まれる介護保険制度の余剰金で、この日本の経済を何とかまわしてゆこうという、そうゆう狙いがあるのだ。そうした国の狙いの延長線上に、介護サービスを行う団体が存在するのである。

※ アバウトですが、何か間違いがあったらスミマセン… うーん、勉強しないと駄目だな、、

追記ですが「障害者(障がい者)」については、等級の高さに関わらず生活を不便とする何らかの肉体的な障害を持つ方を想定して述べました。等級の低い方でも不便な生活を送る方が多いと思うんですよ… お年寄りなら尚更。

goo blog funamushi2 - 2007-09-19 17:11:25 コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )