heartbreaking.

中年の末路とその記録

派遣の営業の口約束には要注意

無職で寝てたら、スマホにしつこく誰かからショートメールが入っているので、何かと思って読んでみたら、以前世話になった派遣会社の営業からで、先に振り込んだ貴方への給料の6万円(7日分) が払い過ぎで、実際の貴方の給料は56,000円でしたからお金を早急に返してください、という内容だった。

俺は家賃も滞納してんだが。殺す気か……と思って腹立った。

金のない人間に、金払えとか、それは脅迫です。

さらに振込手数料(3回分) もいただかねばならないので、(払い過ぎの給料分と合わせて) 計6,500円ほどお金を早急に返してくださいと言うのだ……

無理だろ。そんな金とっくに使い果たした。

もっと早くに教えてくれ……と思いながらとりあえずシカトすることにした。

俺はその派遣会社の紹介で、就業先に面接に行き採用となった際、営業に時給はいくらですか?と聞いてみたんだが、その時は「時給は、えーと、1,000円」って言ったんだよその人。さらに色を付けてもいいとか、交通費は別途支給するとも言った。

だから俺は時給1,000円+交通費もらえるのなら、頑張って働こうと思い、帰宅してから彼氏に「今度の会社は時給1,000円で交通費ももらえる」と伝えた。

それで片道30キロもある山奥まで軽自動車で通う気になった。ソニー損保で年間5,000キロ以内の自動車保険に入っているので、1日60キロもメーター増えれば保険代も高くなってゆく。

だから俺は時給1,000円より少ないならそんな遠くへは働きに行かなかった。俺にも計画ってもんがある。

工場内で腕時計を見ながら「あと何時間頑張ればトイレ休憩だ。これは時給1,000円の仕事だ。だから我慢だ……」と自分に言い聞かせながら働いた。

そしてようやく派遣先企業に馴染んだかと思えた頃(働き始めて何日も経っている)、再び派遣の営業と話す機会があったので、念のため時給をもう一度確認してみたんだが、「君の時給は900円だよ」て言い切った。

……。

俺の聞き間違いなのか……この人、面接の時に、確かに、時給1,000円て言ってたんだが。それが、900円……どういうことだ。だが、あれは口約束なので、証拠がない。騙された……働く気なくなった。

それでも仕方ないので働き続けることにしたのだが、過酷な労働すぎて就業先で気絶したので、俺は無保険であるのに病院代もかかるし(休憩時間に倒れたので労災に適用されないで自費負担)、会社側の過失の可能性も考慮して医者に念のため診断書も書いてもらうしで、すでに1万円程出費している。

なのに、まだ6,500円も払えというのか?(つか派遣会社が、派遣社員に給料振り込む際の手数料てナニ?) 俺が働いた56,000円から16,500円の出費を差し引いたら、実質、たったの39,500円のためにはるばる往復60キロも運転して過酷な肉体労働に耐えてきたことになるんだが。

俺からピンハネした分から、なんとかすればいいだろう……

こんなの了承したら、俺はとんだ道化師になる。これでは何のために働いたのかもわからない。

シカトし続けるつもりが、うっかり誤って、そのいい加減な営業の電話を取ってしまったんだが、そしたらキレ気味だったしな……俺はガーガー言ってないが、この営業、滅茶苦茶やな……

なんでこうなったかつーと、その派遣会社は、契約書をすぐに作らないで、実際に勤め始めてだいぶ経ってから契約書を作るタイプの、所謂、最初の口約束のみで人を企業に流し込むやり方だったので、俺もすっかり騙された。

現に俺は、会社を辞めた今でも、その契約書を受け取っていない。

その派遣会社には何度か世話になっていたので、その名前を出すようなことまではしないが、とにかく派遣の営業の口約束などあてにはならないなと痛感した出来事だった(数年前はそんなことなかったので信用していたんだけど)。

それだけじゃない。

派遣の営業は、人を企業に送り込むだけであって、実際に自分はその仕事を体験していないので、過酷な仕事内容でも、その説明が足りていない(いや、わざと知らせないのか)。

企業に送り込んだ後は、頑張ってくださいね、程度のやり取りで特になんもしてないわけで、その間も俺は派遣会社のためにせっせと余分な時給を稼いで、同時に体を壊しているのだ。

就労先では、派遣社員にはあまり人がやりたがらないしんどいことをやらそうとする場合もある。だけど待ってくれ。俺は派遣会社からたった900円しかもらっていないのに、この労働は少なく見積もっても1,200円分くらいの価値はある。

まあ、それでもなんで派遣なんかで働くかというと、俺がわけありだから。職を転々としすぎていて、直雇用では面接の時点で撥ねられる。

それが派遣を通せば、派遣社員の個人情報を、就労先に詳細に知らせなくて済む。そういう決まり事になっているからだ。

だから俺は派遣会社を利用することが多い。履歴書も就労先に渡さなくて良い。

たとえば事務経験が何年で、工場勤務が何年、といった感じの簡単な説明と、派遣の営業の交渉術+派遣会社の信用で、余程のことがない限りは、誰でも働き始めることができる。「この時はなんでこの会社を辞めたんですか?」とかいちいち質問されずに済むのは大きなメリットといえる。

直雇用目指して面接受けると、なんで会社を辞めたかって質問されることが多い。誰も好きで会社を辞める人なんていない、それなりの理由あって辞めているのに、そんな意地悪な質問をしても、「一身上の都合」と書いているんだから本当の答えはわかっているんだろ……そんなの聞いて日頃の憂さ晴らしですか?面接で私を馬鹿にした貴方の会社のことは今後もずっと恨みに思って生きてますし利用することはないです。そういう圧迫面接みたいなのを受けた経験があると、疲れたくないので派遣へと逃げてしまう。もう余計なこと聞かれたくない。

人を横に流すだけで儲けている派遣会社を、求人情報誌が、先頭のほうのページに毎回、大々的に載せているのもどうかと思う。求人情報会社も派遣会社からお金をもらえてWINWINの関係なんだろうけど、でもそこで紹介されてる仕事内容があるのかと思ってその派遣で登録してみたら、貴方に勧められるのはこのお仕事です、って提示してくるのが全然、求人誌のと違うことが多い。

派遣会社が求人誌に載せてある仕事は本当に存在するのか……釣りなのか。なんか妙な仕事ばかり勧められている。俺に能力足りてないのはわかるが、それにしてもおかしい。つかほとんど選択肢がない。

とにかく派遣で働くことになったら、口約束などアテにせずに、早めに契約書をもらって時給とか確認してください。

勿論、マトモな派遣会社もあると思う。俺は今回の出来事は、派遣会社はヤクザかと思った。いや、まだヤクザのほうがマシだ。だって派遣会社の営業の人、筋通してないわけだし。最初、時給1,000円て言ったのに、時給を100円も勝手に減らした。

俺がその気になればその派遣会社名を出すこともできるけど、今はやめとく。

時給1,000円を超えるかどうかは、働く側にとっては死活問題であるし、時給1,000円を切るなら、遠くに働きに行かずに、もっと近くの仕事を探す。

このことを元ヤクザの彼氏に話すと、「俺がその営業と話してやろうか?」と言ってくれたけど、とりあえずその営業には、私が今お金がないということを伝えてあるので、様子見中です。

派遣の営業が、俺の勤怠を誤魔化して6時間少なく計算した上で、金返せと言ってきたことが発覚……