heartbreaking.

中年の末路とその記録

シャークネード エクストリーム・ミッションを観ました

今回はとうとう宇宙にまで飛び出して、サメ台風の問題を解決する。

雑なCG、いい加減な設定が笑える、B級サメ映画です。1人の休日に笑わせてもらいました……

以下、主に中盤までのネタバレです。

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前作までに、NYとロスを襲ったサメ台風問題において、英雄なみの活躍を果たしたので「大統領自由勲章(文民へ贈られる最高位の勲章)」を受賞することになった主人公。なんでそんな大事な授賞式に遅刻しかけて、トムクルーズばりの全力疾走をする羽目になったのか。

ところが、ただ自分の車が故障しただけで、こんな必死に走ってるわけですよ。タクシー拾えよ。授賞式にたどり着く、それだけの過程を大げさに演出。途中でシークレットサービスの車に拾ってもらえたのに、結局、街中で起こるサメ抗議のデモに巻き込まれ、また車を飛び出して走る羽目に(じゃあ、この過程はなんだったんだ)。

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ただ、ホワイトハウスにたどり着くだけ。それを、緊迫感あふれる音楽が後押しする。。

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目的地に走ってたどり着くと、大統領直々に勲章を首にかけられ、さらに前作に登場したNY市長より「黄金のチェーンソー」をサプライズプレゼントされる(主人公の攻撃力が〇〇上がった)。

授賞式では、つつましやかな態度で好感持てる主人公。会場の女性たちに人気の模様。私もこの主人公が好きです。

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1作目では、バーの経営者だった主人公なのに、気象庁の難し気な観測図を一目して即座に気象状況を察する。さらに大統領に向かって「気象局に連絡を」と指示。

今作は序盤からかなり大き目なサメ台風がワシントンD.C.に襲来する。リンカーン記念堂など有名建築物を次々とサメたちがズドーンと破壊しまくる(もう、B級映画だから重力の問題とか色々細かいことはどうでもいいのか……、いい加減かつ大胆に壊れてく建造物に笑える)。

そしてホワイトハウス内にサメたちが侵入し、人々を襲う。早速、黄金のチェーンソーで、サメをぶった斬る主人公と、その周りで逃げまどう人々。カモンレッツゴーなどと勢いつけながら人々を安全な場所へ先導しようとする人間は、主人公らしか役立たせたくないB級映画にとっては邪魔な存在でしかないのか、真っ先にサメがぶつかってきたり、かぶりついてきて、殺す。

さらに前作から引き続き登場したNY市長もアアーッて殺されてしまう(前作までの俳優のほとんどを登場させることが可能なのは、ほぼ1年置きに続編を出してる映画ならでは)。

大統領をシェルターへ誘導しようとする道中で、脇の通路から飛んでくるサメに仲間が殺されても、一緒にいた者たちはウォォーウと軽く驚くだけで、そのまま殺された仲間は放って先へと進む。

そしてたどり着いたホワイトハウス内の「地球上でもっとも安全な場所」に入るためのロックを解除した途端、シェルター内からサメが出てきてまた仲間が殺される(サメはどうやってシェルターに入れたんですか)。

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ホワイトハウスを破壊されて怒った大統領(左後ろ) と共に、武器庫で調達した武器でサメに立ち向かう(宇宙まで行ったのを見終えてから改めて振り返れば、この序盤の対サメシーンが一番見ごたえがあったと思う)。主人公、なんかトランスフォーマーリベンジかなんかで見たような銃撃スタイル……

ワシントン記念塔の上半分も台風で上空へとふっ飛ばされ、それがホワイトハウスに突き刺さるという伏線回収に、酒飲みつつ、小さく感心。今回も伏線回収しとるなあ、とつぶやきつつ。

……この序盤のノリで、雑なCGでもいいので、何故突っ走れなかったのか。中盤は、やや退屈な時間が訪れた。

1と2は人間愛を意外と繊細に描いていたので、お金を出す価値はありました。3は考えさせられる部分がほぼないです。

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3のクラウディア(ライアン・ニューマン)……1の時の、あの不機嫌そうで、色白で繊細な金髪美少女どこいった?

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1のクラウディア(オーブリー・ピープルズ) 全然違うやんけ。俺は1のほうが好きでした(だって、この娘役だからこそ、命がけで守る親父像に感動したわけで……ぷくぷくした娘役だと、かつて亀裂走ってた家庭が持ち直してるよってのが伝わりにくくなる)。

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さらに1で活躍し、主人公に恋心を抱くが妻子持ちで諦めるしかなかったようなノヴァが登場。スリップノットみたいなお面被ってレザー姿でサメと戦うシーンは必要かどうかよくわからなかった。あと胸元を露出させた衣装は、他のB級サメ映画も無駄にビキニ姿のおねーちゃんらを出してるくらいだから、この映画もそういうのが欲しかったんだろうか(そうした期待感を1人で背負ってしまったのだろうな)。

相棒のルーカスを連れて登場。うむ、このルーカスという人物、例えるならミッションインポッシブルで主人公をサポートする脇役、みたいな雰囲気である……多分こいつは活躍するんだろうなという印象だったけど、なんか拷問のような、ものすごい悲惨な死に方してた。

今作の竜巻は1つだけではなく全部の竜巻が合流し、東海岸が壊滅するほどのサメハリケーンがくる。で、嫁と娘がそのあたりにいるので、主人公はワシントンから急いでそこまで移動せねばならない。なので、軍から飛行機を貸してもらうことにする。

超音速機を見ながら、軍曹に「あれですが操縦できますよね」と尋ねられる主人公。

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「少しはね 息子に習った」超音速機でもイケるんですか。この主人公万能すぎる。ゲームでいうとチートです。さらに今回はノヴァも同機に乗れるという(F-22に乗った経験もあるという)。どんなだよコイツら。

まあ色々あって、最後はもう宇宙へ行かないとサメハリケーンをどうにもできねえってことで、主人公のおやじがかつて宇宙飛行士候補だったが、まだ一度も宇宙へ行っていない、というわけで、親子でシャトルに乗って宇宙へ行ってしまうのです。

そんな、シャトル一機飛ばすのに、電話一本でいいんすか。訓練したことない主人公が宇宙に行ってますが。もう面倒くさいんで、はしょりますけど、最後、お前どうやって地球に帰るんだよ、お前らイー加減にしろよと思いつつ観てた。

オチは特に酷すぎて、でも4も観るんだろうなあ多分……上手いよなあ、この製作者。

シャークネード4と5を観ました(2019-03-11)

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