heartbreaking.

中年の末路とその記録

派遣で働くことはあまりおすすめしない…

無職になった直後に「仕事辞めました」のメールを会社の先輩や後輩に何度も送ったけど、ほとんど返事はこなかった。自分の存在はその程度か… と諦めて寝ていたのに、今日はメールも来るし、電話もかかってくるので、自分が辞めた後の会社の現状を知ることができて安堵した。辞めた後の会社の現状など知っても、どうなるものではないが、一応気にかかるので…

派遣会社を通じてはもう二度と働く気はないけど、派遣先の企業は気に入っていたので… でも直接雇ってくださいと言う勇気がない。仮に直接雇用になると想像すると、今の自分の能力でもまだまだ足りないような気がして自信がない。私を使ってくださいと言う自信がない。
三年勤めて、派遣の枠組みの中で働いているうちは自分は派遣仲間の中では一番仕事が出来ると自信も持っていたし、同僚も私のチカラは認めてくれていたが、それでも私は、派遣元の営業にすら「私はこれだけの成果を上げているので時給をあげてください」という交渉すらする勇気がなかった… 50円上がるのか100円上がるのかわからないがそれによって自分が負うリスクを恐れていた。
臆病かもしれない、誰かが私の努力や成果に気付いてチャンスを与えてくれるものだと、受身のままでいたからこうなったのか… 受身のままにチャンスを受け入れたほうが万一失敗して上手くいかなくても背負うリスクが少なくて済む、などと始める前からすでに逃げ腰だったから最後まで上の者に見向きもされずに静かに幕を閉じたのか… いや、それより私の性格に問題があったから駄目だったのか…

今更考えても、もう辞めたので、それに会社は現状でなんとかまわっているようなので、どうもしなくていいのだろう… それは寂しいことだが、会社が、たかが派遣社員が一人辞めたくらいでどうにかなったら世の中がまわらなくなる。もう、忘れるんだ… 派遣先の会社は本当にいい会社だったけど。サヨウナラ… どの道私は頭打ち状態だったのだ。

今は有給休暇を消化中で、それで安心して寝ていられるのだけど、この有給休暇が取れることも、派遣会社側は三年間教えてくれなかったので……、自分から気付いて申請しない限りはもらえなかったことになる。同期に入った人で、有給を知らないまま退職した人もいる。

有給休暇を取りたいと電話で聞いてみたところ、派遣の営業の人が「無理です」とはっきり言うので、伝家の宝刀を抜いた。私は実は怒るとヤクザより怖い人なのだ。流石にオドレとかお前が!とかは言わなかったが強めの口調で私が如何に仕事で貢献してきたかを主張し続けると、相手もウンザリしたのか有給休暇を出すと言った。有給休暇さえ取れればそれで構わないので、後の話は穏やかに進めた。強く言わないと有給休暇すらマトモに取らせてくれない派遣会社もあるので要注意だ。私の場合、急に辞めたからこうなったのかもだが、急に辞めざるを得ない事情もある。そもそも個人が体調壊すくらいギリギリになるまで、何度も訴えてきた要望を一つも聞き入れることなく強引に使ってきた営業のやり方のほうがおかしい。

派遣で三年以上勤めて、心の底からもう二度と派遣では働くまいと思った。なのに求人情報誌では派遣会社のページばかりが幅を効かせている。派遣会社も必要なのだと思っていた時期もあったが、人間を道具のように右から左へ流すだけの派遣会社は政府がもっと厳しく取り締まってもう派遣会社の存在すら無くしてしまったほうが良いのではないかと思う。結局それを許すことで誰が一番損をしているのか考えてみてほしい。