heartbreaking.

中年の末路とその記録

掲示板

ネットで不妊治療中の女性の掲示板を一度でも見たことがあるなら、自分が妊娠したときに、その大きなお腹をかかえて外に出ることが怖くなるとおもいます。

子供がほしくて、できない女性が、大きなお腹をどんな眼でみているか?

以下は実際にネットの掲示板でよくみる話です。
・職場の同僚があとから結婚したのに妊娠した。これから同じ職場でだんだん大きくなる彼女のお腹をみるのが辛い。
・飲み会などの大勢の集まりの中に、子連れや妊婦さんが参加すると、ほとんどが子供の話になる。
・義理姉・義理妹に子供ができると、姑の態度が一変して孫にべったりで、子供のいない自分には見向きもしない。
・友達からのメールに「妊娠しました」の報告があるが、このアドレスごと削除する。
・友達からの年賀状に、赤ちゃんの写真がありショックを受け、すぐ破り捨てる。
・不妊治療にかかる金銭的な問題(高齢出産が多いためか、少ない意見)。
・先生に対する不信感(高齢のため、いい加減に扱われる場合もあるという)

そしてどの女性も、こうつけくわえています。
「素直に祝ってあげられない、心のせまい自分が嫌い」「私って性格悪い」
果たして本当にそうでしょうか…?運よく悩まずに子を産んだ女性たちも、同じ境遇にあれば、同じことを思うかもしれません。

子供がすぐにできた女性にはわからないかもしれませんが、子供がほしくて悩んだ時期のある女性なら、誰もが見に覚えのある感情です。
どうか包み隠さず、打ち明けてください。そのどす黒い感情も、あなたが幸せになりたい願望のあらわれで、芽生えて当然です。
むしろそういった感情が芽生えないのは、不自然です。

そうして自然な感情を吐露する女性の言葉を「醜い」「自己中心的」(人の幸せを素直に喜べない人間、と周囲に忌み嫌われる結果となる) と恥らわせることで封じ込めても、女性はさらにあらたなストレスを抱えてしまうでしょう。それも不妊治療を長引かせる理由かもしれません。

女の敵は女、といいますが、学生時代はそれでも女同士の友情というものは確かに存在していたと思います。しかし大人になるといつの間にか、一人一人が輝く舞台の上に立とうと、時に足をひっぱりあいながら、争いはじめるのです。