heartbreaking.

中年の末路とその記録

過去に神奈川クリニックで豊胸手術をして、被膜拘縮に苦しんだ私が伝えたいこと。

私は過去に豊胸手術をしていますが、被膜拘縮を起こして、胸が岩石のように硬くなっていました。

被膜拘縮は、厚く硬くなりバストを硬化してしまうだけではなく、テニスボールのように丸型になろうと収縮し、バストを丸く変形させ、場合によっては強い痛みを生じることがあります。
豊胸手術の術後の被膜拘縮(カプセル拘縮)とは?「原因と対処方法」

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これは、抜去(胸に入れた豊胸バッグを取り出す手術) するかどうか悩んでいた頃に、神奈川クリニックの先生に質問しながら書いたメモです。

私は、その先生の意見をもとに手術を決めたのですが、数日後、この先生は寿退社したと、受付の女性が電話口で言うのでこれ以上の質問はできませんでした。

美容外科の先生は神出鬼没で、いくら事前相談に行っても「問題ない」といった無難な回答が多かったです。だから、当日、手術をしてくれる執刀医の能力が、自分の人生を左右することになります。

神奈川クリニックは、全国に支店を持つ大規模な美容外科でしたが、平成22年5月に自己破産して倒産しています。私が豊胸バッグを取り出す手術をしたのが、平成19年5月でしたので、3年後に医院はなくなっていたわけです……

神奈川クリニックの後期は、レーシックを盛んに勧めていました(本田圭佑選手もこの手術をしています)。私も窓口で勧められましたが、豊胸問題と向き合うので精一杯で、レーシックなんてどうでもいいのですが……と苦笑いしつつ断りましたが、かなり、しつこかったです。

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このように、手帳に記して残しておくことは、未来の自分へ、そのとき生きた証を伝えるための、大事な行動だと思いました。

現に私は、昔の手帳を開き、当時、悩みながら生きていた自分を振り返りながら、こんな時期を乗り越えたのだから、生きなければならない……ということを、再確認しているところです。手帳は、宝物です。

過去に豊胸手術をしているので、それについて綴ってみます。

豊かな胸は女性にとっての、憧れです。そんなこと気にしない人もいるかもですが、大きいに越したことはありません。私も、垂れる心配が必要なほどの、大きな胸に憧れています。

ですが、これは生まれ持ったものなので、大きくても小さくても、それは本人のせいではありません。

また、大きい胸の女性が、貧乳の女性のことを見下すことは、良くないことです。私も若い頃は、胸の大きな女性に、自分の存在意義を問わねばならなくなるほどの酷いことを言われました。

実際、付き合ってみれば、そんなの気にならないよという男性のほうが多いのではないでしょうか……現に、過去に抱かれた男性の誰一人として、私の胸が小さいから駄目だと言った人はいません。

抱き合うことすらなく通り過ぎるだけの人たちが放つ言葉に……、傷付いたり、泣いたりして、その悲しみのままに整形手術の世界へと足を踏み込んでしまう前に、裸の自分を受け止めてくれる優しさを探してみてほしいと思います。

いま、胸が小さいことに悩んでいて、どうしても胸を大きくしたい女性がいるなら、美容外科に飛び込む前に、私の話を聞いていただきたいのです……

どうしてかというと、いずれは、体内に入れた豊胸バッグを取り出さなければならない時が来るからです。豊胸バッグは永久にそのままの状態を維持できるわけではありません。

体の中に入れた豊胸バッグは徐々に、経年劣化してゆきます。そして、自分の体もだんだん年老いてゆきます。

両方が衰えてきて、自分が中年か老人になった頃、もう見た目なんてどうでもいいと思って、いざ、豊胸バッグを体内から取り出そうとしたときに、自分の体内はどのような状態になっているでしょうか……

そして、取り出した後の胸の見た目はどうなるでしょうか。様々な不安が押し寄せてきます。以下は当時の私の苦悩のメモです。

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胸がどうしても大きくないと長くは付き合えないという、こだわりを持つ男性もいるのではないかと思います(芸能人で明らかにそれがわかるような、露骨に胸の大きな奥さんもらってる人もいますから……)。さらに、商売上、胸が大きくなければ売れない女性もいるでしょう。

