何処か新しい世界に飛び込む度に、自分の気持ち悪さと戦っている。
表面上は滑稽に見えて、内面は恐ろしいほど狡猾で醜くて弱い自分を心の奥底から軽蔑し嫌悪する…
気持ち悪い自分から逃れたくなると、ただ自分を守るためだけにその場から脱出しようとする。
俺はそれをこの身から振りきるために、次々と新しい世界に飛び込む。けれどそれはそのたびに俺の中で目を覚まし「別人」の俺を形成しはじめる。俺はそれが怖い… 俺をこれ以上、滑稽な道化師に作り変えようとするのはやめてくれ… こんな気持ち悪い俺は、俺ですら直視に耐えられない。
俺の最凶の敵は、自身の内面に巣食う弱さが作り出した、醜くて卑怯な精神の塊だった。俺自身すら直視したくないほど醜い塊は、見たこともない表情をたたえながら、中から俺をじわじわ支配してゆくのだ。
パラサイトイヴの冒頭に、
「The worst foe lies within the self...」
-最凶の敵は、自分の中にいる。-
とあるが俺もその通りで、なにもかもを自分以外の万物のせいにする前に、まず自分自身と戦い、決着をつけなければならない。
自分との戦いなんだ。長い年月をかけて肥大化した醜い化け物と正面から激突し、本当の自分を取り戻そう。他の何と戦うわけでもなく、ただ自分との戦いに勝つことだけに集中しろ… それが一番大切なことなんだ。
これは、ありのままの俺を取り戻すための戦いなんだ。次がラストバトルだ、極限まで膨れ上がった醜い化け物に… 自分自身に、この身が砕けるほど全身全霊込めて思いきり突っ込め。両手に俺の人生をかけた勇気の剣を持ち、化け物の醜い仮面を力いっぱい叩き割れ。そして真の、ありのままの己の気高き精神を取り戻すのだ。
今、俺はどの辺りに居るんだろうか… フィールドにはラストバトル前にふさわしい物寂しいメロディが漂い始める。いよいよラストバトルか… もう一人の俺はどんな形態まで進化しているのか、どこまで力を得てしまったのか。
どんなに手ごわくても構わない。最初の一撃ですべてが決まるんだ、長引くとまた「そいつ」は俺を支配し、俺の精神を押しつぶしてしまうだろう。もう二度と繰り返さない… 俺は次で、生まれ変わるんだ。
…何言ってんだ
ようするにコミュ能力がないって話です
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