そうではなく、ただ自分に自信を持ちたい、服を着たときに起伏のわかる女性らしさが欲しい、という女性もいるでしょう。

お金があれば、胸を大きくすることは可能です。もしかすると、彼氏が冗談で「お前、豊胸手術をして胸を大きくすれば?」と言うケースがあるかもしれません。

ただ、結論から言いますと、だいたいはバレます。特に、もともと胸が小さめの人は、ニセモノを覆い隠すための脂肪が不足していますので、入れる量(大きさ)を、控えめにしたほうが仕上がりが綺麗になります。ここで、欲張って、量を入れすぎると、奇妙な見た目になりかねません。

いずれにせよ豊胸手術をした場合は、触れば違和感ありますし、仰向けに寝そべれば体内に入れた豊胸バッグの輪郭が皮膚の上に浮かびあがってきます(一部の、AV女優を参考にすると良いです)。

では、豊胸バッグ以外の方法ではどうか?それもやめておいたほうがいいです。ヒアルロン酸を注射で胸に注入しても、徐々に体内に吸収されて消滅してしまいます。すべてが無事吸収されてしまうなら大丈夫ですが、シコリとなり、乳房内に残ったそれが、乳がん検査の妨げとなり、発見が遅れます。

ですが、豊胸手術が必ずしも害ではないことも忘れないでください。乳がんで乳房を失い、豊胸バッグを入れて見た目を補うケースもあります。本来、こうした手術は、左右の乳房の明らかな不均衡を補う用途で使うだけに留めたほうがよいのではないか?と私は思います……

女性の命を軽視しないでほしいと思います。

豊胸バッグを入れて、さらにヒアルロン酸も注入して、不自然さをカバーするという複合的な方法を勧められたことがありますが、二重のリスクを背負うことになり、命の危険が倍増します。

付き合う相手が、童貞なら、もしかしたらバレないかもしれませんが、一度でも本物の女性の胸に触れたことのある相手であれば、バレます。

女らしくなりたくて、魅力的になりたくて、お金をかけて胸を大きくしたのに、ニセモノだと見破られる不安や恐怖が妨げとなり、最悪、恋愛ができなくなります。その先に待ち構えているのは……

孤独です。

ビフォーアフターがはっきりとわかる、豊胸手術をした有名人たち - GIGAZINE

海外のセレブは、胸が大きいですが、だいたいはニセモノです。海外はわりとオープンなので、隠すことなく、これでもか!というほどパンパンに豊胸バッグを詰め込んで、あきらかに豊胸手術をした胸を見せています。ですが日本はまだそんなにオープンではないと思います。

ニセ乳を見破れる能力など、別に何の役にも立たないですが、自分自身がやっていたことなので、世に溢れるニセ乳たちを、複雑な心で見ています(あまりにも大きなニセ乳を見てると、息が詰まりそうです……)。いや、ニセ乳という呼び方も差別かもしれないが、今は、小さくても天然が良いと思っている。

お金があって、若いうちで体力があるならば、豊胸手術を一度くらいはしても、やり直すことは難しくありません(私は岩石のような胸ではもう、恋愛も結婚も無理だと諦めていましたが、抜去してからやり直せましたので)。

私のように失敗したとしても、それで胸への憧れよりも、自分の命のほうが大事だということに気付き、納得できるのなら、無駄でもないと思います。

問題は、私のような、お金のない一般人が豊胸手術をすると、どんな闇が待ち受けているかという話です。

よく聞くのが、豊胸手術をすると、自殺する可能性が高まるという情報がありますが、実際に、その苦悩の渦中にいた者として言えることは、それもありうるだろうと感じています。豊胸手術による自殺の可能性については、書籍には書けませんでした、確定的なことではないので。

孤独死した飯島愛さんは、豊胸手術をしていました。死因はそれではないのでしょうが、豊胸手術をしたことも、彼女の人生のどこかに暗い影を落としたのではないでしょうか(あくまで私個人の推測に過ぎませんが……)。以下で、今も豊胸手術などをした人の悩みを、リアルタイムで見ることができます。